絶賛予約受付中! 消費税8%の今が狙い目!!

特別動画その1

鬼才の評論家・佐藤健志の卓越した分析力の根源に迫る…

をご覧になれる特設ページAはこちら!

というわけで、これをクリック!

 

特別動画その2

「ゴジラ」と「宇宙戦艦ヤマト」を読み解けば、戦後日本の問題点が分かる…?

をご覧になれる特設ページBはこちら!

というわけで、これもクリック!

 

第1巻「右翼左翼のカラクリ」

第2巻「貧国弱兵のカラクリ」も絶賛発売中!!

お申し込みはこちら!

 

お申し込みはこちら!

 

13日の金曜日、

「FRONT JAPAN 桜」をやってきました。

共演は、こちらもおなじみの sayaさん。

 

 

テーマはこれです。

ブレクジットの爽快な現状/新クールジャパン戦略で狂うジャパン

ご覧になりたい方はこちら。

 

「狂うジャパン」とは、sayaさんも過激になりましたな。

 

さて。

現実逃避をする自由を行使し、

空虚な妄想にひたらずにはいられない

耳栓保守(Ⓒtom cat)と呼ばれる人々が

昨今の保守派に少なからず見られることは

前回記事でもご紹介したとおり。

 

しかるにそんな耳栓保守が

「自分は現実に直面できる」などと錯覚すると

こういう顛末が待っています。

コメント欄より。

 

ブレグジットに関して、全くのフェイクニュースを流すこのキャスター。

ジョンソンが国民に人気があるのをわかっていない。

議会が銀行家寄りで国民に人気がないのをわかっていない。

国民主義という点でジョンソンとトランプが固く結ばれてるのに。

 

いや、まったくナントカは底なし。

ボリス・ジョンソンが国民に人気があろうとなかろうと

以下の事柄は間違いなく起きたのです。

 

1)英議会再開の初日、与党は過半数を失った。

2)EU離脱第6号法(通称「EU離脱延期法」)は議会を通り、女王の承認も得て成立した。

3)第6号法の成立により、今後、ブレグジットの主導権は議会が握ってゆく。

4)ジョンソン内閣が提出した総選挙の動議は二度にわたって否決された。

 

ひょっとしてコメント主、

これらの事柄がじつは起きなかったと思っているのかな?

まったくのフェイクニュースとか書いているもんな。

とはいえ、いくら耳栓保守でも

そこまで妄想丸出しだと正気を疑われるぞ。

 

ついでにジョンソンとトランプが固く結ばれているとして(※)、

だったら何なんだ、おい?!

第6号法を無視しても大丈夫とか(諸君、笑いをこらえたまえ)?

 

(※)トランプの好きな「ディール」の世界に、

そもそも「友」は存在しません。

すべての他者は、屈伏させるべき「敵」か

すでに屈伏しているため、好きにこき使う「子分」のどちらかです。

なんというか、物事の基本が分かっていないんだな。

 

「これからは分をわきまえ、耳栓をつけて視聴するのよ」(※)お姉さまのお言葉です。

 

まあ、コメントの泣き言めいた愚痴っぽい口調が示すとおり

この人物、私に反論したいのではなく

現実に直面してしまったせいで崩れかけた自我を守ろうとして

ヒステリックにタワゴトを垂れ流さずにはいられなかったのでしょう。

だとしても、耳栓をつけ忘れたのは自己責任。

謹んで、認知的不協和大賞を授与したいと思います。

 

それはともかく。

 

現実にたいして的確に対処する上で重要なのは

物事の関連性を正しく理解すること。

 

たとえば緊縮財政、ないし財政均衡主義にしても

戦後平和主義との関連性をつかんでいるのといないのとでは

対処の有効性が違ってくるでしょう。

 

おかげさまで、好評のうちに刊行1周年を迎えました。

COVER+OBI

うなずいたアナタはこちらをクリック!

 アニメから sayaさんの熱唱まで、豪華絢爛たるプロモーション動画はこちら!

 

本日のAmazon(日米安全保障部門)より。

 

昨今、流行りのMMTにしても

日本にちゃんと定着し、

政策に反映されるかどうかは

財政均衡主義と戦後平和主義の分離を達成できるかどうかにかかっている。

つまりは健全なナショナリズムを回復できるかどうか。

 

ところが困ったことに

欧米のMMT論者は

政治的イデオロギーの点では左翼・リベラル系が多く、

日本のナショナリズムの回復などと聞くと

「ファシズムに回帰するのか?」とばかりイヤな顔をする。

 

くだんの問題はまだ目立っていませんが

わが国におけるMMTの受け入れられ方を

いずれ左右しかねないことを

ここで予言しておきます。

 

で、同じくらい重要なのが

何らかの出来事が起きたとき

それが

1)どんな事柄にたいし

2)いかなる(悪)影響を及ぼしうるか

正しく認識すること。

 

これができれば

将来の問題を未然に防げるか、

防げなかったとしても被害を最小限に食い止められる。

逆にできなければ、

自滅の末路へと爽快に進んでゆくことになるのです。

 

しかるに昨今のわが国では

ある出来事が、どんな事柄にたいし、いかなる(悪)影響を及ぼしうるか

について的確に理解する能力が

どうも衰えている感が濃厚。

 

なにせ、ただでさえ悪い景気が減速し、

実質賃金が低下しているときに

消費税率の引き上げを断行し、

それでも「万全の対応」(諸君、笑いをこらえたまえ)をするから大丈夫などと

政府首脳が真顔で言うくらいです。

 

台風15号の被害にしてもしかり。

どうぞ。

 

千葉の家屋被害、少なくとも1千戸超 ボランティア始動

(朝日新聞デジタル、14日配信)

 

台風15号が直撃した千葉県で、

家屋の被害が少なくとも1千戸を超えることが14日、

県のまとめで明らかになった。

大きな被害を受けた房総半島南部の状況は把握できておらず、

今後増える可能性がある。

 

停電に伴う断水は約2万4千戸で、

依然として計318人が避難所での生活を余儀なくされている。

県内は午後10時時点で約14万3100戸で停電が続いている。

 

経済産業省によると、千葉県内で約2千本の電柱が

倒壊、損傷したとみられ、

東京電力や自衛隊が倒木を取り除くなどして復旧を急いでいる。

元の記事こちら。

 

週が明けても、事態は深刻。

 

停電続く千葉で激しい雨 避難勧告も 小泉環境相は南房総市へ

(FNN、16日配信)

 

台風15号の影響で、今もおよそ8万軒で停電が続く千葉県に、

15日夜から雨が降り、一部の地域に避難勧告が出されている。

 

台風15号の被害から、16日で1週間となるが、

強風により屋根が飛ばされたり、停電の復旧が遅れる中で、

さらなる被害も懸念される。

 

南房総市の避難所では、これまでの台風による避難者に加え、

15日夜から雨を警戒した避難者が増えているという。

元の記事こちら。

 

千葉県だけではありません。

 

横浜も台風被害深刻 産業団地に海水 再開まで数ヶ月も

(朝日新聞デジタル、14日配信)

 

横浜市金沢区では高波で護岸が数百メートルにわたって崩れ、

臨海部の産業団地に海水が押し寄せた。

 

周辺の浸水は約4平方キロメートルにわたり、

約400社の社屋約750棟が被害を受けた。

片付けや消毒作業に追われ、事業の再開まで数カ月かかると見込む業者もいる。

 

横浜市中区の横浜港では、

南本牧ふ頭と陸を結ぶ2本の橋のうち1本が損傷し、

通行止めになっている。

停泊中の貨物船(6736トン)が強風で流され、激突したためだ。

元の記事こちら。

 

sayaさんは横浜出身です。

 

室伏謙一さんはこれについて

ここは発展途上国か? とツイートしましたが

(いや、衰退先進国だ!)

私が取り上げたい問題はこちら。

 

台風15号の被害をめぐる報道のうち

来年、オリンピック・パラリンピック開催の直前、

ないし開催中に同じようなことが起きたらどうするのか

という点について触れたものは

私の知るかぎり皆無なのです。

 

いいですか、

わが国ではこのところ、

毎年夏になると豪雨やら台風やらで大きな被害が出ているのですぞ。

昨年だって、平成30年7月豪雨や

台風21号で関西が大変だったでしょうに。

 

つまりは来年、豪雨や台風が

首都圏を襲う可能性は決して低くない。

 

ついでに千葉や横浜では

今年すでに被害が出ている。

防災対策をよほどしっかりやっておかないと

来年同じ事態が生じたら、被害はいっそうひどくなります。

 

で、なぜオリンピックと関連づけようとしない?!

 

こう言うと

「競技に影響が出ないよう万全の対策を・・・」

なんて反応があるかも知れませんが

それだけで済む話ではない。

 

ボランティアの足に支障が出たらどうするのか。

万一、ボランティアに犠牲が出たらどうするのか。

羽田、成田の両空港の業務が滞ったらどう対処するのか。

 

のみならず、現在起きているように

大会開催都市の周辺で停電や断水が続き

熱中症による死者が出たり

畜産業が打撃を受けたりしている

(牛乳を廃棄するのはもちろん、

豚や鶏が暑さで衰弱死しているのです)さなかに、

東京五輪、○○で世界新記録!!

などとハシャいだら

内外にどんな印象を与えると思いますかね?

関連記事こちら。

 

「復興五輪」の中身は

9年前の震災どころか

リアルタイムの風水害被災者すら切り捨て

おもてなしの幻想に酔う「現実逃避五輪」だった!!

そう言われても知りませんよ。

 

「でも、それって爽快だと思うの、私」(※)お姉さまのお言葉です。

 

だとしても、

これが最悪だと言えるうちは、まだ最悪ではない(Ⓒシェイクスピア)。

さらに凄いのが控えています。

つまりサウジへのドローン攻撃。

どうぞ。

 

サウジアラビアで14日、

国営石油会社サウジアラムコの施設2カ所が無人機による攻撃を受けて炎上した。

この影響で同国原油生産の半分以上、世界全体の5%相当が停止したとみられる。

 

イエメンの反政府武装組織フーシが同日、

傘下のテレビ局「アルマシラ」を通して犯行声明を出し、

東部アブカイクとクライスにある施設を無人機10機で攻撃したと発表した。

元の記事こちら。

 

アメリカのポンペオ国務長官は15日、

これについて以下のようにツイート。

 

Iran has now launched an unprecedented attack

on the world’s energy supply.

There is no evidence the attacks came from Yemen.

We call on all nations to publicly and unequivocally

condemn Iran’s attacks.

 

今やイランは、世界のエネルギー供給にたいする

前代未聞の攻撃を行った。

サウジへの攻撃がイエメンからなされた証拠はない。

われわれはすべての国にたいし、

公然、かつ決然たる形でイランの攻撃を非難するよう呼びかける。

元のスレッドこちら。

 

ただしポンペオ長官、

イエメンから攻撃がなされた証拠はないと言いつつ、

イランからの攻撃だった証拠を提示していません。

むろん、イラン側はこれを否定しています。

 

とまれ15日(日本時間16日)、原油価格は15%も急上昇しました。

関連記事こちら。

 

BBCは現状について、次のように解説。

 

フーシ派は過去にも、サウジの標的をドローンやミサイルで攻撃している。

しかし、過去のドローン攻撃は限られた成果しか上げてこなかった。

それに対して今回の空爆は、距離にしろ精度にしろ規模にしろ、

過去の攻撃とはまったく次元の違うものだった。

元の記事こちら。

 

つまりドローンではなく

ミサイル攻撃だった可能性も捨てきれないということです。

他方、イランがフーシ派を支援しているのは確実だとしても

今回の攻撃がイランによるものだったかは不明。

 

しかも・・・

 

どうするつもりなのか。あるいは、何ができるのか。

それが問題だ。

答えはもしかすると、「あまりなにも(できない)」かもしれない。

 

トランプ政権はしきりにサウジ政府を応援するし、

イランへの「最大限の圧力」をしきりに強調する。

しかし実際には、米政府がイラン政府に発するシグナルの内容は、

とても玉虫色なのだ。

 

「玉虫色」とはこういうこと。

トランプは国連総会に合わせて、

イラン政権の幹部と会談する用意がありそうだというのです。

おまけに中東情勢について強硬な姿勢を取っていた

ジョン・ボルトン補佐官は解任されたばかり。

 

すなわち口でどれだけ突っ張ろうと

それほど思い切ったことをするつもりはないと

イラン側は見透かしているというのですよ。

 

国際政治学者の六辻彰二さんもこう指摘します。

 

(イラン問題について)トランプ氏が国際的に支持されているとはいえない。

実際、有志連合への参加を表明したのは、

イギリス、バーレーン、オーストラリアの3カ国にとどまる。

来年の大統領選挙に向けて有利な材料を揃えたいトランプ氏にとって、

このままイラン制裁を加速させても、期待される成果が得られるかは疑わしい。

その意味で、ボルトン氏を解任してでも

イラン制裁の緩和に向かうこと自体は不思議ではない。

元の記事こちら。

 

フーシ派やイランはこれを踏まえて

本当は弱腰だと分かっているんだぞ、ちゃんと譲歩しやがれ!

という威嚇の意味で攻撃したのではないかという次第。

 

ならばわが国は

今回の事態について

どのような(悪)影響の可能性を認識すべきか?

 

多いですぞ、これは。

 

1)中東情勢は不安定の度合いを増しており、しかも石油施設は脆弱である。

つまり日本のエネルギー安全保障についてもリスクが増大している。

 

千葉で生じている事態が示すとおり、

安定した電力供給がなければ大変なことになるのです。

世界の石油供給量の5%が

一瞬にして停止してしまうことが起きた以上、

これはやはり、原発の再稼働を検討すべきではないでしょうか。

 

2)日本国内でも、エネルギー関連施設へのテロ攻撃が生じうるのではないか。

 

国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去った(Ⓒ安倍総理)以上、

中東で起きることはわが国でも起きうると見なされるべきでしょう。

ドローンやミサイルといわず、

原子力施設や送電施設へのサイバー攻撃だって考えられるのですぞ。

 

3)国際秩序を守るうえで、アメリカのリーダーシップは頼りにならないのではないか。

 

なんと言ってもトランプは、「自国のタンカーは自国で守れ」の男。

北朝鮮への対応をめぐる

安倍総理との温度差を見ても明らかですが、

いざとなったら、わが国など平然とハシゴを外されるに違いない。

有志連合が盛り上がらない現在、

日本のタンカーを海上自衛隊が守ることだって検討すべきでしょう。

 

アメリカの足下を見たイランが

両国の橋渡しをしよう(諸君、笑いをこらえたまえ)とする日本にたいして

強く出ることも考えられます。

 

4)中東情勢の不安定化が、世界経済に悪影響を与えるのではないか。

 

トランプはすでに、石油備蓄の放出に踏み切る姿勢を見せています。

原油価格の高騰が、アメリカ経済を悪化させるのを懸念してのことでしょう。

で、本当に予定通り消費税率を上げるのか?

軽減税率やポイント還元があるから大丈夫だと言い張るつもりか?

関連記事こちら。

および、こちら。

 

・・・まことに遺憾ながら

わが国の政治の現状においては

上記4項目のどれ一つとして、まともには認識されないかも知れません。

 

これについては、

イギリス出身の偉大な演出家ピーター・ブルックの名言を

紹介しておきましょう。

ただしこれは、私なりに多少アレンジしたものです。

 

芝居の上演に取り組むとき、

演出家が直視すべきは起こりうる最悪の結果なのだ。

これを認めようとせず、

ひたすら最善の結果に憧れると、

無残な失敗が待っている。

 

2020年7月、

消費増税と原油価格高騰、

および世界経済の減速によって停滞しまくった日本で

巨大台風が首都圏を襲い、

あちこちで停電や断水が深刻な問題となる。

そんな中、どうにかオリンピックが開幕するものの

豪雨で競技日程が狂い、

ボランティアが熱中症で次々に倒れる。

そして競技中、ドローンによるテロが発生する・・・

 

これくらいのシナリオを想定して

はじめて物事はうまく行くんじゃないですかね。

 

物事の関連性を正しくつかむために、読むべき5冊はこちら。

61Ti7IO9EOL

 ご注文はこちらをクリック。

 

『対論 「炎上」日本のメカニズム』帯付き書影

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

51kPYzkfkfL._SX338_BO1,204,203,200_

紙版のご注文はこちら!

 

cover_ol

紙版のご注文はこちら!

 

フランス革命の省察

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

ではでは♬(^_^)♬