まず最初に一言。
W(^_^)W\(^O^)/ホットドッグしているわけじゃないぜ\(^O^)/W(^_^)W
リメンバー・パールハーバーとツイートして
ハワイから日本在日米軍横田基地に向かい、
同基地で「歴史を振り返れば、アメリカに逆らう国は痛い目にあってきた」と演説、
ついでに安倍総理との共同記者会見で
「オレも総理も、アメリカ経済が世界最高である状態を維持しようと決めた」
なる旨を言い放ったドナルド・トランプ大統領は、
金正恩と友達になりたいらしいのです。
こうあらためて書くと、
なぜわが国の「保守」と呼ばれる人々がトランプに好意的なのか
いよいよ分からなくなってきますが
まあ、それは脇に置きましょう。
11月12日、
トランプは以下のようにツイート。
Why would Kim Jong-un insult me by calling me “old,”
when I would NEVER call him “short and fat?”
Oh well, I try so hard to be his friend – and maybe someday that will happen!
なんだって金正恩はオレのことを「年寄り」とか言って侮辱するんだ?
オレはあいつのことを「チビでデブ」なんて絶対言わないのに。
まあいいや、
オレはあいつの友達になろうと一生懸命努力している。
で、いつかそうなるかも知れないぜ!
アメリカの政治学者イアン・ブレマーさんは
このツイートについて
大統領の発言でなければ AWESOME なんだがな
と引用ツイート。
しかし、それは脇に置きましょう。
なんとトランプは
少なくとも主観的には
金正恩と友達になろうとして一生懸命努力しているようなのです。
ここで思い出されるのが
11月8日の記事
「トランプ来日と横田基地、または60年を超える堂々めぐり」
で紹介した
RT(ロシア・トゥデイ)の記事。
大統領専用機の機内で
トランプは北朝鮮の人民についてこう語ったというのです。
“They’re warm, much warmer than the world really knows or understands.
They’re great people.
And I hope it all works out for everybody”
世界は北朝鮮の連中について、本当には分かっていない。
彼らは一般的なイメージより、ずっと温かい人々だよ。
偉大な国民だね。
みんなが満足する結果になることを願っている。
いったいトランプは
北朝鮮にたいして
本当に圧力を強める気があるのでしょうか?
ついでにこんな報道も。
トランプ氏は、中国が北朝鮮への態度を変えるかと問われ
「習氏は『北朝鮮の核開発を止めることに関与する』と発言した。
とても重大な発言だと思った。習氏は毛沢東以来の、それ以上の権力者だ」
と語り、中国が圧力を強化するとの見通しを示した。
ハノイに移動する途中、機内で記者団に語ったのだそうですが
「中国が圧力を強化する」
というのは
ひょっとすると「アメリカは圧力を強化しない」
ということかも知れません。
習近平をえらく持ち上げている点にも注目すべきでしょうね。
他方、トランプによれば
安倍総理はAPECの首脳会議が終わったあと
「あなたが日本と韓国を訪問した後、日韓関係がとても改善し、絆が強化された」
と感謝の意を伝えたとか。
11月7日、青瓦台(韓国大統領府)で開かれたトランプ歓迎の晩餐会に
元慰安婦が招待されたこと一つを取っても
「日韓関係がとても改善し、絆が強化された」という
総理の認識の妥当性には重大な疑問の余地があります。
が、もっと気になるのは
北朝鮮問題をめぐっても
トランプ大統領と安倍総理の現実認識が
案外にズレているのではないかということ。
日米関係の絆が揺るぎないのは
日本側がこのズレに気づかないか
気づいていても見て見ぬふりをして
アメリカに合わせている間だけじゃないんですかね?!
だ・か・ら、
「事態は日を追って収拾がつかなくなっている」と言うのですよ!
つ・い・で・に、
「右の売国、左の亡国」と言うのですよ!
そ・し・て、
炎上日本だと言うのですよ!
なおトランプは
安倍総理と日本でゴルフをした際、
総理がバンカーでみごとにひっくり返って転んだことについては
以下のようにコメント。
私は見ていないが、ヘリコプターが上空から(転ぶところを)撮っていた。
私は感動した。
今まで見てきたどの体操選手よりも素晴らしかった。
総理、おめでとうございます!
トランプは感動したとのことです!!
保守前衛のみなさんも、さぞ嬉しいことでしょう。
もっとも、なぜ一緒にゴルフをしていながら
その場で転倒に気づかなかったのかは
今なお謎のままであります。
ではでは♬(^_^)♬
5 comments
反孫・フォード says:
11月 14, 2017
>○○が強化された」
進撃の庶民でも皮肉られていましたが、
総理は本心から言われているのか? いや、やっぱり本心は言えないのでしょうね。
でも戦後レジームの強化にしかならないしゃぁあ~りませんか!
と自分も言えるわけもない・・・・失礼しました。
SATOKENJI says:
11月 14, 2017
2016年1月5日のブログ
「失敗か、大失敗かの二者択一」でも述べたとおり
本心かどうかなど、まったくどうでも良いことです。
政治はあくまで結果がすべて(Ⓒ安倍総理)。
ゆえに結果に結びつかない本心に価値はないのです。
マゼラン聖人二代目 says:
11月 14, 2017
>トランプ大統領と安倍総理の現実認識が
>案外にズレているのではないか
(のび太に対して)
スネ夫 「のび太のくせに」
ジャイアン 「心の友よ」
というのを連想。
具体的にどこがどう、ということはないのですが。
それはともかく、
私個人は、ニクソン訪中などが脳裏にちらついて、
「トランプさんの「北爆する」は「北爆しない」を意味する」
などと解釈したくなる傾きがありますが、
本当のところはよくわからない。
あるいは、
>オレはあいつの友達になろうと一生懸命努力している。
という文言は、
「それなのに、私の平和への切なる愛を蔑ろにしてくれた者がいる」
とか何とか因縁をつけて戦端を開く。
その前ふりというか、布石なのかも知れない。
レギーム作 says:
11月 14, 2017
「友達になろうとして一生懸命努力する」とは、
オレたち(意味深)の礼儀正しさと理想主義によって、
(つまり、痛い目にあわせて)敵を同盟関係に変えようと努めること、
あるいは、そのような態度を示すこと(要出典)。
※一部、ブッシュJr.のイラク戦争終結宣言を孫引きし、それを加工。
なのかなぁ、って考えちゃったりしますが・・・
(この通りであれば所謂「保守」は喜びそう、私はムカつく!)。
この程度だから、
>だ・か・ら、「事態は日を追って収拾がつかなくなっている」と言うのですよ!
って言葉が身に染みる!(>_<)
こんな物差しでは、
このご時世やトランプをはかることなど出来ませんね(;^_^A
超政治家級の現実主義者 says:
11月 15, 2017
タイトルとは関係のない質問なのですけど、つまるところ、現実主義とは一体なんなのですか。
もっと具体的に言うと、現実主義ないし現実主義者が、称賛の対象となり、権威を帯びる理由です。
現実主義のもたらす効能と副作用について詳しく解説してくだされば幸いです。
また、現実主義の辿る最終的な結末を示す歴史的なエピソードがあれば、紹介して頂きたいです。
よろしくお願いします。