アメリカと北朝鮮の対立は
いよいよシャレにならない状態に達しつつあるようです。
4月8日には
シンガポール(おっと!)からオーストラリアに向かっていた
原子力空母カール・ビンソンを中心とする
第一空母打撃群が朝鮮半島周辺へと北上を開始。
4月11日、
トランプ大統領は以下のようにツイート。
North Korea is looking for trouble.
If China decides to help, that would be great.
If not, we will solve the problem without them! U.S.A.
北朝鮮は痛い目にあいたがっている。
中国が事態の収拾を手伝ってくれるのなら大いに結構。
手伝わないなら、連中抜きでカタをつけてやる! USA。
同じ11日、
北朝鮮の労働新聞は
米国による先制攻撃の兆候があれば、核攻撃する
という旨を警告。
いわく。
わが革命的に強力な軍は、
敵部隊のあらゆる動きに目を光らせており、
われわれの核の照準は韓国と太平洋区域の米国の侵略的基地だけでなく、
米国本土にも向いている。
そして日本政府も、
アメリカが北朝鮮への軍事行動に踏み切るときは事前協議するよう
同国政府に要請した模様。
アメリカも応じる意向を示しているようですが
つまり軍事行動はリアルにありうると判断しているわけです。
菅義偉官房長官は12日、
事前協議をめぐる報道を否定しましたが、
同時にこう発言。
北朝鮮に対しては常に最大の注視をしており、
国民の生命と平和な暮らしを守ることは、政府の最大の責務だ。
北朝鮮問題では、米国、韓国と緊密に連携しながら対処するのは変わらない。
朝鮮半島で在留邦人の保護や退避が必要になった場合を想定し、
常日頃から必要な準備、検討を行い、
いかなる事態にも対応できるよう万全な態勢を取っている。
ちょっと待て!
朝鮮半島で在留邦人の保護や退避が必要になった場合
を想定しているということは、
アメリカの武力行使を想定しているということじゃないのか?
で、米国、韓国と緊密に連携しながら対処する
ことを前提に
いかなる事態にも対応できるよう万全な態勢を取っている
というんだったら、
事前協議を要請するのが当然じゃないのか?!?
W(^_^)W\(^O^)/またまたブーメラン炸裂\(^O^)/W(^_^)W
だとしても真面目な話、
われわれは開戦前夜にひとしい状況を迎えているのではないでしょうか。
・・・しかし、いたずらに心配しても始まらない。
実際、世の中には
かくも豪快なツイートをなさる大人物がいらっしゃるのです。
なにやら世間が騒がしいけれども
信州の山奥では確かなことはわからない。
僅かな情報から察するに「宇宙家族カールビンソン」が新たに映画化されるのではないか。
信州の山奥に居ながらも情報を取捨選択した結果、
どうも春日部のロビンソン百貨店が北朝鮮に向かっているらしいことが判明した。
いったい世界はどうなるのだろう。
というわけで私も、
適菜収さん・中野剛志さんと
都内某所で飲んできました!
いや、
知的なエスプリに満ちたお二方と話すのは
じつに楽しいものがあります。
「富国と強兵」に登場した
19世紀ドイツの経済学者フリードリッヒ・リストと、
小津安二郎監督が1949年に発表した映画
「晩春」との関連性について話せる場は
ここぐらいのものでしょう。
ついでに中野さんは
素晴らしく頭がいいだけでなく
素晴らしく毒舌に長けている。
とくにお酒が入ってくると
この毒舌がいっそう冴えわたるんですよ。
これがじつに痛快。
かの荻生徂徠も
豆をかじりながら言いたい放題言うことを
楽しみの一つとして挙げていたのを思い出します。
けれども日本の現状については
控えめに言っても、かなりヤバい
という点で、意見がみごとに一致しました。
だ・か・ら、
『右の売国、左の亡国』と言うのですよ!
こうやって飲んでいられるのも
あるいは今のうちかも知れませんが、
だからこそ
毎日を充実させねばと思うのでありました。
最後におまけで、中野さんの画像をもう一点。
彼によると
私は「富国と強兵」について
他に誰も気づかなかった点を指摘したそうです。
これについては、いずれまた。
なおドナルド・トランプは
FOXビジネス・ネットワークのインタビューで
(首脳会談で一緒だった)習近平にたいして
「イラクに59発のミサイルを発射した」
と言ってやったんだ
と語りました。
ハイ。
ではでは♬(^_^)♬
8 comments
Daniel says:
4月 13, 2017
ポリティコ誌のケネス・ヴォーゲル氏による
「Trump remembers details of cake he was eating while launching missiles, but not which country he was attacking.
:トランプはミサイルを発射してた時に食ってたケーキがどんなだったかは良く覚えてるんだけど、その時に攻撃してたのはどの国だったか覚えてなかった。」
という、何というか英語圏独特な感じのする凄い皮肉表現には大笑いしました。
けどこれ、本当に笑えない話ですね。(ただの言い間違いだと信じたいところ…)
いつぞや、歯舞群島を読めなかった北方領土担当大臣がどこかにいましたが、それを軽く凌ぐ凄まじさです。世界は広いな。
SATOKENJI says:
4月 13, 2017
ただの言い間違いだとしても
こういう話題について言い間違えること自体が
スゴいとは思いませんか。
Daniel says:
4月 13, 2017
まったく、、佐藤先生のご見解に同意致します。
ところで、先生と適菜先生、中野先生の呑み会の様子って、youtubeとかで全編、是非拝見してみたいものです。頭くらくらしそうな感じです。
続く記事を大変期待しております。
草莽 says:
4月 13, 2017
国家のツジツマでの対談は非常に勉強になりました。
更にこれから藤井聡教授との対談の動画も配信されるのですよね?(勘違い?)。
活字もよいのですが、是非とも映像で、語りで、御三方の多岐にわたるお話を伺いたいです。
佐藤さんの言論は、ダンスを披露された時もそうですが、語り口や口調も重要に思われます。
そう、御三方の”ダンス”が見たいのです。
ご検討のほどよろしくお願いします。
SATOKENJI says:
4月 13, 2017
藤井さんとは対談動画を配信するのではなく、一緒に本を出すのです。
「炎上するニッポン」(仮)で、6月に文春新書より発売予定。
われわれが交互に3章ずつ論考を展開し、そのうえで対談するという構成です。
GUY FAWKES says:
4月 13, 2017
『本格保守宣言』がちょうど10年前ですから、今度は新潮から文春ですね。
いよいよ文春新書でも佐藤先生のお名前が見れるとは…
思えば、5年前の中野さんと藤井先生との『日本破滅論』は『国家のツジツマ』に引けをとらぬ
実によい一冊でありました。
ご宴会での中野さんもご健在で本当に良うございました、
相変わらずブラックスーツを身に纏った「霞が関の異能者」の風格が醸し出されています。
メイ says:
4月 20, 2017
中野さんも適菜さんも、笑顔ですね。良かった!
親しい人と自由に喋って楽しい時間を過ごすって、本当に良いものですよね。そうでないと、やってられないような日々ですしね・・。
中野さんの毒舌は、知性とユーモアがおありなためか、嫌味が無くて、お聞きしていて全然不快になりませんね。
私の場合、先生方のように笑いにくるんで毒を吐く様な、ユーモアと知恵が足りないので、教えて頂きたいくらいです(笑)。
玉田泰 says:
4月 23, 2017
「『富国と強兵』について他に誰も気づかなかった点を指摘した」
ウーン、何を指摘されたのでしょうか?
気になります。