「激論! サンデーCROSS」

いかがでしたか。

 

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今回はゲストの人選が

全体的に左翼・リベラル寄りの感があったため

わがブログ読者の中にも

どんな展開になるか懸念する方がいましたが、

フタを開けてみると

左翼・リベラル寄りのみなさんがそろっておとなしく、

かつ話せるという興味深い結果に。

 

小池晃・共産党書記局長など

放送後にこうツイートしております。

 

日本は自立しているのか?という問いに始まり、

北朝鮮問題、TPPから2国間協議、

米軍基地、北東アジア平和協力構想など、

普段のテレビではできない突っ込んだ議論ができました!

面白かったー。

白井聡さん、小林節さん、望月衣塑子さん、佐藤健志さん、堀潤さん、

論客ぞろいであっという間でした。

元のツイートはこちら。

 

実際、

公平に言って、

某保守系ネットテレビのたいがいの討論より

認知的不協和も少なく

充実した内容になったと思います。

 

まあ、保守派の方々は

現実がいかにボロボロでも精神的に勝てる、

ないしそのつもりになれるという

百戦百勝にして自滅確実の驚くべき特技を持っているようなので

べつに良いんでしょうけど。

 

さて。

 

番組でも話題になった日米首脳会談ですが

これまた公平に言って、

みごとな空振りとしか評しえないものだったと思います。

 

いや、保守派の一部に「大成功」という声があるのは承知していますよ。

ただしあの方々は、現実がいかにボロボロでも・・・(以下略)

 

簡単に言ってしまえば

「成果」とされる点(主に北朝鮮問題)は

パターン化された決まり文句にすぎず、

実質的なところ(つまり経済)はトランプに押されまくり、

というのが実情でしょう。

外務省による会談結果の概要はこちら。

 

北朝鮮については、

日米韓の緊密な連携のもと、

最大限の圧力をかけつづけることで一致したとのことですが

現時点において

もはや連携しない

とか

圧力をかけるのをやめる

などと言うはずがない以上、

これに大した意味があるとは信じがたい。

 

だいたい、そんなに緊密に連携しているというのなら

どうして米朝首脳会談の実現で

わが国政府はあんなに面食らったんですかね?

 

東洋経済オンラインも

総理とトランプの共同記者会見について

以下のように鋭く指摘。

 

一般的にこの種の会見では

首脳同士が成果を強調し会談の成功をアピールする。

今回も官僚が用意したであろう冒頭発言は、

互いに相手を褒め讃える美辞麗句であふれていた。

しかし、カメラが流した二人の発言や表情、振る舞い方は、

これまで「蜜月関係」を誇示していた安倍首相とトランプ大統領の間に変化が生じ、

すき間風が吹き始めていることを物語っていた。

元の記事はこちら。

 

そもそも今回の首相訪米は、

トランプ大統領が突然、

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談に応じることを決断したため、

慌てた安倍首相が要請して実現したものだった。

安倍首相にしてみればトランプ大統領が

(注:米朝会談の席で)何を言い出すか不安でならない。

 

このため総理は

米朝会談の展開について具体的にさまざまなケースを想定、

かなり突っ込んだすり合わせを行ったそうですが、

トランプは用意された紙を読み上げるだけで

CVID(※)についても言及しなかった。

 

(※)「完全で検証可能、かつ不可逆的な非核化」を意味する

Complete, Verifiable and Irreversible De-nucleralization の頭文字。

 

これは気になるところ。

というのも、

朝鮮戦争を正式に終結させ

たとえ表面的、ないし一時的にであれ

半島の非核化をめぐる枠組みをつくることができれば

トランプはノーベル平和賞だって取れるかも知れないのです。

 

ついでにトランプが

自己顕示欲と名誉欲の相当に強い人物であることは

みなさんご存じの通り。

 

北朝鮮への警戒を訴える総理の主張に

とりあえず耳を傾けはしても

内心、だんだんうっとうしくなっている可能性は

否定できないのではないでしょうか。

 

また米朝会談で拉致問題を取り上げるよう頼んだ総理の姿勢は

ハッキリ言って、不見識としか言いようがありません。

 

拉致被害者、

およびご家族の方には申し訳ありませんが

現在の朝鮮半島問題の本質とは

下手をすれば核戦争の危機があることのはず。

 

拉致問題を、核戦争と同列に扱うことができると思いますか?

 

まして私の記憶が正しければ

総理は記者会見で

「何より重要な拉致問題」などと発言したはず。

拉致問題が、核戦争より重要なはずがないでしょうに!!

 

逆にそれだけ拉致にこだわるのなら

なぜ実力に訴えてでも自力で解決しようとしないのか。

 

重要だ重要だと言いつつ、

とどのつまりはアメリカ様頼み。

このような姿勢を誠実と見なすことは、私にはできません。

 

帰国後、拉致被害者救出の集会に参加した安倍総理が

退席する際、「もう帰るのか!」と野次られたのも

無理からぬことと言わねばならないでしょう。

関連記事はこちら。

 

実際、蓮池透さんは

総理が「拉致問題を前進させる司令塔になる」という旨を発言したことについて

以下のようにツイート。

 

司令塔? この期に及んで。どうやって?

もとのツイートはこちら。

 

W(^_^)W\(^O^)/いや、総理はきっと精神的には勝っているのだろう\(^O^)/W(^_^)W

 

他方、経済については

会談中の17日、

トランプが「アメリカにとってTPPは望ましくないと思う」という趣旨の

ツイートをしたことがすべてを語っています。

 

ふたたび東洋経済オンラインを引用しましょう。

 

貿易問題についての両者の対立は

すでに多くのメディアで報じられているとおりだ。

そして会見での二人の発言を詳細に分析すると、

正面衝突を避けるためか意識的に相手の言葉を無視し自己主張を繰り返している。

 

(トランプは)「TPP(環太平洋経済連携協定)に戻ることはない」

「二国間の貿易協定のほうがいい」

「米国の労働者にとってもそのほうがいい」などと、

滔々とよどみなく得意の身振りを交えながら自説を展開した。

ここでも安倍首相の主張は完全に無視されていた。

 

いやあ、日米の絆は揺るぎないものだなあ!!

 

だからこの世は宇宙のジョーク!

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sayaさんも疑いのまなざしを向けているようです。

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イギリスの新聞「ファイナンシャル・タイムズ」など、

先のトランプのツイートについて

 安倍総理の顔をみごとにつぶすものと論評。

 

さらに共同記者会見でも

習近平主席については

「私にとって非常に特別な人」と絶賛したのにたいし、

安倍総理への褒め言葉は

ずっと抑えたトーンだったと

不都合な真実を指摘しています。

紹介記事こちら(※)。

 

総理、あなたトランプの何なのさ?!

 

(※)ただしこの記事、反安倍的なバイアスがかかっています。

ファイナンシャル・タイムズの記事は

トランプが近視眼的な名誉欲

(朝鮮半島の非核化達成+対日経済圧力による国内の人気取り)に駆られるあまり

中国を持ち上げながら、

安倍総理、ないし日本をないがしろにするような振る舞いをするのは危険だと述べているのであり、

総理批判にポイントを置いているのではありません。

 

はたせるかな、

首脳会談のあとも内閣支持率は回復の傾向を見せておりません。

21日〜22日に毎日新聞が行った調査では

先月から3%下落して30%。

関連記事はこちら。

 

同じく21〜22日にANNが行った調査でも

先月から3.6%下落して29%となりました。

関連記事はこちら。

 

いえ、

現実を直視したくない、

もとへ精神的に勝利したい人

捏造データによるフェイクニュースだと信じ込んで

いっこう構わないのですよ。

 

ある高名な経済学者(要出典)の言うとおり

誰にだって妄想にひたる自由はあるのです。

ただしその結果生じる認知的不協和や深刻な挫折については

完全に自己責任となりますので、

その点ご了承ください!

 

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ではでは♬(^_^)♬