昨日の記事

「大学改革のさもしくも偉大な顛末、または東洋経済オンライン配信」では

昨今のわが国政府の振る舞いについて

何というか、「さもしい」と形容するしかない

と書きました。

 

しかるに三橋貴明さんも、

昨日のブログ記事「日経のILC反対論への反論」

「さもしい」を連発。

いわく。

 

(注:日経は)実にさもしいことを書いているわけです。

 

繰り返しますが、何とさもしい・・・。

まさに、衰退途上国日本を象徴する考え方だと思います。

 

我が国は相も変わらず

グローバリズムのトリニティから脱することができず、

「雇用」「経済効果」「民間投資」を言い訳に、カジノ解禁に踏み切りました。

何と、さもしい国なのか。

 

ILCは、長引くデフレで「さもしい国」に落ちぶれた

我が国の「向き」を変える転機になると思うのです。

元の記事はこちら。

 

2010年代の日本は

震災で始まり、さもしさで終わった

なんてことになったら

まさに目も当てられない。

 

でも現状、そうなりそうなんですよね。

困ったものです。

 

「それはさもしいではなく、さもありなんと言うのだ」(※)故人の感想です。

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さて。

 

北朝鮮が27日、アメリカにたいして

朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨55柱を返還しました。

この日は休戦協定が結ばれてから

ちょうど65年にあたります。

 

同国北部、元山(ウォンサン)の葛厚(カルマ)空港で

米軍輸送機に収容された遺骨は

韓国の烏山(オサン)米空軍基地に運ばれたとのこと。

 

さらにハワイに移送され、

8月1日には返還式典も行ったあと、

DNA鑑定などを経て、遺族に引き渡されるそうです。

関連記事はこちら。

 

遺骨返還は2007年にも行われているものの

朝鮮戦争中、北朝鮮で行方不明になった米兵は

約5300人に達するらしいので

全面返還にはまだ遠い。

発掘されていない遺骨もあるでしょうし。

 

トランプ大統領は同日、ツイッターでこう発言。

 

The Remains of American Servicemen will soon be leaving North Korea

and heading to the United States!

After so many years, this will be a great moment for so many families.

Thank you to Kim Jong Un.

 

米軍兵士の遺骨が、まもなく北朝鮮を離れてアメリカに戻ってくる!

長い年月が過ぎたものの、多くの家族にとって特別な瞬間となるだろう。

ありがとう、金正恩。

元のツイートはこちら。

 

この日の記者会見でも、

あらためて金正恩に感謝したと言われます。

関連記事はこちら。

 

他方、金正恩は27日、

朝鮮戦争に参戦した中国義勇軍の戦没者墓地を参拝。

毛沢東の長男にあたる

毛岸英の墓に献花したとのこと。

何やら、アメリカと中国の両方にたいし、うまく点を稼いでいるようではありませんか。

 

こうなると落ち着かなくなってくるのが

わが日本の保守界隈。

早い話、ザッツ・蚊帳の外ですからね。

 

しかし希望の芽、

ないし希望的観測の芽がないわけではない。

北朝鮮はこれまで通り、

非核化をしっかりサボタージュしてくれそうな気配があるからです。

どうぞ。

 

米政府系のRFA(自由アジアラジオ 7月25日付)は、

北朝鮮の朝鮮労働党が7月初めに地方組織のために開いた

党中央委員会の政策説明のための会合で

「核は前の指導者の貴重な遺産であり、核なくば、死である

と説明された、と報じた。

 

さらに、ポンぺオ米国務長官は、

7月25日の米上院外交委員会の公聴会で、

「北朝鮮は核分裂性物質を生産し続けているのか」と尋ねられて、

その通りだ.。(北朝鮮は)核兵器の物質の生産を続けている」と答えた。

 

いやあ、良かった良かった!

上記の文章が含まれているFNNプライムの記事など

IOCが国連安保理にたいし

 「2020年オリンピックで使われるスポーツ用品について

北朝鮮への輸出を例外的に認めてほしい」

と要請したものの、アメリカが反対して阻止した

という真偽定かならぬ話(制裁をめぐる協議内容は機密事項なのです)まで引いて

こんな結論を出しています。

 

硬軟両様で交渉するというのが、トランプ政権のやり方かもしれない。

 

スポーツ用品を輸出させないことを「強硬策」と呼ぶ発想には

またもやさもしいというか

ほとんどいじらしいものがありますが、

そうなってしまうのにも理由がある。

どうぞ。

 

「CVID」の言葉使うな 非核化巡りトランプ政権指示

トランプ米政権が北朝鮮との非核化交渉で、

当初求めていた

「完全かつ検証可能、不可逆的な非核化」(CVID)という言葉を

使わないようにしていることが分かった。

米政府関係者によると、政権内で7月初旬、「CVIDを使わないようにせよ」という指示が出たという。

関連記事はこちら。

 

アメリカが最近、

CVIDではなくFFVD、

つまり Fatally Flawed Valueless Denuclearization

(致命的な欠陥を抱えた無価値な非核化)という表現(※)を使っていることは

7月21日の記事

「『激論! サンデーCROSS』に出ます、またはFFVDの真の意味」

でも取り上げましたが、

まさかCVIDを使うなという指示まで出ていたとはねえ。

 

(※)ただし一説によれば、これはFinal, Fully Verifiable Denuclearization

(最終的で完全に検証可能な非核化)の略なのだそうです。

 

実際、FFVDどころか

「V」まで省略したFFDという表現が使われることまであるとか。

 

そして傑作なのがこれ。

7月25日、ポンペオ国務長官は上院外交委員会で

CVIDとFFVDは同じ意味なのかと聞かれました。

その顛末こちら。

 

ポンペオ氏は「まさに同じことだ」と回答。

議員から「だったら、なぜ違う言葉を使うのか」と問い詰められると、

時に人は逸脱することも必要だ。喜んでCVIDを使うが、どれも意味は同じだ」

とけむに巻いた。

 

おいおい、

これって「激論! サンデーCROSS」において

私と中谷元さんの間で交わされたやりとりと同じじゃないか!!

 

こちらのほうが3日ほど先んじていましたがね。思えば重要な指摘だったな、あれは。

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ポンペオ長官、

喜んでCVIDを使うなどと言っていますが

使わないようにという指示が出ていると伝えられた以上、

これはウソの可能性が濃厚。

 

となれば注目すべきは、

時に人は逸脱することも必要だ

の箇所となる。

 

これって要するに

われわれは北朝鮮が非核化から逸脱しても目をつぶる

ということではないのか?

 

★★★やはり非核化も宇宙のジョーク★★★

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いよいよ保守派は絶望記念日か、という感じですが

最後の希望が残っていないわけではありません。

 

何かはお分かりですね?

 

そうです。

北朝鮮が拉致問題について、解決済みの態度を取り続けることです。

 

だってそうでしょうが。

かりに金正恩が、こう公言したらどうなるか?

拉致被害者を全員、返す用意がある。

すでに亡くなった者については、お悔やみとともに遺骨を返還しよう。

ただし、こちらが誠意を見せるのだから

日本も「過去の清算」と経済援助を頼む。

 

断ったら最後、国内世論が非難ごうごうになることは確実。

しかし北朝鮮の非核化が達成されないまま

これに応じてしまったら

今度は国際社会からヒンシュクを買うこと確実。

 

北朝鮮の逸脱を黙認する用意のあるアメリカすら

下手をすれば叩いてくるかも知れません。

非核化達成まで制裁を維持するというタテマエを

同国はまだ掲げているんですからね。

 

すなわち現在、

朝鮮半島情勢をめぐる日本のメンツは

北朝鮮が友好的な態度を取らずにくれていることによって

かろうじて維持されているのであります。

さて、これを何と言ったっけ?

 

ピンポーン!

「敵への(心理的)依存」です。

 

そりゃまあ、あのアメリカを相手にして

核なくば死!!

と言い切れる国ですから

依存したくなる気持ちも分からんではない。

腹の据わり方が違いますからね。

 

しかし、今やわが国は

北朝鮮にメンツを支えてもらうところにまで落ちているのですよ。

さもしくもなりますわな。

 

「バカ野郎、だから言っただろうが」(※)個人の感想です。

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「まさに『逆賊ブルース』ですよ! 歌うっきゃないッスよ!」(※)個人の感想です。

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ではでは♬(^_^)♬

(おまけ)

「日本のことがあまりに心配で、CDの制作が遅れてしまうの」(※)実際の言い訳です。

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