歌は世につれ 世は歌につれ
などと申しますが
言葉の意味も、時代ごとに
少しずつ変わってゆくもの。
同時に時代のあり方も、流行りの言葉に影響されます。
だとしても!
最近の政治経済を論じる際に使われる言葉は
意味がワケワカでついてゆけない!!
そう、お感じの方も多々いらっしゃるのではないでしょうか。
というわけで、
気がついたいくつかの語句について
意味を整理してみました。
どうぞ。
1)うるとら-しー(ウルトラC)
絶対にあり得ないこと。
例:「歳出カットがGDP増加につながるような———も含めて検討する」
2)じりつ-を-うながす(自立をうながす)
見捨てる、切り捨てる。
例:「震災被災地の———」
3)こみっとめんと(コミットメント)
失敗しても責任を取らないこと。
例:「インフレターゲットの達成に———する」
4)やって-みなければ-わからない(やってみなければ分からない)
A)「コミットメント」に同じ。
B)とにかく文句をつけるなという脅し文句。
例:「改革は———」
5)そうごうてき-に-かんあんすると(総合的に勘案すると)
都合の悪いことをすべて無視すると。
例:「景気の動向について———」
6)ゆるやか-な-かいふくきちょう(緩やかな回復基調)
歯止めのかからない下落傾向。
例:「個人消費は———にある」
(※)もっと破局的な暴落はそもそも起こらない。総合的に勘案するためである。
7)きぼう-の-どうめい(希望の同盟)
従属関係。
例:「日本はアメリカと、今後いっそうの————を築くでありましょう」
例のアニメ「ざい星やつら」同様、
これも今後、折に触れてアップデートいたします。
ではでは♬(^_^)♬
6 comments
漢珍頓 says:
5月 4, 2015
政治(ネオリベ)経済用語を膿み続ける人たちって、
ワザトラCさこの上ない言葉ばかり創造するものです。絶対何かが狂ってる。
それに引き摺られている庶民は甘利に飼い馴らされ過ぎている。
カインズ says:
5月 4, 2015
佐藤さんがこちらの動画(https://www.youtube.com/watch?v=_MSpYNDibxQ)でも引用されておられますが、福田恆存氏の「戦後、左翼とかリベラルという人は、軍部に騙された騙されたと言ったけど、正常な言語感覚を持ち合わせた国民であれば、あんな悪文に騙されるはずがない。言葉というものは、それ自体を基準にして判断しても間違いがないほど確実なものである」という言葉を思い出さずにはいられない内容ですね。
現政権ないし現政権の支持者にとって
物事が反対に見える眼鏡
物事が「総合的に勘案」されて聞こえる耳
真の愛国者にしか見えないネクタイ
これら三点セットが必須アイテムになっているのだなと感じさせられます。
ニャンタのパパ says:
5月 4, 2015
とても良く分かりました
分かりやすい解説をありがとうございます
特に一番最後の用語解説は参考になりました
やたらとべた褒めしている人がいて変だと思っていたところでしたので
tamaleah says:
5月 4, 2015
こうやって見ると、詭弁を弄する政府がマスコミにイチャモンつけるのは筋が通らんねぇ。
「人の振り見て我が振り直せ」あるいは「他山の岩、もって玉を攻むべし」か。
ゆーP says:
5月 4, 2015
最近、ん?と思ったワケワカ言葉がありましたので、自分も1つ挙げてみたいと思います。
にあ・いず・べたー(ニア・イズ・ベター)
権限を奪うことを隠蔽すること。
例:「各区の選挙で選ばれる特別区長はより身近な存在になるから_____なんです!!!」
akkatomo says:
5月 4, 2015
うーん、コメントでもいいからこういう訳わからん語を収集すると面白いかもしれません
その後、精神病理学者の検査にでもかけましょう
ひょっとすると、我が国の政治家諸氏は全員クロ扱いされるかもしれませんで