『右の売国、左の亡国』について
カバー画像が出来上がってきました。
店頭には2月25日ぐらいから並びだし、
今月中には全国に出回るとのことです。
しかるに。
この書名をツイートしたところ、
じつに面白い反応がありました。
こういう引用ツイートが来たのです。
左ってもう無くなっていると思うけど、右の人たちの頭の中だけで存在(する)
このツイートをされた方は
安倍政権を終了させよう
と謳い、
プロフィールでも以下のように明記。
内容は、放射能汚染、被ばく、原発、
エネルギー、核燃料サイクルなどの情報発信が大部分です。
本やサイトから重要と思われる内容や、響いた事を主要に。
一人で #スタンディング する人が10万人いれば変わると思っています。
街角に立とう。画像使ってください。
適菜収さんの存在を想起すれば明らかなように、
安倍政権に批判的だからといって
即、左翼・リベラルと規定することはできません。
とはいえ、このツイート主の政治的スタンスが
左翼・リベラルの範疇に属するのは
常識的に考えて明らかでしょう。
さては「右の売国」はともかく、「左の亡国」が気に入らなかったか?
・・・私も最初はそう思いました。
しかし、先のツイートを再度ご覧下さい。
左ってもう無くなっていると思うけど、右の人たちの頭の中だけで存在(する)
はたしてこれは、
左と右、どちらをより厳しく批判した言葉でしょうか?
いいですか、左はもう存在しなくなった(ことにされている)のですぞ。
にもかかわらず、右の人々が
自分たちの想像の中だけで
今なお左を存在させているらしい。
裏を返せば、
この人の認識において
左翼・リベラルの唯一のよりどころは
保守の妄想ということになります。
♬なんだ、よく見たら左翼なんてもう滅んでいるんじゃん(^◇^)
保守がそう気づいたら最後、
左翼・リベラルは完全に消滅するのですぞ。
ここまで痛烈な左翼・リベラル批判も
ちょっと珍しいのではないでしょうか?
というわけで、こう引用ツイートしました。
左翼・リベラルの皆様に、心よりお悔やみを申し上げます。皆様はすでに存在しないようなのです。
いつぞやのときのように、
どうしてあなたにそんなことを言われなければいけないんですか!!
なんて返事が来るかな、
と思っていたのですが・・・
なんと、こういうお返事が。
おっしゃるとおりです。
壊滅状態です。
取り上げられるほどの力はありません。
国を正しく導いてください
日本の今後の繁栄と子孫の安寧を祈っています
ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/おっしゃるとおり!\(◎o◎)/(゜ロ)ギョェ
ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/壊滅状態!!\(◎o◎)/(゜;)エエッ
ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/取り上げられるほどの力はありません!!!\(◎o◎)/(゜◇゜)ガーン
・・・そこまで左翼・リベラルを貶めんでも(>_<)
まったく同情せずにはいられない話ですが
かくも無条件降伏されてしまうと
右、ないし保守派も恥じ入らざるをえないのでは。
国を正しく導いてください
日本の今後の繁栄と子孫の安寧を祈っています
これに応えられるだけのものを
はたして右は持っているか。
対米協調の名のもと、売国に汲々とするばかりで
国を正しく導く力量などおよそ持ち合わせていないというのが
いつわらざる実情ではないでしょうか?
夢を壊すようで申し訳ないものの
国を正しく導ける右など
左の頭の中にしか存在しないと言わざるをえません。
例によって、
人の振り見て我が振り直せ
という話でありました。
ではでは♬(^_^)♬
8 comments
ジャクハイ says:
2月 9, 2017
新刊発売おめでとう御座います。
格好良くてセンスのあるカバーですね! 一発で惹き付けられました。
早く読みたいです。
shun says:
2月 9, 2017
〉国を正しく導いてください
日本の今後の繁栄と子孫の安寧を祈っています
まさか左翼と名乗る人からこんな言葉を聞くとは。
個人的にこの言葉を聞くと
南方や北方の島々で戦死された方々のことが
頭に浮かぶのですが・・えも言われぬ気持ちになりますね。
左翼右翼なんていう枠組みはもはや遺物と化したのかもしれません。
GUY FAWKES says:
2月 9, 2017
>おっしゃるとおりです。壊滅状態です。取り上げられるほどの力はありません。
>国を正しく導いてください 日本の今後の繁栄と子孫の安寧を祈っています
いつぞやの某番組の討論での佐藤先生の言葉をお借りできるのであれば…
「我々は独立国家を守護する保守思想を基幹にしなければならない。
この混迷する世界情勢にあって、国家主権の重要性が再確認される流れが生まれつつあるからだ。
ただし!(ここで話は終わらない)我々は佐藤健志の言葉を忘れてはならない。
現代における保守論客の中で最大の異端的鬼才(か、どうかは定かではないが【失礼!】)彼はこう言った
『「右か左か」の時代は終わった』…と」
全員かどうかは別に左翼・リベラルとされる人々が己の無力さを内省的に見直している中にあって、
保守の側に「相手を打ち負かしたぞ!」などという自己絶対化に陥らず、バランス感覚を文字通り保てるかの問題に
東西冷戦終結後…いや戦後、近代に遡るまで真摯に向き合えていないのが現実と考えます。
フルート says:
2月 9, 2017
政治を変えるために一人でスタンディングする人×10万人の思いで
普段がんばっていて、でも思う様に上手く行っていないことも実は感じていて、
そんなときにネットで『右の売国、左の亡国』の書名を知って、
もしあるその人がリンク先も見て、その人の頭の情報処理が
ほぼ<左の亡国>と<2020年>だけでいっぱいになっちゃった場合、
<実は自分が今考えている内容とは違うことが書かれている可能性>
は徐々に自分の頭の中から消えて行って、
今の自分の頭の中のステレオタイプな右の考えから
頭いっぱいに広がるこれらへの必死の反撃として、
「左が少なくとも2020年に日本を亡国させることは、ないです。
なぜなら左は、あなたたち右によって以前から妄想の対象にされてきましたが、
私たち左は、いつしかあなたたち右の妄想の中でしか存在できない存在に
なったからです。だから日本に何かを起こせるのは、右だけです。」
がまず出てしまった可能性もあるんじゃないかなって思いました。。
<この政策を批判するヤツらはフェイクだ>と主張するトランプ側も、
<この政策には何の効き目もない。
しかし我々ISの支持者を増やしたり・成功を示したりする効果はある。
祖父母までアメリカ人のものがテロを起こすのだ>と主張するIS側も、
<正しい私たちの意見が支持されないのはおかしい→
それは相手が私たちの意見を歪めて解釈し・また拡散しているからだ→
私たちは歪められている!→しかし歪みさえ取り払われたなら、
私たちの正しい意見が、実は“前から通っていた”ことを
人々は理解することだろう→“やはり私たちは正しい”>
みたいな
ある種の“ものすごく能動的な受動性”というか、
“ものすごく正しい被害者”というか、
相手や“「私たち」の頭の中の相手”が「私たち」を歪めれば歪めるほど、
「私たち」の正しさが「私たち」の中で確証される状態が
ループしてる可能性も考えられました。
でも私のこれこそフェイクニュースの原因のひとつとされている
<ほとんどの読み手は、自分の読みたいものだけを読みたいようにしか読めない>
という技術論的な情報処理の仕組みが影響してしまっている可能性や、
またもしかしたら、
<人も動物も、適応という進化の過程からのバイアスもあってか、
物を見るとき、今までの自分の適応に沿ったかたちの見え方でしかまず見えず、
自分の思考を素早く正しく反証できる人の割合は、ほんの数%しかいない・・>
という頭の情報処理の仕組みが真因中の真因として影響してしまっている可能性も
あるかもしれません。。また長くなってしまったこともすみません。。
(※新著ももちろん買います。私は全部揃えてます。)
ベッラ says:
2月 11, 2017
仰ること感動、日本の行く末を案じていて気が気でない日を過ごしております。
また申し訳ございませんが、下記の文を転載させて頂ければとお願い申し上げます。
エントリできましたらリンクでコメント欄にお知らせいたします。
よろしくお願い申し上げます。
「国を正しく導いてください
日本の今後の繁栄と子孫の安寧を祈っています
これに応えられるだけのものを
はたして右は持っているか。
対米協調の名のもと、売国に汲々とするばかりで
国を正しく導く力量などおよそ持ち合わせていないというのが
いつわらざる実情ではないでしょうか?」
SATOKENJI says:
2月 11, 2017
転載を許可します。エントリを拝見するのが楽しみです。
ベッラ」 says:
2月 12, 2017
佐藤先生、ご許可を頂きありがとうございました。
エントリ書きました。http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/8c29c1730b86645033144d6d694b2a9b
「ホシュ」という人の中にかなりひどいのがいます。(安倍氏以外に西村眞悟氏にも別の意味で疑問を持っています。)
玉田泰 says:
2月 17, 2017
左の人の悲壮な敗北宣言ですね。かと言って右が勝ったのかというとことはそんなに簡単じゃない。結局残っているのは「ちょっと左がかったことを言っとけば意識的に見られるんじゃないの?」という「空気」ではないでしょうか?驚く程、危機感無いですね(いや、あるのかな?閉塞感)
民進党が壊滅状態なのも、左右の対立軸がほぼ無くなったからなのかも?総理が消費増税反対ですもんね。
左右の対立が消滅した後の世界観が先生の新著には描かれているのでしょうか?益々期待しています(でも「日本~消滅」だからなぁ…複雑です)読めばこの濃霧も晴れるのかな?