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また5月21日には

『新訳 フランス革命の省察』が増刷されました!

これで7刷となります。

 

刊行は2011年の3月、

東日本大震災の直前でしたから

8年にわたって売れ続けていることに。

ありがとうございます。

 

ちなみにAmazonでは

これを書いている時点で

中古のみの取り扱いとなっています。

 

今までの在庫が底をついたものと思われますが

増刷されたばかりなのですから

じきに在庫が復活することは確実。

 

目下、一部の中古品は値段がプレミア化(最高は7000円以上!)していますが

少々お待ちいただければ

新品が定価で注文できるはずです。

 

フランス革命の省察

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(↓)プレミア化した値段です。

 

それから中野剛志さん、施光恒さん、柴山桂太さんと行っている

東洋経済新報社の研究会

(今回から「令和の新教養」と名前がつきました)についても

4月に行われた討論のハイライトがオンライン配信。

 

題して、

「超時空国家」アメリカを生み出す原動力

〜日本に足りないのは「パワフルな妄想」だ

ご覧になりたい方はこちら。

 

この討論は私が行った報告が踏まえたものですが

報告自体もオンライン配信されています。

 

題して、

アメリカは「神の国」行きの巨大な列車だ

〜宗教的幻想と技術革新が生む「SF的現実世界」

ご覧になりたい方はこちら。

 

「ちょっと、アタシを忘れちゃダメよ」(※)お姉さまの発言です。

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ちょうど今、アメリカからご主人様が来ていますからね!

いつも通り、尽くしたあげくにDVされたりして。

 

それはともかく。

 

令和への御代代わりによって

女性天皇肯定論が盛り上がっています。

それどころか、女系天皇でもよしとする声も高い。

どうぞ。

 

産経・FNN合同世論調査 女系天皇と女性宮家に「賛成」64%

(13日配信)

 

この調査は11日と12日に行われましたが、結果はこちら。

女性天皇 賛成78.3%

     反対13.1%

女系天皇 賛成64.2%

     反対21.4%

女性宮家 賛成64.4%

     反対16.3%

もとの記事こちら。

 

日本国憲法第一条は天皇の地位について

主権の存する日本国民の総意に基く

と規定しています。

 

となると、憲法の規定にしたがうかぎり

女性天皇大いに結構、

男系継承の伝統が消滅してもやむなし

となるでしょう。

 

ただし女性天皇と女系天皇の違いについては

よく理解している   10.6%

ある程度理解している 33.4%

あまり理解していない 31.6%

全く理解していない  20.3%

とのこと。

 

これで男系男子の伝統を変えてよいのか?

という感じですが

憲法第一条の規定は

「主権の存する日本国民の総意」

であって

問題の本質を理解している日本国民の総意」

ではありません。

分かっていようといまいと、総意は総意なのです。

 

ちなみに共同通信の調査でも

女性天皇には79%が賛成。

朝日新聞の調査でも76%が賛成とのこと。

 

デイリー新潮が紹介した

「皇室に詳しいジャーナリスト」のコメントいわく。

 

『男女同権』意識の浸透に加え、

現在の皇族において、年若の男性は悠仁さま唯1人。

その先に男性皇族が誕生する保証はありません。

現行の『皇位継承者は男系男子に限る』という制度を維持する限り、

皇室の存続は危うくなる――という“論”が幅広く浸透してきたゆえと思われます。

元の記事こちら。

 

ならば、保守派が男系男子存続の切り札として唱えている

旧宮家復活についてはどうか。

産経+FNNの調査では、世論の反応はこうでした。

 

認めてもよい  42.3%

認めないほうがよい  39.6%

 

女性天皇はおろか、

女系天皇に比べても、

支持されていないのは明らかと言わねばなりません。

 

はたせるかな、こんな見解まで出てくる始末。

 

世の流れは女性天皇どころか、女系天皇を容認です。

保守の牙城である産経新聞のアンケートでもこれは揺らぎません。

男女平等が叫ばれる今の世の中にあって、

皇位であっても男女の扱いをきわめて平等にしようとするのは当然の流れでしょう。

 

男系論者は「伝統」以外に、男系を守り抜く意義を見いだせていないのが現状です。

男系やら女系やらを基準に皇位継承権を認めるかどうかを議論すること自体に

「合理的意味」が見いだせない国民が多いのが現状ではないでしょうか?

元の記事はこちら。

 

ハッキリさせておきますが、この発想は二重に間違っています。

まず伝統を「合理的でない」というだけで否定するのは

おのれの理性的能力を過信する態度です。

しかも「伝統」など持ち出さずとも、男系の原則を維持する理由はある。

宇山卓栄さんの記事

「民間男性を皇族にせず天皇制を続ける方法」をどうぞ。

 

女系の継承を認めた場合、

野心家の民間人男性が「婿」として皇統を乗っ取る恐れがあります。

 

天皇家は民間女性を皇后などに迎えて皇族にすることはあっても、

民間男性を皇族にしたことはありません。

民間の男性は皇族になれないのです。

つまり、男系継承とは女性を排除する制度ではなく、

むしろ皇族/王族外の男性を排除し、「王朝の交代」を防ぐ制度なのです。

元の記事こちら。

 

むろん男系のもとでも

外戚政治は行われていましたよ。

自分の娘を天皇に嫁がせることで、

その次の代の天皇の外祖父(母方の祖父)となって

政治的影響力を持つというもの。

 

しかし女系のもとでは

それ以上に深刻な事態が生じるリスクがあるわけです。

 

だからこそ皇室典範にも

第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

第十二条 皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。

第十五条 皇族以外の者及びその子孫は、

女子が皇后となる場合及び皇族男子と婚姻する場合を除いては、皇族となることがない。

という具合に、

「非皇族男性の皇室入り」を阻止する規定が並んでいる。

皇室典範こちら。

 

ちなみに皇族以外の女子が

皇族と結婚して皇室入りした場合でも

その後、離婚にいたった場合は皇族でなくなると定められています(第14条3項)。

夫と死別した場合も基本的に同様(第14条1項、2項)。

再婚相手の問題が出てくるからでしょう。

 

となると皇室存続のためには

女性/女系天皇の肯定ではなく

旧宮家の復活こそが望ましいという話になる。

先に紹介した宇山さんもこの意見です。

 

けれどもお立ち会い。

女性/女系天皇の肯定と旧宮家の復活は

対極に位置するかのように見えて

ある重要な点で通じ合う。

 

分かりますね。

「現在、皇族でない男性」の皇族入りを認める点では

どちらも同じなのです!!

要するに皇室典範の第15条違反。

 

チャンネル桜の関係者すら、この点については認めていましたよ。

 

なに?

父方をたどっていって皇族にたどりつけば

現在、皇族でなくとも皇族と見なしてよいだろうって?

 

ダメです。

だったら、皇族以外の男性と結婚した皇族女子にしたところで

皇族を離れていようと皇族だという話(!)になるではありませんか。

父方をたどってゆけば、間違いなく皇族にたどりつきますからね。

 

その場合、「宮家と無関係な皇族」が生まれることになる。

ついでに、それら皇族女子の配偶者はどういう扱いになるのか。

皇室典範第12条が崩れかねません。

 

いや、奥の手はありますよ。

特定宮家の復活だけを特例法で通すのです。

しかし、じつはこれが一番ヤバい。

なぜか。

 

これは

皇室典範に反していても特例法を通せば問題はない

ことを意味します。

 

先代陛下(現上皇陛下)のご譲位に関しても特例法が制定されましたが

皇室典範に生前の譲位を禁止する項目は見当たりません。

つまり先代陛下のご譲位は

皇室典範に書かれていないことではあっても

皇室典範に反することではなかった。

 

しかし旧宮家復活はそうではない。

それでも特例法を通せば大丈夫というなら

1)女性天皇の即位(皇室典範第1条違反)であろうと

2)女性天皇の非皇族との結婚(同、第15条違反)であろうと

特例法を通せば問題ないことになります。

 

旧宮家復活のために皇室典範を改正した場合も、むろん同様。

 

そして世論の支持は

旧宮家復活よりも女性/女系天皇肯定のほうがずっと高い!!

 

・・・女性/女系天皇推進論者が十分に賢ければ

旧宮家復活のための皇室典範改正、ないし特例法制定を

むしろ後押しすることでしょう。

 

そうやって「皇室典範はいじってもいい」という前例を

ほかならぬ保守派につくってもらうのです。

 

で、「旧宮家が復活した! これで男系男子は安泰だ!」と

保守派がぬか喜びしている間に

女性天皇の即位と、非皇族との結婚を許容する内容の

皇室典範改正、ないし特例法制定を進める。

 

物事を理解せずに行動することは

意図は正反対の結果をもたらすのだ。

       ──『ブレードランナー』本編未使用の台詞

 

・・・ならば、皇室典範をいじらずに

男系男子の伝統を守る方法はないか。

 

完全にいじらない、となると難しいかも知れません。

ただし「できるだけいじらない」ならば、一つあります。

つまり側室制度の復活

 

これは皇室の正しい伝統です。

大正時代まで存在していたんですからね。

側室の子が天皇に即した例も多々あります。

それどころか過去400年間など、

側室の子でなかったのは

明正(めいしょう)天皇(109代。女性

昭和天皇(124代)

先代天皇(125代、現上皇)

の3人のみとか。

関連記事こちら。

 

そして側室制度を復活させれば

男児が産まれる可能性は間違いなく上がります。

 

なるほど、皇室典範にはこんな規定もある。

第五条 皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王を皇族とする。

(※)太皇太后=先々代の天皇の皇后。

第六条 嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫は、

男を親王、女を内親王とし、三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王とする。

 

「嫡出」とは「正妻の子」の意味です。

よって「嫡男系嫡出の皇孫」とは、

「天皇の正妻の子である男子と、その正妻との間の子」になる。

 

つまり第6条は

皇族の子で、正妻の子を皇族とする

と定めているのですが

これは必ずしも

側室の子は皇族になれない

と定めたことにはならない。

 

その動かぬ証拠が、皇室典範の附則第2項です。

いわく。

現在の皇族は、この法律による皇族とし、

第六条の規定の適用については、これを嫡男系嫡出の者とする。

 

ハイ、ここで側室の子は排除されました。

しかし附則第2項がわざわざ定められているからには

皇室典範の条文自体は側室の子が皇族になることを否定していないはず。

 

つまり側室制度復活にあたっては

皇室典範の附則第2項だけをいじればいいのです。

「制度を変えるときは、変更内容を必要最小限にとどめるのが正しい」

という保守主義の原則(Ⓒエドマンド・バーク)に照らせば

これが最も望ましいことになる。

 

・・・いや、側室制度復活は

おそらく旧宮家復活以上に世論の支持を得られないと思いますよ。

とはいえ、皇室存続をめぐる3つのオプションについて

利点と欠点を冷静に比較してみましょう。

 

女性/女系天皇肯定

世論の支持はあるが、皇室典範を大きくくつがえすことになる。

女系肯定ならば男系男子の伝統も維持できない。

 

旧宮家復活

世論の支持がないうえ、皇室典範をくつがえすことは変わらない。

しかも「非皇族男性の皇室入り」を肯定してしまうので、

女性/女系天皇肯定への道を拓くリスクがある。

 

側室復活

世論の支持は最もないだろうが、皇室典範は附則のみをくつがえせば良い。

ついでに「非皇族男性の皇室入り」が起きないので、

女性/女系天皇肯定への道を開くリスクもない。

 

この先はもちろん、

主権の存する日本国民の総意が決めることであります。

 

あんがいこの人が、保守派の女帝とかになったりして・・・

 

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ではでは♬(^_^)♬