インフューラー(土木総統)の異名を持つ
畏友・藤井聡さんが
いつもしゃかりきになって主張しているとおり、
経世済民実現のためには
インフラ整備が不可欠であります。
(↓)やっぱり、このヒゲが決め手なんだなあ(笑)。
要するにですな、
道路がボコボコで
橋やトンネルは崩れ落ちそう、
高速鉄道は走っておらず
空港も遠い・・・
なんて状態でどうやって発展しろっていうんだ?!!
という話。
ところがインフューラーの奮闘も空しく(失礼)、
わが日本政府はインフラ整備におよそ乗り気でない。
なにせ現代日本語で「地方創生」と言えば
疲弊・衰退した地方から、順番に切り捨てること
を意味するんですからね。
(↓)本書収録「政治経済用語辞典」より。いやあ、真理だなあ!
ちなみに最近、ある確かな筋から聞いた話では
「地方創生」、
本当は「地方早世」と書くのが正しいのだそうです。
W(^_^)W\(^O^)/これですべて納得だね!\(^O^)/W(^_^)W
興味深いことに
かのフランス革命についても
地方は没落、得するのは都市のみ
とか
パリが各地を搾取する
という、
じつに聞き覚えのある特徴が指摘されました。
(↓)目を疑ったアナタ、本書の第九章と終章をどうぞ!
やっぱり、日本では左翼革命が進行中なんだな!
と納得させられるのですが、
アメリカではトランプ政権がインフラ整備に乗り出すのではないかという報道が。
こちらをどうぞ。
米、インフラ承認を迅速化 トランプ氏が大統領令
(日本経済新聞、8月16日配信)
トランプ米大統領は15日、
道路や橋などの主要なインフラ建設計画の承認手続きを迅速化する大統領令に署名した。
経済政策の柱とするインフラ投資の加速につなげる。
トランプ氏はニューヨークのトランプタワーで記者会見し
「現在は承認まで10年以上かかることもあるが、高速道路なら2年以下になる」と述べた。
環境影響評価の手続きなどを短縮する。
つい最近では
白人至上主義者たちを(実質的に)擁護したとか、
皆既日食の様子を直接、裸眼で見ようとした(※)ことで
批判されたり笑われたりのトランプですが
おっと、やることはやるのか?
という感じではありませんか。
三橋貴明さんもブログで
どうせ日本はアメリカに追従してばかりなんだから、
インフラ整備についても追従してやるべし!
と、皮肉の利いたコメントをしています。
と・こ・ろ・が。
アメリカの大手政治系サイト「ザ・ヒル」が
8月22日に配信した記事を見ると
どうも雲行きが妙なのです。
いわく。
ホワイトハウスのインフラ安全性評議会メンバーが辞任
アメリカ政府には
NATIONAL INFRASTRUCTURE ADVISORY COUNCIL
(国家インフラ諮問評議会)
という組織があります。
ジョージ・W・ブッシュ政権によって創設されたもので
アメリカのインフラと情報システムの安全性に関し、
大統領と国土安全保障省(DHS)にアドバイスするのが仕事。
メンバーは30人までとされており、
民間人、学識経験者、連邦および地方政府の公務員から
大統領によって任命されます。
しかるにその評議会メンバーのうち
相当数が辞表を提出したことを
22日、ホワイトハウスが認めた模様。
辞表を提出したメンバーは
オバマ政権当時に任命された者たちとのことですが
インフラ整備の迅速化を進める大統領令が出た直後に
集団で辞めるというのは
いかなることでしょうか。
しかも同記事によれば
ホワイトハウスはアメリカのインフラ再建について
外部有識者による評議会を新たに設置する予定だったにもかかわらず
先週、このプランの中止を決めたとのこと。
オバマ政権時代に任命されたNIACのメンバーが集団で辞めただけなら
現政権の方針が気に入らないとか、
例の白人至上主義者擁護騒ぎで、トランプに嫌気がさした
ということで
とりあえず、理解できなくもありません。
しかし今後10年間で
インフラ整備に官民あわせて1兆ドルを投じようとする政権が
そのための評議会新設をやめたとなると
いかんせん怪しくなってくる。
新設する以上、
メンバーは全て新しく任命できるんですよ。
ついでに1兆ドルを投じようというんですから
極力、ワイズスペンディングをするのは当然のこと。
で、評議会新設までやめた?
それでワイズスペンディングができるのか??
トランプ政権は本当に
経世済民のためのインフラ整備を推進する気があるのでしょうか。
即断はしませんが
今後の経緯を注視する必要はあるでしょう。
インフラ整備は、いかなるものであれ
経世済民に何ほどかは貢献します。
ただし巨額のカネが動く以上、
そこに何ほどかの利権が生まれるのも偽らざる現実。
だから悪いと言うのではありませんよ。
その発想では何もできない。
経世済民と利権の間で
適正なバランスが保たれればいいのです。
とはいえ、これで大丈夫か?
最悪の場合、
トランプのインフラ整備推進が
かえって公共事業悪玉論の炎上を引き起こすかも知れませんよ・・・
ではでは♬(^_^)♬
(↓)おなじみ、私とインフューラーの炎上論です。
4 comments
Daniel says:
8月 26, 2017
インフューラー(土木総統)、藤井教授の仰せに従いさえすれば、日本はあっという間にGDP一千兆円の超経済大国に躍進し、中国との軍事競争にも 安々と勝利して尖閣諸島を取り戻せるのに、財務省は、余程日本国民のことが嫌いなのでしょう。実際そこまでくれば、ロシア相手にでも、アメリカ相手にでも、東南アジアやインド相手にでも、色んな外交的選択肢が取りうる筈なんですがね。
大事なことなので、もう一度言います。財務省は、日本国民のことが、死ぬほど嫌いなのです。国民を重税で痛めつければ痛めつけるほど、エクスタシーを感じるのです。それが奴らの経路依存性です。麻薬みたいなもんかもしれませんね。
皆さん、もう一度言いますが、消費税10%が奴らの目標ではありませんよ、30%が最終目標で、本気でやる気ですよ。1989年の消費税導入以来、それが奴らの変るところのない悲願なのです。
さて、アメリカのインフラ整備ですが、彼の国のハイウェイが基本、フリーウェイ(料金タダ)なのは、先生もよく知るところと思います。しかし、最近では、料金を取るハイウェイ(つまり日本方式)が増えているのも、ご承知の通りと思います。
しかし、政策の一貫性を考えるのならば、なぜ二本立てになってしまっているのか。仄聞するところ、実は日本が影で暗躍している模様でした。在米当時、国土交通省のお役人さんが言うには、高速道路整備に当ってのコスト高に悩むアメリカ当局に対し、料金徴収式の高速道路を盛んに進言し、日本のシステムを一生懸命売り込んだそうな。
お蔭でフリーウェイは激減。日本型の料金徴収式のハイウェイが激増と相成ったのです。まぁ、高速道路の整備がお蔭で進んだとは評価しうるものの、彼の国の特徴であった、フリーウェイが本当に減ってしまったのは、余計なお世話と言えるのかもしれません。国土交通省のお役人さんは、何やら盛んに自慢していましたが。
こうなると、途端に天邪鬼がむくむくと頭をもたげるのがDaniel流です(笑)。フロリダでは、オーランドからキーウェストまで、車、全部タダで走ってやりました。途中、休憩のため一般道に降りた時に、疲労がヤバすぎて、ほんの少しだけですが、道路を左側通行で走行してしまったのはご愛敬です。
右側で走ってくる対向車のアメリカ人が、この世の終りでないかと思うほど魂消ていた様子だったのは、今も、誠に申し訳なかったなぁと反省しているくらいです。あぁ、見知らぬアメリカ人よ、警察に黙っていてくれて、本当にありがとう。
レギーム作 says:
8月 27, 2017
日本が戦後この方、いくらアメリカにべったりだったとはいえ、第1次オイルショックの頃は、
アメリカ(キッシンジャー)の「動くな(私の主観)」、という忠告に背いてアラブ寄りの立場を取り、
・今後の諸情勢の推移如何によつてはイスラエルに対する政策を再検討せざるを得ないであろう。
(※昭和48年11月22日 中東問題に関する二階堂官房長官談話より一部を抜粋)
と(私の理解が、浅薄なのを承知で申しますと)、「第二の敗戦」の過程の中にあったとはいえ、
当時はまだ、これくらいの事は言ってのける、気概があったんだなぁ、と感じます。
気性難の競走馬が去勢によって、大人しくなると同時に、競争意欲も失ってしまう事例が、
時々あるそうですが、所謂戦後日本人も、去勢されてしまった状態で事象を繰り返しているうちに、
活力がどんどん失ってしまっていて、日本政府のインフラ整備におよそ乗り気でない、という姿勢や、
「地方早世」(秀逸!)なども、その表れ(ある種の活力を失ってしまったが故の、緩やかな戦前回帰願望)
なのではないか、などという浅慮な考えを、私は抱いております。
(去勢した牡馬を「騸馬」といいますが、私はそれにちなんで「騸後日本人」と密かに呼んでますw)
なぜ、そんな考えを持つに至ったのかと申しますと、
(ここから、いつもの(?)牽強付会な物言いになってしまう事を、ご容赦下さい。)
本当に、道路や橋やトンネル、というか国全体がボコボコになってしまっている、破局真っ只中の、
シリアのアサド大統領が先日、ダマスクスで演説を行い、その中でこんなことを言ってまして・・・
「我々は、優れた若者、そして多額の資金や何世代もの苦労が投じられたインフラを失った。
しかし、その代わりに我々は、より健全で、より調和した社会を手に入れた…。
この調和が国民統合の基礎となる」。
http://syriaarabspring.info/?p=40811(張っていいものなのかアレですが、ソースを張ります)
アラビア語は(も)サッパリなんですが、確認した所、そのようなことを言っている箇所があります。
http://www.sana.sy/?p=610816(全文も)
このままインフラやらずで、国土がガタガタになって、後進国に堕ちぶれてしまった未来の日本が、
何らかの大きな災害に見舞われた際に、その時の首相がこれに近いことを言いそうだなって、
そう感じてしまったワケなのであります。
インフューラーが土木チャンネルの中で、国民統合の手段として、先ずインフラ整備を行った、
みたいな議論をなされていたものと記憶してますが、正にその通りで、インフラが脆弱だと、
アサド大統領が言っているような、国民統合などありえなく、実際は難民続出という事態に
なってしまっています。
(シリアはインフラ以外にも、色んな理由で無茶苦茶なんですが・・・)
道路がボコボコでも難民が出るってことは、逃げ道があるということなんですが、しかし日本は、
かつて先生がおっしゃっていた通り、(有事の際には)海に囲まれていて、逃げ道がないと来たもんだ。
レギーム作 says:
8月 27, 2017
〇緩やかな敗戦回帰願望 ×緩やかな戦前回帰願望
度々コメント欄を汚してすみません。とはいえこういった所に本心がでるのかも・・・。
Daniel says:
8月 27, 2017
ハイル、インフューラー!
安倍政権内でのご尽力が、本当に報われますように。力量の不足する私達を、どうかお助け下さい。
(因みに、「ハイル」というのは、英語では「hail」と書きまして、讃美歌の中とかで普通に主を称える言葉なので、ナチス的な変な意味はありません)
1996年だか、その翌年のことだったか(いずれにしても、もう20年も前か)、消費税据え置きを掲げた小沢一郎率いる新進党と、消費税の5%引上げを訴えた橋下龍太郎率いる自民党が総選挙で激突した時、自民党が勝ってしまった時は、心底驚いたものです。
え?日本国民は、増税の方がいいの?と私は困惑。当時から、日本経済の金利は低く、いわゆる日本経済が「流動性の罠」に嵌ってしまった、金融政策はもはや限界だから、財政政策(財政出動)に頼る他ない。増税は緊縮財政に他ならないから、もってのほかと考えていた私は、政治に興味が無くなるくらいガッカリしたのを覚えています。
消費増税を訴える政党が総選挙に勝つんなら、竹下総理(Daigoのお爺さん。超々実力者で、普通の人なんか、諤々とブルってしまいかねないほどの人だった)が参院選に負けて世の中が大騒ぎになった(土井たかこ書記長の「山は動いた」とかね)のは、一体何だったのかと。導入当時は、反発の余り、「3%の消費税は、受け取りません!」なんていう商店が一杯あったのですよ。
その後、日本経済が金融危機(北海道拓殖銀行や山一証券が破綻)に陥るなど、絶不調になったのは、当り前だろうと、私は本当に腹立たしかったものです。「社員は悪くない。」と言った、あの社長の涙の会見は、本当に不憫でした。
日本政府は、自民党は、その政策の不備を懺悔して、倒産した行員や証券マンとその家族の全員を救う義務がある、と憤慨したものです。
でもそれから20年、私も何も変えられなかったんですよね。私の論を信じてくれたのは、結局家族だけ。それでも半信半疑でしたし、義父母(妻の両親)の意見すら変えられなかった。一生懸命勉強し、働き、でも何も変らなくて、むしろ悪くなる一方。
流石に空しいですよ。だからインフューラー、本当に頑張って下さい。あなたが、政権内にある、日本の唯一の希望です。