ご存知の方も多いでしょうが、
静岡県は伊東市にハトヤというホテルがあります。
もともとは「ハトヤ旅館」と呼ばれていたとか。
最初の所有者が、鳩を出すのが得意な手品師だったことから、名前がついたそうです。
最近はあまり聞かないものの、
伊東に行くならハトヤ
電話は「良い風呂」(4126)
よん・いち・にい・ろく、
よん・いち・にい・ろく、
ハッキリ決めた、ハトヤに決めた・・・
というCMソングでも有名。
この歌を作詞したのは、なんと野坂昭如さんです。
で、ハトヤの売り物のひとつに
三段逆スライド方式というのがある。
ホテルの中に釣り堀があるらしいのですが、
そこで魚を釣った場合、
たくさん釣れれば釣れるほど、一匹当たりの値段が安くなってゆくもの。
値段が三段階で安くなるので、三段逆スライド方式というわけです。
・・・しかし。
安倍総理が謳うスローガンにも、
三段逆スライド方式と呼ぶべき変化がうかがえないでしょうか?
2006年、最初に政権を取ったときには
「戦後レジームからの脱却」を宣言していました。
これが2012年、第二次政権のときには
「日本を、取り戻す。」になる。
そして2014年、第三次政権成立を目前にした今は
「まっすぐ、景気回復。」
総理の権力基盤は強くなっている(はず)にもかかわらず、
掲げるスローガンはスケールダウン、ないし穏健化しているのです。
はたしてこれは、経済を突破口として戦後レジームからの脱却を図ろうという
安倍総理のしたたかさの表れか?
(注:昨夜の討論でも述べましたが、総理がしたたかであることには私も異論ありません)
あるいは政権長期化の可能性が高まっているにもかかわらず、
本来の目標に向けた展望は必ずしも開けていないことの表れか?
どちらの解釈もできるというか、
現時点では、どちらの方向にも行きうるのが真相だと思います。
総理の三段逆スライド方式が
4126(良い風呂)ならぬ4192(良い国)につながるか、
来年は正念場かも知れません。
ではでは♬(^_^)♬
5 comments
hello says:
12月 21, 2014
私はですね、「安倍晋三徹底分析」みたいな討論をやってほしいのです。
安倍首相を「支持」する人の多くは安部首相の過去の保守的な言動・活動・実績を見て、「安部首相がベスト」という結論に至ってると思うのです。
ですが、「安部首相がグローバリストではない」という跡は安部首相の過去からは導き出せていないんです。
例として引用されるのは「『瑞穂の国』の資本主義」という首相の寄稿ぐらいなもので、経済をどうみているのかがどうもぼやけているので意見が割れると思いますね。
西部先生みたいにジェネラルに見た場合「統合失調症状態」というのは言い得てると思いますよね。
だとしたら「保守派言論人」は統合失調症を治してあげるべきではないのでしょうか?
平松禎史 says:
12月 21, 2014
その昔、アニメで登場する自動車のナンバープレートに「4126」をよく使ってました(笑)
安倍政権の三段逆スライドはスローガンもそうですが、予算規模も同様ですね。
来年は今年よりも小規模になりそうなニュースが出ています。
必然的に経済規模が縮小して好循環が起こらなくなりますので、大企業が内部留保を吐き出して投資するなど絵に描いた餅になりましょう。
賃上げも酷暑日のアスファルトにお猪口で水を撒くようなもの。
「安倍晋三徹底分析」良いですね。
そこを切り口に戦後を問い、日本文化史まで議論が広がると面白そうです。
スコットランド兵 says:
12月 21, 2014
安倍晋三徹底分析はお勧めできません。というのも、数カ月前にチャンネル桜の討論で、安倍政権への進言という番組が放送されたのですが、安倍晋三に対して進言をするといったシーンはほとんど見られませんでした。つまり、保守言論界は安倍晋三に関心があまりないということです。討論番組の司会が安倍支持ということもあり、是々非々的な議論を展開しにくかった環境であったのは確かですが、それにつけても、ほとんど進言的言及がなかったということは、やはり安倍晋三に関心がないことの表れなのでは、と思っております。
それと佐藤さんが出演していた最新討論を見ました。あまり喋ってなかったのが個人的に残念でした。そのかわりに三輪さんがウワー!と喋ってましたが。後半なんて社長が喋ってる最中に三輪さんがサイドバンブー入れるからウンザリしたような顔してましたし。社長と三輪さんは頑張れ日本のツートップなのですから、仲良くしてもらわないと困るのですが。
hello says:
12月 22, 2014
進言と分析は違う事ですよ。まぁ司会者がどうっていう話になるとどうにもならないのですが・・・
とにかく過去の文献や発言から安倍晋三の国家感から個別のポリシーまでを紐解く様な分析を網羅した内容のものを見たいのです。
批判するとパブロフの犬のごとく司会者が擁護論を展開するので、批判はせずに淡々と分析するというか。
フルート says:
12月 22, 2014
和やかな雰囲気で良かったです!
社長の「子供が泣き出したって言うんですよ」が面白かった(笑)私は佐藤先生の『僕たちは戦後史を知らない』的考察の共有が進んで来ていると思いました。
でもやっぱり私は社長の見方とちょっと違くて、安倍さんは、政治の現状やそのバランスを考えながらいやいやに本望でない事もやっている・・のではなくて、どちらかと言うと、敵を想定してはドリルのように先鋭化しそれを破る(ないし破ったと思い込む)事で寧ろ全体としてのバランスは無くしていってしまっている・・様にも思えます。。安倍さんはたぶん経済を突破口に支持率上昇を考えているんだと思います。でも改革し続ける限りにおいて日本人は良い日本人になれるという戦後民主主義的思想の危険なところは、いわゆる政治的左右の両方とも(大枠で説明しますと主に自民や維新側は経済的改革の断行を、共産や社民側は人間や国家の歴史性・思想における改革の断行を絶えず嗜好し続けますので両方とも)を取り込んでしまっているところで、戦後民主主義を本当に克服して、その歴史を生かす為には、ドリルで突破口を作るやり方より、全体を汲み取って含んでも自己崩壊しないだけの自信と経験を、国家と一人一人が持つ事、だと思いました。