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「iRONNA」に寄稿しました。

題して、

「暴走する朴槿恵のホンネとタテマエ 国政介入招いた『やりすぎ』の構造」

 

ご覧になりたい方はこちらをクリック。

 

朴槿恵大統領の親友といわれる女性

崔順実(チェ・スンシル)

何の公職にもついていない一民間人でありながら

国政に深く介入、

ついでに利権をむさぼっていたのではないかという

例の疑惑を論じたものです。

 

ちなみにチェ・スンシルは2014年に改名、

現在では「チェ・ソウォン」と名乗っているそうですが(漢字表記不明)

日・韓・米いずれのメディアでも

「チェ・スンシル」と呼ばれているので

ここでもそれに従います。

 

今回の疑惑の名称、

日本では「国政介入事件」となっていますが

韓国では「国政壟断(ろうだん)事件」

あるいは「崔順実ゲート」と呼ばれている模様。

 

「壟断」を広辞苑で引いてみると

うまく利益を独占すること

とあります。

 

ついでに言葉の由来として

ある男が、市が立つたびに高いところに登り、

市場を見渡しては安い物を買い占め、

それを高値転売することで利益を独占した故事から

なる旨が記されていますので、

韓国人は崔順実が

大統領の親友という特権的な立場を利用して私腹を肥やしたことに

とくに怒っているのでしょう。

 

もっとも私に言わせれば

これはどこかハズしている気がします。

 

そりゃ、権力者とのコネで私腹を肥やすのは感心しませんよ。

しかし朴槿恵大統領は

一介の民間人にすぎない崔順実に

自分の演説草稿をはじめとする公務関連の機密資料

(内政はもとより、外交や安全保障に関するものも含む)を見せ、

崔順実は崔順実で

その内容に口を出していたというのです。

 

これでは国家機密も何もあったものじゃないでしょうに!!

 

朴槿恵といえば

有名な大統領、朴正煕の娘。

1974年、朴正煕夫人の陸英修(つまり母)が暗殺されてからは

実質的なファーストレディ役を務めましたし、

1979年、父の朴正煕大統領が暗殺されたときも、

まっさきに「休戦ラインは大丈夫か?」と聞いたそうです。

 

暗殺に乗じて北朝鮮が攻めてくるのではないかと心配したわけですが、

立派な態度ではありませんか。

 

それだけの見識を持っていた人が、

どうしてこんなことをしてしまったのか、

何とも理解に苦しみます。

 

問題の資料は添付ファイルの形で

崔順実にメールされていたのですが

かりにこれらのファイルが流失、

インターネットで拡散されたらどうするつもりだったのでしょうか?!

 

大統領府秘書室長の李元鐘

(10月26日付で辞表提出)

朴槿恵の演説草稿にたいする崔順実の口出し疑惑が持ち上がった当初、

封建時代にもありえない話

と一蹴したそうですが、

この発言、大ブーメランを通り越して

じつは正しかったと言わねばなりません。

 

むろん、かつての朝鮮王朝にも

国王を操り、政治を私物化しようとする人々はいました。

しかしですな。

それらの人々は、相応の官位をしっかり持っていたのですよ。

 

ひきかえ今回は

何の公職にもついておらず、

そもそも肩書きがまったくないとまで言われる人物が

政治を私物化しようとした。

 

封建時代にもありえない話?

おっしゃる通りです、李秘書室長。

昔の朝鮮王朝はもっとまともでした!

どう見ても、現状はそれ以下!!

 

・・・だからというわけではないのですが

今回の疑惑に関する記事を見ていて

じつに喚起力に満ちた表現にお目にかかりました。

 

韓国の野党「共に民主党」の関係者が、こう言ったらしいのです。

(朴槿恵政権は)事実上、すでに植物政府になった。

 

!!!!\(◎o◎)/植物政府\(◎o◎)/!!!!

 

何それ、美味しいの? という感じですが

「植物人間」(=脳死状態)の政府版ということなのでしょう。

 

あまりに奇抜かつ卓抜な表現なので

「共に民主党」関係者のギャグセンスが

よほど冴えている(日本なら中野剛志さんレベル)ということか?

と思ったのですが、

どうもそうではないらしい。

 

韓国紙「中央日報」日本語版が

10月29日付で配信した社説にも

こんな表現があったのです。

 

すでに朴大統領は国政運営の最高責任者としての

道徳的権威と正当性を完全に失った。

このような植物大統領

国政の主導権を取り戻すというのははかない夢だ。

 

全文をご覧になりたい方はこちら。

 

!!!!\(◎o◎)/植物大統領\(◎o◎)/!!!!

 

当分、韓国からも目が離せなくなりそうです。

ではでは♬(^_^)♬