安倍総理が国会で

自衛隊を「わが軍」と呼んだことが

けっこう、騒ぎになっています。

 

報道によれば、経緯は以下の通り。

 

安倍首相は20日の参院予算委員会で、

自衛隊と他国の軍隊との共同訓練に触れた際、

「わが軍の透明性を上げていくことに大きな成果を上げている」と言及。

その後「自衛隊」と言い直した。

これに対し、(民主党の政調会長)細野氏は24日、

「この問題は時間をかけてしっかり国会でやる」と記者会見で語ったという。

(カッコは引用者)

もとの記事をご覧になりたい方はこちら。

 

「安倍嫌い」などと呼ばれたりもする私ですが

ハッキリ言いましょう。

これは総理の方が正しい!

あるいは、

これに目くじらを立てるのはイチャモンにすぎない!

 

国防の責務を担う以上、自衛隊は軍隊であるべきだし、そうあらねばなりません。

 

だいたい自衛隊を意味する英語は SELF-DEFENSE FORCE.

この文脈で FORCE と言ったら、それは軍隊のことです。

 

たとえば真珠湾攻撃の際、アメリカのルーズベルト大統領は

帝国海軍(およびその航空隊)のことを

Naval and air forces of the Empire of Japan と表現しました。

ついでに自国の軍隊のことも

Our armed forces と表現しています。

 

個人的には「エンパイア・オブ・ジャパン」(大日本帝国)という言葉に

何ともクールなものを感じますが、

とまれ「フォース」と呼ばれる組織が軍隊でないはずはないんですよ!!

 

実際、これについてはジョークのような例もあります。

「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のサントラに

「YODA AND THE FORCE」という曲がありました。

 

ヨーダがフォースを使って、

沼に沈んだXウイング戦闘機を引き上げる場面の曲なので

こう呼ばれるのですが、

同曲には当初、こんな日本語訳がつけられたのです。

「ヨーダと正義の軍隊」。

 

というわけで、

この話には簡単にカタがつくものの、

今までの政府の姿勢にも問題がなかったわけではない。

 

先に引用した記事によれば、

憲法9条は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と規定。

(そのため)政府は自衛隊を軍隊と区別して「自衛のための必要最小限度の実力組織」と位置付けてきた

からです。

 

これは政府の方がワケワカ。

必要最小限度であろうがなかろうが、

自衛、つまり国防の責務を担い、

かつ実力、つまりフォースを行使する意志と能力を持った組織は

要するに軍隊です。

それを「軍隊でない」と強弁するからこういうことになる。

 

おっと、またもやパラドックスですね。

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ゆえに今回の騒ぎには

<お花畑>同士の対立、

いわゆる<ダブルお花畑>の構造も見られます。

もっと知りたい方はこちらをどうぞ。

 

とまれ、

自衛隊をどう評価するかとは関係なく

あれは「わが軍」であると認めようじゃないですか。

ではでは♬(^_^)♬