13日より始まった

『痛快! 戦後ニッポンの正体』第3巻

「戦後日本人のカラクリ」完成記念キャンペーンですが、

本日より特設ページがもう一つ登場します。

 

そして、こちらにも特別動画が!

 

「戦後日本人のカラクリ」は全4章の構成ですが、

各章がさらに幾つもの講義(5分〜20分程度)に分かれています。

全56講義。

 

で、その中から講義30

「第五福竜丸事件と朝鮮戦争」

期間限定で公開しているのですよ。

 

これは第3章「ゴジラが暴いたアイデンティティの混乱」の一部ですが

映画『ゴジラ』(1954)が生まれた時代背景を語ったもの。

世の中を理解するうえで「物語」がいかに有効かを

実感していただけるのではないかと思います。

 

もちろん、最初の特設ページも公開中。

こちらは特別インタビュー

「物語モデル分析の手法で安倍内閣の人気を読み解く」がついています。

 

みなさん、ぜひご覧下さい!!

そして「戦後日本人のカラクリ」へのお申し込みをどうぞ!!

 

ついでに、第1巻・第2巻も受講するといいですよ。

お申し込みはこちら!

 

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さてさて。

「桜を見る会」をめぐっては、

何やら騒ぎが大きくなってまいりました。

 

政府が来年やらないのなら

かわりに某インターネット局がやればいいのではないかね?

これがホントの「桜を見る会」!

 

「あら、それいいじゃない」(※)個人の感想です。

 

・・・などと言っている場合ではない模様。

どうぞ。

 

野党が、桜を見る会の追及チームを「追及本部」に格上げ

 

立憲民主党や共産党など主要野党の国対委員長は14日、

国会内で会談し、

安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に関する野党合同の追及チームを

「追及本部」に格上げし、態勢を強化することを決めた。

 

現在のチームは11人態勢だが、

追及本部は野党議員に幅広く参加を呼びかけ、

「少なくとも3倍の態勢に強化」(安住氏)し、来週以降に始動する方針。

 

共産党の小池晃さんも

スリーアウト、チェンジ!

だの

詰んだ

などとツイート。

 

「べ強」の男・山口二郎センセイはこうです。

今年の流行語大賞は、サクラチルとなるか。そうしなければならない。戦おう。

 

で、私のコメントこちら。

バカ野郎ども。

なぜか。

 

桜騒ぎのさなか、野党はこういうことをしているのですよ。

まず11月13日。

 

「日米貿易」19日衆院通過へ 与野党、採決日程で合意

 

自民、立憲民主、国民民主3党の国対委員長は13日、国会内で会談し、

日米貿易協定承認案を19日の衆院本会議で採決する日程で合意した。

与党の賛成多数で可決、参院に送付される。

 

つづいて14日。

 

日米貿易協定19日衆院通過へ 議運委、与野党合意

 

与野党は14日の衆院議院運営委員会理事会で、

日米貿易協定の承認案を19日午後の本会議で採決することで合意した。

与党の賛成多数で衆院を通過し、参院では20日にも本会議で審議入りする見通しだ。

 

(※)記事の内容と直接の関係はありません。

 

言っちゃ何ですがね、

総理が花見で数千万円ばかり国費を無駄遣いしたところで

わが国はべつに揺らぎません。

よしんばそこに、法に触れる疑いがあったとしてもです。

 

しかし日米貿易協定は

サービスや投資まで含めた日米FTAへの布石となるもの。

いい加減に扱ったら、マジで国の前途が揺らぎます。

 

ついでに政府はこれについて、

「日米物品貿易協定(TAG)」なるデタラメをでっち上げ、

国民を騙そうとしてまで正当化しようとした。

とことん厳しく内容を吟味して当たり前ではありませんか。

 

それが何だと?

10月24日に審議入りしたばかりなのに

11月19日採決合意だと?!

 

のみならず。

今回の協定には、内容をあれこれ取り沙汰する以前に

重大な問題があるのです。

外務省のサイトに掲載された協定PDFをご覧あれ。

 

第7条にはこうあります。

この協定の附属書は、この協定の不可分の一部を成す。

 

ところが、第11条にはこうある。

この協定は、日本語及び英語をひとしく正文とする。

ただし、附属書Ⅱは、英語のみを正文とする。

 

分かりますか?

なんと政府は

協定の一部について、日本語で作成しない

旨の取り決めをしているのですよ!!

 

真面目な話、外務省が附属書Ⅱについて

正式な日本語訳を作成したら

それだけでわが国は協定違反に問われるのです。

 

どこの世界に

他国と二国間条約を結ぶ際、

一部を相手国の言語のみで作成することを受け入れるばかりか

自国語版の作成を禁じることに合意する政府があるのか。

主権も主体性もあったもんじゃない。

 

「まあ、いじらしい現地妻だこと」(※)お姉さまのお言葉です。

「いいの、プライドはとうに捨てたんだから!」(※)お姉さまのお言葉です。

 

まともな国であれば

こんな協定、

内容をあれこれ論じる前に

この一点だけで破棄して当然。

 

真剣に倒閣をめざすのであれば、

野党はここをガンガン攻めるべきなのです。

 

なにせ、もし貿易協定をつぶすことができれば

1)安倍内閣が致命的な打撃を受ける(なにせ現地妻)。

2)国益が守られる(全文を訳せもしない協定がウィン・ウィンであるはずなし)。

3)日本の主権や主体性が守られる。

という一石三鳥の効果が期待できるのですから。

 

が、現実はどうなったか。

 

倒閣をめざすと称して

桜を見る会にばかりこだわり、

日米貿易協定についてはあっさり与党と合意するのです。

これがわが国の野党のレベル。

 

はたせるかな・・・

日米貿易協定の承認案、賛成多数で可決 衆院外務委

 

衆院外務委員会は15日午前、

日米貿易協定の承認案を自民、公明などの賛成多数で可決した。

与野党は19日の衆院本会議での採決に合意しており、

20日には参院で審議入りする見通し。

与党は12月9日までの今国会中の承認を目指す。

日米両政府は協定を来年1月1日に発効させたい考えだ。

 

「爽快だわ、なんて爽快なの! もうイッちゃいそう!」(※)お姉さまのお言葉です。

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ならば、なぜこういうことになるのか。

 

ヒントはここにあります。

アジア太平洋資料センター共同代表・内田聖子さんのツイート。

 

桜を観る会の野党ヒアリングなど見ていますが、

つくづく政府の中枢である内閣官房、内閣府には

隠蔽体質と「国益」軽視が浸透していると思います。

元のツイートこちら。

 

何が言いたいか、分かりますね。

現内閣の問題は国益軽視なのです。

ならば野党は、

もっと国益を重視しろ、この現地妻!

自国民を騙してアメリカ様に貢ぐとは何事だ!!

というナショナリズム重視の姿勢を取らねばならない。

 

と・こ・ろ・が。

 

みなさんご存じのとおり

わが国の野党(とくに左翼系主流派)はナショナリズム否定が信条。

なにせ安倍総理について

戦前への回帰をもくろむ超国家主義者ではないのか

(諸君、笑いをこらえたまえ)などと錯覚するくらいです。

 

だから「国益」「国家戦略」を武器に

政権を攻めることができない。

これはつまり

「経世済民」を武器に攻めることができない

というのと同じです。

国益が満たされないところに、経世済民などあるものか。

 

となれば、残る札はただ一つ。

スキャンダルしかありません。

 

日米貿易協定の売国性に目をつぶり

桜を見る会にばかりこだわるのは

じつは論理的必然にすぎないのです。

 

 

しかし、ナショナリズム抜きのスキャンダリズム

そうそう政権を倒せるはずはない。

平成の二度の政権交代で

国民もうんざりしていますからね。

 

安倍内閣を真剣に倒すつもりがあるというのなら

野党はいい加減、まともなナショナリズムに目覚めてみろ!!

いつまで敗戦のアツモノに懲りて、国家不信のナマスを吹く気だ?!

これが本日の結論であります。

 

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ではでは♬(^_^)♬