金曜開催のトークライブ

「天高く総崩れの秋〜希望も足りない! 絶望も足りない!」

ですが、

主催の「カルティベイトの会」がまとめたところでは

チケットの前売りはおかげさまで好調、

残席が少なくなっているとのことです。

 

完売もあり得るとの話、

まだ迷っている方はお早めに!!

 

宣伝用のチラシ

参加申し込みについての詳細はこちら。

 

さて。

 

三橋貴明さんが11月19日、

「内需縮小型成長」と題して、

ブログに以下のような趣旨の記事を書いていました。

 

GDPの成長率を見るときには注意すべき点がある。

1)インフレ率を示すGDPデフレータがマイナスになっていないか。

2)輸入が減少していないか。

このどちらかが成立すると、

名目GDPが縮小しても

実質GDPは成長しているように見えてしまう!

元の記事はこちら。

 

三橋さんは(1)の状態を「デフレ型経済成長」、

(2)の状態を「内需縮小型経済成長」と規定、

今年の1〜3月期は前者で、

7〜9月期は後者だったと指摘します。

 

要するに、景気拡大が続いているのは見せかけにすぎないという話。

 

しかるに、

関連して面白い記事を見つけました。

こちら。

 

国の「悲惨さ」測る指標、日本が最下位の理由

(フォーブスジャパン、本年5月2日配信)

 

書き出しはこうです。

人間の置かれる状況は、

両極端な「不幸(悲惨)」か「幸福(恵まれている)」かのどちらかだ。

そして、国の「悲惨」な状況を改善させる最も確実な方法は、経済を成長させることだ。

 

何でも1960年代、

アメリカで「悲惨指数(ミザリー・インデックス)」なるものが考案されたのだとか。

 

ミザリー・インデックスというと、

なんかスティーブン・キングの小説みたいですが

世界各国の人々の「不幸度」を計るもので

以下のように算出されます。

 

悲惨指数=〔消費者物価指数(CPI)+失業率+金利〕−実質GDP変動率

 

つまり

CPI、失業率、金利については「高ければより悲惨」、

実質GDP変動率については「低ければより悲惨」です。

 

で、

この基準で計ったとき

日本は世界第何位か?

 

なんと、最下位!!!

 

つまりは「世界で最も悲惨度が低い幸福な国」となるのですが

筆者のスティーブ・ハンケさんはこう明言。

 

日本が相対的に幸福だと考えられるのは、

1人当たりGDPの成長率のおかげではない(わずか0.7%しか伸びていない)。

インフレ率が前年比マイナス3.5%だったことが、

最終的に指数を低く抑えたということだ。

元の記事はこちら。

 

要するに

日本はデフレが続いているから

見かけ上、人々が幸せであるという結果が出るという次第。

 

三橋さんにならって、

これを「デフレ型幸福」と呼びたいと思います。

 

ハンケさんはCPIのみを挙げましたが、

思えばわが国は

失業率も低い(ただし実質賃金は伸びていない)。

金利も低い(ただし需要は冷え込んでいる)。

 

そして実質GDPは、

インフレ率が低いか、あるいは内需が縮小しているかの

どちらの理由により成長している(ように見える)!

 

悲惨指数の算出においては

カッコにいれた箇所は考慮されないので

たしかに数値は低くなるでしょう。

しかし、それは日本人が幸せであることを意味するのか?!!

 

だ・か・ら、

「右の売国、左の亡国」と言うのですよ!

cover_ol

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

そして本当は幸せでないのに

幸せだという嘘が蔓延すれば

炎上が始まるのは必然の帰結。

『対論 「炎上」日本のメカニズム』帯付き書影

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

現に三橋さんによれば

最近の安倍政権は、

わが国が本当は経済成長していないにもかかわらず

そうでないかのごとく思い込む傾向が目立つとのこと。

 

かくして事態は、日を追って収拾がつかなくなってゆくのです!!

 

フランス革命の省察

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

ちなみに悲惨指数が

日本に次いで低かったのは中国なのですが

ハンケさんはこれについて、以下のごとくずばり指摘しました。

 

同国はほぼ完全に、1人当たりGDPの大幅な成長(6.3%の伸び)のおかげで、この結果を得ている。

 

中国の人々が本当に幸福かどうかについては、議論の余地があるかも知れませんよ。

ただし悲惨指数に関するかぎり、

日本の幸福度が見せかけのものにすぎないことには、

疑問の余地がないでしょう。

 

なおアメリカの悲惨指数は39位。

ベトナム、スロバキア、チェコに次ぐ数字とのことです。

ではでは♬(^_^)♬