『平和主義は貧困への道 または対米従属の爽快な末路』
おかげさまで快調な滑り出しです!
Amazonでは発売日、9月15日の朝から
日米安全保障部門で売れ筋ランキング1位。
昨日、16日には、ほしい物ランキングでも1位になりました。
同じAmazonの外交・国際関係部門でも
トップ10にしばしばランクイン。
これを書いている時点(17日18:00)では7位です。
ありがとうございます!
「激論! サンデーCROSS」でも紹介していただきました。ケヴィン・メアさんも読むとのこと。
チャンネル桜「FRONT JAPAN桜」では
第一章の内容を抜粋して紹介しましたが、
こんなコメントまでいただきました。
佐藤先生は日本一のCriticかもしれませんね。
論理構築力のレベルが高すぎて
私みたいな凡人にもとても分かりやすいです。
ジョークも上手いし。
sayaさんもかわいい。
このコンビ好きです。
「平和主義は貧困への道」買わなきゃ。
爽快な末路?
なんで「爽快」なんだろ。(中略)
あんまり本を読まない人間なのですが、応援する意味でも読んでみます。
別のコメントでは、「サクラ最良コンビ」との声も!
みなさん、ありがとうございます!!
さて。
9月12日、こんな記事が出ていました。
自民 石破氏が近未来短編小説掲載 「イシバ内閣」の未来
自民党の石破茂元幹事長(61)は12日、
自身の党総裁選の特設サイトに自らの公約が実現した場合の
近未来を描いた短編小説
「柔らかい日本 あるいはイシバ内閣にワタシ達が夢想する未来」を掲載した。
石破氏は登場しないが、
石破氏の公約が実現された場合の社会像と
一致していることが分かるようになっている。
作者は架空の人物「瀬崎亮子」だが、
石破派の赤沢亮正、平将明両衆院議員を中心に作成した。
しかるに私の興味を引いたのが
この小説の主人公が女子大生のシングルマザーだということ。
何を隠そう、シングルマザーは
『平和主義は貧困への道』でも非常に重要な意味を持つ概念なのです!!
ひょっとして、このお姉さんも・・・?
これはもう、読んでみるしかないだろう!
記事にもあるとおり、
「柔らかい日本」は、石破さんの総裁選特設サイトにアクセスすれば
PDFを簡単にダウンロードできます。
全25ページですが、
うち6ページはイラストなので
すぐに読める程度の分量。
(※)1ページ目の前にもイラストがあるので、イラスト点数は全7点。
とはいえ、作者の「瀬崎亮子」さんには悪いのですが
「柔らかい日本」と来ただけで
(ちなみにURLにも「novel_soft_japan」とあります)
不吉な予感がしたと言わねばなりません。
そもそも novel とは長編小説のことなので
英語の使い方がみごとに間違っているのですが
(短編小説のことは short story と言うのです)
それはまあ、脇に置きましょう。
真の問題はこちら。
ありていに言って、
今の日本は相当に負けが込んでいるというか、
良くて停滞、悪ければ衰退の状態が続いている。
もっと端的に言えば・・・
「落ちるかどうかじゃない、どこまで落ちるかなんだ」(※)個人の感想です。
「イシバ内閣にワタシ達が夢想する未来」と謳ったからには
この小説は当然、
わが国が没落の運命を脱却することを前提にしているわけですが・・・
脱却のキーワードが「柔らかい」なのか?
そもそも、国が「柔らかい」とはどういうことなのか?
ついでに言えば、
「私達」でも「私たち」でも「わたしたち」でもなく
「ワタシ達」という妙に中途半端な表記が
使われているのも気になるところ。
さあ、小説の内容やいかに?!
舞台となるのは(明記されてはいませんが)今からだいたい20年後、
つまり2040年前後の日本。
主人公のシングルマザーは「中山」という二十歳の女子大生です。
ちなみに子供の名は悠希(ゆうき。男児か女児かは不明)で、二歳。
女子大生でシングルマザー!!
生活に追われて風俗バイト、
果ては貧困まっしぐらという感じですが
「ワタシ達が夢想する未来」ではそうはならない。
ならば、どうなるか。
中山嬢、母親、および祖父母(父方か母方かは不明)とともに
さる地方都市に住んでいる。
人口減少でさびれているだろうという感じですが
そうもならない。
なんでも中山嬢が小さいころ、地方への移住ブームが起きたんだと。
で、「テーマパーク(!)みたいに特色のある都市」が全国に生まれて、
地方創生というやつが成功したらしい。
東京では専業主婦だった中山嬢のママも
ネイルサロンを開き、店を三つ持つほど繁盛しているとか。
交通インフラ、および地方の都市インフラを
猛烈な勢いで整備しないかぎり
(つまり超弩級の積極財政に打って出ないかぎり!)
そんなことはありえないだろうし、
20年やそこらで人口減少に歯止めがかかるはずもない。
出産年齢にあたる女性の数そのものが減少しているためです。
要するに2040年代の日本で
地方都市がそこまで繁栄するとは信じがたいのですが、
まあ、いいでしょう。
「夢想」と銘打ってあるんだから。
ネイルサロンを経営する母親と、
東京で働いているという父親のおかげで、
中山嬢はシングルマザーでも
カフェでちょっとアルバイトするくらいで
あとは学業(ホテルの仕事をしたいそうな)に打ち込める。
「人を好きになるのはむずかしい」ということなのか、
悠希の父親となった男と結婚する気はないらしい。
ついでに2040年代の日本は
なぜか知りませんが
高齢化にともなう医療や介護の問題もすべて解決され、
人々は80代になっても元気で働いているんだと。
きっと認知症も根絶されたんだろうな、うん。
で、それらシニアの人々が地域ぐるみで子育てを支援してくれるから
シングルマザーで学生でも何ら困らないんだと。
早い話、中山嬢は
1980年代的な繁栄が
SF的ハイテクのもとで甦ったかのごとき
バラ色のお花畑的世界で、
生活の心配など何もすることなく
希望にあふれた幸せな日々を送っているのであります。
笑うな! 笑うな! 作者みずから、夢想だって言っているじゃないか!!
まあ何というか、
1960年代〜1970年代にかけてよく刊行され、
1980年代、集英社コバルト文庫の人気に支えられて大きく盛り上がった
中学・高校生向けジュブナイルSFの世界をきれいになぞったうえで、
昨今の社会問題を申し訳程度に盛り込んだ程度の代物
としか評しようがありません。
(※)「瀬崎亮子」さんの正体と報じられた赤沢亮正・平将明両議員は、
前者が1960年生まれ、後者が1967年生まれと、
ちょうどジュブナイルSFに親しんだ世代に属します。
元ネタがかくも古い以上、
石破茂さんが目下掲げている政策との関連性も
まったく表面的なものとしか思えないのですが
「夢想」ですからよしとしましょう。
注目したい点は別にあります。
つまり「柔らかい日本」なるものが
かりに実現可能だとして
本当に望ましいかどうか。
というのも、中山嬢は
「悠希の父親(つまり一緒に子供をつくった男)」について
何かしてほしいとは思っていない
と明言するのです。
年に一、二回くらい、三人で出かける程度の接触しか保っていないんだと。
それどころか、こうくる。
悠希と過ごす多くの時間の中で、
悠希は父親が一緒に住んでいなくとも寂しいとは思っていないのが分かる(。)
あのさ、中山サン。
一緒に子供をつくるところまで深入りした男にたいして
何かしてほしいとは思わないこと自体、
寂しいことだって分からないか?
ついでに「悠希と過ごす多くの時間」と言っていますが、
物語の中で、このシングルマザーはほぼ全編、悠希を他人に預けっぱなし。
でなければ大学に出席したり、バイトに出たりできないもんねえ。
で、何が「多くの時間」なの?
そりゃ悠希ちゃんも、父親が一緒に住んでいなくとも寂しいとは思わんだろうさ。
一緒に住んでいる母親とだって、たいして多くの時間を過ごしちゃいないんだから。
ついでに祖母(つまり中山の母)はネイルサロン経営で忙しいはず。
のみならず。
中山の父(つまり悠希の祖父)は東京で働いているので、
月に一度か二度、4〜5日やってくるぐらい。
父親がいないのを寂しく思う以前のレベルだね、これは。
悠希ちゃんが一番接触しているのは家族の誰でもなく、
保育所のスタッフと、子育てを支援する地域の高齢者(※)なんだから。
(※)これは無料ボランティアではなく、パートタイムの仕事らしい。
そして二十歳の未熟さというべきか、
中山嬢はこれに問題をまったく感じていない。
ハッキリ言ってやろうじゃないですか。
「柔らかい日本」で描かれているのは
人と人が完全にカネでしかつながらなくなった、寒々とした社会ですよ。
中山嬢、ないし「瀬崎亮子」さんが
それを「自由」だと思いこんでいるだけの話。
そろそろ、この画像行こうか!!
とはいえ、いかにお花畑的ファンタジーに突っ走ろうと、
現実から逃げ切ることはできない。
瀬崎亮子さん自身も、おそらく気づいていないであろう
興味深いポイントを指摘しておきましょう。
「柔らかい日本」の世界では
東京の人口の半分ぐらいは外国人ということになっています。
中山嬢の住んでいる地方都市にも
中国のお客様がたくさん来るのだとか。
となると、2040年代の日本は外国人がたくさん住んでいるのでしょう。
だがお立ち会い。
悠希の父親となった男について、
作者の瀬崎さんは名前を出さない。
それどころか、「日本人である」とも明記しておりません。
これは何を意味するのでしょう。
・・・「柔らかい日本」って、
日本人が自由の幻想のもと消滅してゆく世界なんじゃないのか?!
余談ながら中山嬢、
難しい英気の読み書きは苦手だが
日常会話ぐらいは普通にできるそうな。
しかるに言葉を話せるが、読んだり書いたりできない状態は「文盲」と呼ばれます。
彼女は自分が文盲レベルの英語力を持っていることを自慢しているのです。
おあとがよろしいようで・・・
知性が柔らかくなりすぎないよう、読むべき5冊はこちら!
21 comments
縫殿助 says:
9月 18, 2018
柔らかい上に溶けてなくなっちゃいそうな日本ですねぇ。ディストピアをディストピアと認識できなくなったら、致命傷ですね(笑)
お二方には、政策面で議論して欲しいもんです。まぁ、似た者同士だから議論出来ないのでしょうが(笑)
拓三 says:
9月 18, 2018
欧米に憧れた田舎者のヘタレ男が妄想で作り上げた女性像で御座います。
まっ、ヘタレ男の妄想女 !
ところで、話戻して平和主義者が主張する赤字国債と戦争の関係なんやけど、佐藤氏の仰る通りだと思います。また、その先の話になりますが私個人的には財務省(カネ=妄想)と軍隊(国土=現実)のパワーバランスが国家の運営においては必要不可欠であると確信しています。が残念ながら事実上、日本の軍隊は米軍であり、つまり米国国土第一の安全保障でしか物事を考えてくれません。当たり前の事です。
国が自立し軍隊を持つ意味は有事よりもその前の段階である「準備」を「真剣」に考える事に意味をもつのですが、現実の無い片手落ちの国家は妄想ばかりが膨らみ、頭にお花を咲かし蝶々を追いかけているのが日本の現状です。右も左も !
また、自立した国家ならば国土強靭化は経済のみならず軍隊、つまり国防、安全保障からも出てくる話。
ここからはあくまで個人的な見解です。リフレ派の一部に国土強靭化を大して推進していないのに軍事費の拡大を主張する人がいました。これは確信犯です。論理は間違っていません。だからこそ財務省は頑なに赤字国債を拒む事を解っていたからです。また北朝鮮問題でも有事を煽り、有事になれば国債も増税も吹っ飛ぶと豪語していましたが有事にはなりませんでした。普通に考えれば有事はありえません。何故か ?
別に売国奴と言っている訳ではありません。財務省と同じくお花畑のバカと言っているだけです。
メイ says:
9月 18, 2018
自民党総裁選、私は石破さんに勝ってもらいたいです。
意外といい線いくんじゃないかな?
安倍さんの支持者の方は、何となくですが、安倍さんの長所を生かそうとも、欠点を叱ろうともせず、彼に業を背負わせ利用してばかりに思えてしまう。
総裁選で、石破さんのイメージを損なう発言をする人は、口では安倍政権を批判していても、安倍政治の存続を肯定しているって事になるんじゃないでしょうか。
メイ says:
9月 18, 2018
何度もすみません。
エントリーの内容を読まずにコメントしまして・・。でも、やっぱり、自民党の中なら石破さんの方がずっと良いと思います。
選挙で安倍さんが再選されたら「自民党って終わってるな」という考えが国民に蔓延するでしょうね。
石破さんの小説はまだ読んでいないけれど、言わんとするところは「様々な条件が揃っていなくても、悲惨な人生にならない、生活可能な国」というイメージなのかな。
明治以来のお父さんお母さんが揃っている典型的な家庭イメージから外れても、差別されたりしない・・そういう事を想定して・・でしょうか。
佐藤さんの概要説明をお読みした限り、あまりマイナスイメージは無かった、かなあ。
関係ないかもしれないけれど、日本には、現実には様々な出自、民族、文化があって、それぞれに独自の存在として共存していて、どの民族もどの文化も特徴があって、素晴らしいのではないか、と。それが「日本的でない」みたいになったり、差別されたりしないように、「日本」をあまり狭め過ぎない方が良いのかな・・と思ったりも、しています。
誰でも自分のアイデンティティーを否定されるのは嫌なものですよね。
移民が多すぎたりすると課題が多くなるのかな、とは思うけれど、安倍首相により移民が増える事が決まっているなら、共に生きるため、うまくやっていく努力をするしかないと思う。
また、20年後の日本がどうなっているか判らないけれど、今は安倍さんによる日本破壊が明らかとしか思えないので、違う人が総理総裁になったら、変化はあると思う。
アベノミクスって結局「総理とその仲間たちの為の黒い錬金術」みたいなものなんでしょうね。
佐藤さんは日本が滅びる事を望みますか。
SATOKENJI says:
9月 18, 2018
日本が滅びることを望みさえしなければ、
亡国に歯止めをかけられると思いますか?
今、問われるべきはこれなのです。
メイ says:
9月 18, 2018
「滅びる」がどういう状態を指すのかとか、色々ありますが、知りたいのは佐藤さんの気持ちです。
しろくま says:
9月 19, 2018
メイさんお言葉ですが石破さんや柔らかい日本が良いというのは同感できません。安倍政権も問題が多いと思うし、安倍政権の政策には酷い物もあると思います、しかしだからといって石破氏が良いというのは単純すぎるんじゃないでしょうか?石破氏の考え方って旧民主党の政治家や立憲民主党と近い考え方ですね。石破さんの柔らかい日本の考え方も社民党や旧民主党の政治家の描く日本の未来だなと思いました。個人的にも柔らかい日本の未来って凄いさもしい日本の未来だなと思いました。
安倍政権の新自由主義政策も石破氏の柔らかい日本もどっちも自民党が左傾化してるのが問題じゃないでしょうか?石破さんの柔らかい日本も自民党が左傾化してる証拠だと思いました。
ホワホ says:
9月 19, 2018
流石にその質問には、問われるべき。よりも「私が問いたいのは」
と返すべきじゃないでしょうか
問いの立て方がどこまで妥当かは、まだ検証が十分とは言えないでしょうし
SATOKENJI says:
9月 19, 2018
ならば、こう言い直してもいいのですよ。
国運の栄枯盛衰、とくに衰退は
個人の願望や気持ちを超えたレベルの出来事である。
重要なのは
「自分の心情など受け付けない現実」にどう対処するかであり、
現実にたいして
「(政治的に)正しい心情」を持つことではない。
政治も歴史も、キレイゴトで済むものではなく、
かつ結果がすべてだからだ。
詳しくは中野剛志さんの「経済と国民」の後半、
「運命(フォルトゥナ)」と「力量(ヴィルトゥ)」をめぐる箇所をどうぞ。
メルケル says:
9月 20, 2018
それだけ聞いて「滅びを覚悟で戦え!」 by西部邁 (featuring.中江兆民)
を何故か思い出しました。
新刊、大変面白く読ませて頂いております…m(__)m
拓三 says:
9月 19, 2018
横からすみません。
メイさん、現実社会で片親の家庭が差別されました ? はて ?
それとこの女子大生は両親の「すねかじり」で生きていますが、この子供の「すね」は ? 母親の「すね」だけ ?
つまりこの女子大生は己の自由 ? だけで子供の未来を考えて生きていないのでは ? 己さえよければいいの ? アイデンティティー ? この生き方が ? 傲慢だけじゃネ ? 今の日本の姿と同じじゃネ ?
アトロ says:
9月 19, 2018
母はネイルサロン経営者、社長です。
父はよくわからないが正社員制度に縛られないような働き方なので技術者か何かかな?
娘は子どもを育てながらバイトをして大学に通えるほど暇がある。
はっきり言って相当裕福な家庭ですよね。
まずこの理想を現実にする具体的な経済政策から論じたらいかがでしょうか。
消費税増税!と来るんでしょうけど。
拓三 says:
9月 19, 2018
何度も何度もすみません。
釣り行く予定がキャンセルになり …..
で、佐藤氏が返信に書かれていた「(政治的)正しい心情….結果がすべてだからだ」。このくだり取り方を間違えれば橋下みたいになるで。選挙の結果が全てみたいな。未来の結果がすべて。
それと「正しい心情」この基準が難しい。
この石破陣営からでた物語、私から見れば「正しい心情」ではなく傲慢な自己中のパラサイトにしか見えん !
もしこれが「正しい心情」だと日本国民の大半が見えたならばその時点で私は「自分の心情など受け付けない現実」の対処を考えなければならない。対処法とは染まる事ではない。変えようとする努力も対処法の一つである。
つまり ! 「正しい心情」、とは過去から未来を基準に考える事であり、今だけの基準は所詮戯言 ! 本当の「正しい心情」とは泥臭いものであり血生臭いものであり喜怒哀楽が入り交じったもの。決してキレイゴトでは語り尽くせない品物であります。こう言う意味では「正しい心情」は政治において必要かと。
メイ says:
9月 19, 2018
私に反論する人の事、判る気がする。勘違いもあるかもしれないけれど。
私もそうだったと思うから。信じている考え・敬意を持っている言論人の先生を守りたいなあと思って。
以前は、日本の凋落を憂い、日本を存続させようと努力している人を「保守」というのだと思っていた。だから応援していた。でもよく考えたら、私は自分の本当の心をちゃんと見つめていただろうか?と反省する点が多々あった。多少「?」となっても「先生方」を、良い人だ、国の為に努力してくれている、と思い込んでいたので感謝もしていたし、守りたいと心底思っていた。
でも段々、あれ?と思う事が増えて、今は、信じる事の危険性を感じ、誰であれ政治的発言をする人を信じ過ぎる事無く、距離を置いて、自分の心からの納得で賛成したり、疑問を持ったりしたい。
私の願う事は「右派の人と左派の人が協力しあって頂けたらな」という事です。
右の人は左派に対する拒絶反応みたいのがあるように感じます。意見の中に左っぽい要素が含まれているだけでも。
たぶん・・「左翼は売国奴なんだ」とか「現実認識が甘いお花畑なんだ」「自虐史観」みたいな言説が浸透して、信じている人が非常に増えたのが、大きいのではないかと・・。
パソコンで情報を得ると、パーソナルなものだし、洗脳や流言飛語の道具になりやすいかもしれない。使いかたを間違えなければ便利で良いものでしょうけれど。
右の価値観も、左の価値観も、社会には両方、必要なんじゃないでしょうか。
適度な警戒心を持って家族を守ろうとする右と、ご近所と仲良くお付き合いして情報を得てトラブルを丸く収めようとする左と、両方必要だと思うのです。
しかし一般家庭でも、夫婦は相手のあり方を否定して「自分が正しい!」と主張しあう所、よく見聞き致しします(笑)。
ただ、安倍さんとその周辺は本来の保守、とは言えないという印象です。本当は日本が好きでは無いのではないか、とまで思わされてしまう。安倍政権の下で、どんな酷い政治が行われても驚かない。これまで絶対あり得ないと思っていた事を軽々とやってしまい(公文書の改ざん等)、それでも、その非常な罪を問われない。どれほどおかしな事なのか、石橋氏の小説の主人公が共感を持たれにくいキャラである事と、比較にならない。
憲法改正についても、本当に油断がならない。憲法9条ばかりが話題になるが、2年くらい前?の自民党の改憲案を見れば、総理大臣に権限が集まり国民の権利は縮小する可能性が高いように思います。
佐藤さん。
佐藤さんへの質問に答えてもらっていないですが、それはもう求めません。答えは解った気がするし、佐藤さんは嘘を吐くのを好まない誠実さもお持ちだと思うから、答えられない事もあるでしょうね。
仰りたい事も判りましたよ。賛同はできないのですが、それは仕方ないことなんですよ。自分の大切な人が人間である以上、亡くなる運命は避けられないとしても、長く生きて欲しい、ずっと共に居たい、失ったら哀しくて耐え難い・・そんな気持ちは自然と湧いてくるものなのですから。
長くなってすみません。
拓三 says:
9月 20, 2018
あなたは恐ろしいひとですね。
中立を装いながら何かの分断を図っている。
最後の方の文脈にそれが表れている。
あたかも佐藤氏が人間関係の絆に支障をきたすため発言を控えているような印象で締めくくっていますね。己の妄想が佐藤氏の考えと一致したかのように。
そこを強調するために前文では私は違う意見も受け止める人間である事を印象付けし、中立を装い、そしてホシュ嫌い(安倍嫌い)の人達に賛同を得る様な文章を書いたうえで、最後に何かを匂わせる人間関係の分断ですか。残念です …..
まっ、そもそも佐藤氏の思想を理解出来ていないし噛み合っていない文脈でしたけどねw
SATOKENJI says:
9月 20, 2018
明らかな脱字を1字補足しました。
メイ says:
9月 20, 2018
誰と誰に凝集性があって、どういう理由で分断という事になるのか、正直判らないのですが・・。
佐藤さんは、これまで私がどんなコメントを書いても、賛成ではない時でも、削除することなしに承認してくれました。だから、賛成意見しか認めない、という方では無いと思います。
また、日本社会に対し、皆が皆、「大好き」みたいなテンションでいる事はないだろう、という自分の中の前提もあります。大抵の人が理不尽の中にいて、社会に不信を持つ事だってグレる事だってあり得るのが人間ですから。それでも、フェアであろうと努めている人のこと、判りたいと思っています。ただ、簡単に人の苦労を解る、なんていうのも、凄く失礼だと思って、半端な表現になったと思います。
私がそんなに計算づくで語れるなら苦労はしないのですが・・。
嫌な思いをさせてしまったのなら、ごめんなさい。
もしかするとこのコメント欄、何かルールがあったのでしょうか。
kuma says:
9月 19, 2018
中山嬢は将来、ホテルへ就職するも外国人宿泊客と仲良くなって結婚、仕事を放り投げて海外に移住、
数年後には離婚して日本に帰国、またしてもホテルへ就職するも外国人宿泊客と仲良くなって以下略、
という無限ループになるのでは?
反孫・フォード says:
9月 20, 2018
>無限ループ
思わず笑ってしまったじゃないですか。TPPタックル?盲信狂の平議員めぇっいい気味ダァーッ!(いい気味って漢字合ってんのかな?)
ともあれ(常々思いこんでいるのですが“とまれ”って“ともあれ”なんやろか?)、
柔らかい日本・・・ワシにゃ美しい日本とダブる?オーバーラップしてしもたとです。軟らかいの書き間違いじゃねぇかなぁ。
別記
ふとまったくどうでもいいことが浮かんだんですが表紙キャラは、昨今失踪しているファン・ビン・ビン(名前からして卑猥なるお名前?)に似ているような近いような・・・にも思いました。
GUY FAWKES says:
9月 21, 2018
大変多くのコメントが寄せられておりますが、刊行から一週間経ったにもかかわらず
今回の記事における石破さんの小説にあるシングルマザーの主人公と佐藤先生の新著に指摘された
「シングルマザー的ナショナリズム」の予見性に誰も言及しておられないのはちょっと寂しすぎやしやせんか?
…と、若輩が漏らしてみます。
近いうちに佐藤先生から直々にお話しされるでしょうから、多くは語りませんが…
PS:自民党総裁選は「ダブルお花畑」という一言で済みますね、これまたしょっぱい。
poti says:
9月 21, 2018
滅びかけた国を立て直すのは一から国造りをするよりも難しい、というのは兎も角。
石破議院の望む世の中になるよりは、貧しい身なりのオッサンオバサンが荒れ野を耕して
辛うじて生計を営むという楽園追放じみた未来図の方が現実味がございますな。
まぁ、どう考えても現状からすれば遠からず滅ぶのであれば、滅んで行く最中の過ごし方と
滅んだあとの身の処し方を考えた方が建設的でしょう。
これよりもうちょっとマシな未来図を描けと言われても、日本国政府を放置して
新しく幕府でも作ろう、という位に現実味がない。