さる11日、

佐波優子さんと「FRONT JAPAN 桜」をやってきました。

動画はこちら。

 

 

予想通り史上最高記録を更新した

アメリカの政府機関一部閉鎖を取り上げたのですが

反響も上々。

 

なにせ認知的不協和丸出しのコメントにすら

笑える度合いに進歩向上の形跡が見られるのです。

最優秀賞はこちら!

 

トランプ大統領は、世界の大掃除をし始めてくれたと思っています(*´ω`*)

少なくとも、ブッシュ、ヒラリー、オバマ大統領とは全く違うと思います。

 

なるほど、そうですか。

でもさ、ヒラリー大統領って誰のこと??

ブッシュ、オバマと一緒に挙げたからには

そういう姓の大統領がいたと思っているようですが。

 

♬どこぞのパラレルワールドから迷い込んだ保守前衛とお見受けします

 

ちなみに優秀賞は

私の主張が「木を見て山を見ず」だとして

アメリカ政治のみならず

日本語にたいする無知まで披露してくれた人物だな、やっぱり。

 

いいか、それを言うなら

砂を見て浜を見ずというんだぞ。

 

しっかりウケているジョアン・チェンさん。(要出典)

 

それはともかく。

 

2020年東京オリンピック大会をめぐって

もっと深刻な認知的不協和が出てきました。

 

いえ、

日本オリンピック委員会(JOC)の

竹田恒和会長にたいする贈賄疑惑ではありません。

 

そりゃあ、あれだって事と次第では

2020年大会を揺るがすかも知れませんよ。

フランスの司法当局が本格捜査に着手したうえ、

国際オリンピック委員会(IOC)まで調査を始めましたからね。

関連記事はこちら。

 

小池都知事は厳しい表情で

「大変驚いている」と語っただけのようですが、

開催準備にたずさわる都幹部いわく。

 

東京大会に与えるイメージは最悪。どうしてこのタイミングなのか。

(カルロス・ゴーンの逮捕と拘留長期化にたいする)

フランス捜査当局の日本に対する仕返しかもしれない。

 

「陰謀論とは、不都合な現実にたいする自己正当化の試みである」(※)個人の感想です。

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ある都議会議員いわく。

 

ここにきて大会を返上することはないだろうが、

予算の支出が適正か、

透明化されていないところに問題の根源があるのではないか。

今後、都議会でも疑惑の解明をする必要がある。

関連記事こちら。

 

いえいえ、返上したって全然構わないと思いますよ。

 

2020年大会、およびパラリンピックの成功をめざす

という触れ込みのもと、

超党派でつくられたはずの

東京都議会五輪議連は

ここ二年間、実質的に活動停止しているんですから。

今年の予定も白紙だそうです。

関連記事こちら。

 

なんで停止しているかというと、

議連の活動をめぐって

かつて主導権を握っていた自民党と

現在、主導権を握っている都民ファーストの会(+公明党)が対立しているから

なんですと。

五輪成功の願いもその程度なんだろうな、うん。

 

し・か・し。

これから紹介する話に比べれば

以上すべては取るに足りません。

どうぞ。

 

首都高の料金、時間帯で変動させ交通量を調整へ

(読売オンライン、1月7日配信)

 

2020年東京五輪・パラリンピック中の渋滞緩和のため、

開催都市の東京都や国、大会組織委員会は、

首都高速道路の通行料金を時間帯によって上下させて

交通量を調整する「ロードプライシング」を導入する方針を固めた。

 

沿線自治体との調整を経て、今夏には具体的な料金案を決める見通し。

大会期間中の渋滞緩和策の切り札としてだけでなく、

大会のレガシー(遺産)として、

大会後も首都圏道路網の混雑解消に活用したい考えだ。

元の記事はこちら。

 

なんでも大会期間中、

首都高の渋滞は平常の2倍になりそうなんですと。

組織委や都は

一般道を含め、都心部の交通量15%減

を掲げているものの、

実現するかどうかは不明。

 

しかるに首都高運営会社の試算によると、

普通車などの通行料金を

午前6時~午後10時は500円上乗せし、

それ以外の時間は半額とした場合、

交通量が1日最大5万台(5%)減少する

とのこと。

 

これを受けて国交省、都、組織委などが開いた会合では

大会関係者の輸送が多い時間帯は

現行料金の2倍程度とし、

輸送が少ない時間帯をその分値下げする

案が出たそうです。

 

首都高運営会社の試算に出てくる「交通量」が

首都高だけのものなのか、

一般道を含めた都心全体のものなのかは不明ですが、

かりに後者だとしても

交通量15%減という目標には程遠い。

 

だいたい首都高の料金を上げたら

一般道の渋滞がそのぶんひどくなる結果に終わる

だけの話じゃないんですかね?

 

ロードプライシングなんて

怪しげなカタカナ言葉を(例によって)使っていますが

1日24時間のうち16時間(しかも午前6時〜午後10時!)は

料金を今までの倍にしようって話なんですから

要は申し訳程度のアリバイがついた大幅値上げです。

 

しかも注目すべきは

首都高の渋滞が平常通りに戻るはずの大会終了後も

料金を元に戻すつもりがないこと。

 

どうやら2020年東京五輪のレガシーは

!!!道路インフラの使用制限!!!

らしいのです。

 

・・・この発想が最初から最後まで間違っていることは

もはや説明不要でしょう。

 

いいですか、

1964年オリンピック大会のとき

わが国は首都高をつくったのですぞ。

理由はもちろん、交通量の増加に対応するためです。

 

一般道でも

環状七号線や放射四号線は

オリンピック開催を契機に建設されたものであり

「オリンピック道路の両横綱」とも呼ばれます。

 

そうやって道路を整備しておけば

大会終了後も利用できるため

経済発展の刺激となります。

これぞ正しいレガシーというもの。

 

ところが2020年オリンピック大会では

大会開催による交通量増加に対応すべく

すでに存在する道路インフラを利用しづらくしよう、と来る。

 

しかもそうやって道路を使いにくくしておけば

大会終了後も混雑解消に役立つから

利用しづらいままにするのがレガシーだ、ということになるらしい。

 

・・・いやはや、

正義の味方・アウフヘーベンマンが内閣官房をなぜ去ったか、

よく分かる話ではありませんか。

 

 

国交省、都、大会組織委は

オリンピックはデフレを悪化させるためのものと考えている、

そう断言しても構わないでしょう。

エドマンド・バークの表現にならえば

そうでないかぎり

彼らはどうしようもなく愚かか、

救いがたく無能ということになるからです。

 

「サギとしても三流以下だ」(295ページ)

フランス革命の省察

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今回のオリンピック誘致にあたっては

世界一カネのかからない五輪

などというフレーズが飛び出しましたが

緊縮財政の発想にとらわれたまま

国際的大イベントをやろうとするから

こんなメチャクチャな話になるんですよ。

 

そして緊縮財政の根底にあるのは財政均衡主義。

で、財政均衡主義の根底にあるのは戦後日本型の平和主義。

 

・・・そうです。

オリンピック大会が平和の祭典だとしても

平和主義の発想でオリンピックなど開催してはいけないのです!!

 

「乞食の小細工ってこういうことよね、ホント」(※)お姉さまのお言葉です。

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思えば今回のオリンピックは

「復興五輪」などと呼ばれました。

最近ではあまり聞きませんが

これがそもそも間違いだったのではないか。

 

なるほど、

1964年の東京オリンピックにも

戦災からの復興と発展をアピールする

という意味合いがありました。

 

幻に終わった1940年東京オリンピックも

紀元2600年を祝うだけでなく、

関東大震災からの復興と発展をアピールする

狙いがあったと言われます。

 

しかしですな、

1964年大会が開かれたのは、敗戦の19年後。

1940年大会が開かれる予定だったのも、震災の17年後です。

 

分かりますね?

どちらの場合も、

復興が基本的に達成された段階で、

やろうという話になったはずなのですよ。

 

ところが2020年大会をやると決まったのは2013年。

震災のわずか2年後です。

開催自体も、震災の9年後にすぎない。

 

つまり今回の復興五輪、

出発点からして

復興が十分達成されていないうちから

復興をアピールしたがるという

認知的不協和の産物だったと評しても過言ではないのです。

関連記事こちら。

 

しかも東北の復興について

東京がアピールするというワケワカぶり。

 

五輪をやるくらいなんだから

復興は(実情とは関係なく)できているはずだ、

そんな倒錯した発想すらあったのかも知れません。

 

スタートがこれですから、

やればやるほど問題が出てくるのは

むしろ当たり前なんですよ。

 

JOCの竹田会長、

15日に記者会見を行うそうですが、

本当にこれで五輪を開催する価値があるのか、

あらためて考えたほうがいいのではないでしょうか。

でないと2020年オリンピック大会は

「没落五輪」と呼ばれることになるかも知れませんよ・・・・

 

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ではでは♬(^_^)♬