先の記事
「『ストリート・オブ・ファイヤー』リバイバル公開迫る、または今夜も青春!」
でも予告しましたが、
明日、7月22日は
TOKYO MX の番組『激論! サンデーCROSS』に出ます。
この前出たのが4月22日でしたから
ちょうど三ヶ月ぶりですね。
前回出演の際の写真です。
今回のテーマは
北朝鮮の非核化は実現するのか(仮)。
で、共演者ですが・・・
番組の冒頭から登場する「通しゲスト」は私のほか、
なんと sayaさん、
および高山正之さん!
MXでも共演するようになるとはね。
さらに森本敏さんと
中谷元さんという
防衛大臣経験者が二人、
討論パートのゲストで参加されます。
どんな展開になるか、私も楽しみにしているところ。
みなさん、ぜひご覧下さい!
ちなみに昨日は
9月刊行予定の新著について
担当編集者と4時間に及ぶ打ち合わせ。
「すごく面白い内容になった!」と興奮して下さっています。
カバーデザインなど、装丁にも思い切って凝ろうとのこと。
こちらもぜひご期待下さい。
さて。
「激論! サンデーCROSS」のテーマとも関連しますが、
7月18日、朝鮮日報日本語版にこんな記事が出ました。
トランプ大統領「北朝鮮の非核化、急がない」
7月16日に公開されたCBSのインタビューで、
米朝首脳会談以降、金正恩朝鮮労働党委員長が迅速に動いていると思うか
と尋ねられたトランプが、こう言ったようなのです。
これ(北朝鮮の非核化)は数十年間行われてきたことだが、
私はそれほど急がない。
表に見えないところではこれまで非常に肯定的なことが起こっている。
「非常に肯定的なこと」が具体的に何なのかは
説明されなかったそうですが
記事では北朝鮮の非核化をめぐる発言の変遷も紹介されています。
まず、5月22日の韓米会談前。
根本的には一括妥結になるだろう。
(オバマ政権が取ってきた)戦略的忍耐の時代は終わった。今度こそ違う。
で、6月12日の米朝会談直後。
金正恩委員長は(平壌に戻って)核兵器を事実上、直ちに解体する。
ところが6月27日になると・・・
(非核化を)急ぐのはオーブンから七面鳥をすぐに取り出すようなものだ。
急げば急ぐほど悪くなる。
長い時間をかければかけるほど良くなるだろう。
なんだ、おい?!
(※)記事の内容と直接の関係はありません。
7月13日、イギリスのメイ首相との会談後も・・・
おそらく人々が望むよりも長いプロセスになる可能性がある。
ちなみに米朝会談前には
北朝鮮非核化について
半年から一年ぐらいを期限にするという旨を語っていた
マイク・ポンペオ国務長官も、7月11日にこう発言。
(非核化は)数十年にわたる挑戦。
交渉において時間はたくさん残っている。
★★★やはり非核化も宇宙のジョーク★★★
ご存じの通り、
アメリカは最近になって
非核化をめぐるフレーズを
CVIDからFFVDに切り替えています。
CVIDとは
Complete
Verifiable
Irreversible
Denuclearization
(完全で検証可能、かつ不可逆な非核化)
でしたが
FFVDとは
Final,
Fully
Verifiable
Denuclearization
(最終的で完全に検証可能な非核化)
の頭文字。
ちょっと見ると大差ないようですが
細かく検討すると、これがなかなかの曲者。
まず「最終的な非核化」が
「完璧な非核化」と同じ意味かどうかが分からない。
なにせ「不可逆」がなくなっているのですぞ。
とりあえずは非核化するが、
必要ならただちに核開発を再開させられるようにしておく
という状態について
これがわれわれとして譲れる最大限の線であり、ゆえに「最終的」だ
と主張してきたらどうするのか。
しかも「完全に」は
「非核化」ではなく
「検証可能」を修飾している。
非核化が完璧かどうか検証できるようにする
のではなく
「最終的な非核化」なるものについて
完全に検証できればよいとしているのです。
そして「最終的な非核化」が
「完璧な非核化」とイコールかどうか分からないことは
すでに見た通り。
というか、
本当に意味が同じだったら
わざわざ表現を変更する必要なんてないじゃないですか。
「バカ野郎、だから言っただろうが」(※)個人の感想です。
他方、ロシアのプーチン大統領は
米ロ首脳会談後のインタビューでこう発言。
韓半島(朝鮮半島)の完全な非核化を達成するため、
国際的な(北朝鮮の体制安全)保障が求められている。
ロシアは北朝鮮に安全保障を提供するため寄与する準備ができている。
おっと、
ロ朝安保条約でも締結するつもりか?!
で、トランプ大統領は
米ロ首脳会談後の共同記者会見において
例の選挙介入疑惑をめぐり
自国の情報機関や捜査機関よりもプーチンの言い分を信用してみせた。
「すごいクライテリオンだなあ」(※)個人の感想です。
帰国後、発言を撤回したようですが
アメリカでは非難ごうごうです。
極東某国の保守界隈では
このようなトランプの姿勢について
プーチンと組んで中国包囲網をつくっているのだ
などという
きわめて独創的な解釈が見られるようですが
たいした希望的観測ではありませんか。
「まったくジャップは絶望が足りない!」(※)故人の感想です。
北朝鮮の非核化など
こんな状態で実現するわけがない!!
・・・と思っていたら、
面白い未確認情報が飛び込んできました。
FFVDが
Final,
Fully
Verifiable
Denuclearization
(最終的で完全に検証可能な非核化)
の略というのは表向きで
じつは
Fatally
Flawed
Valueless
Denuclearization
(致命的な欠陥を持つ無価値な非核化)
の略だというのです。
あ、それなら納得がゆくわ。
とはいえこれでも、
某国政府はアメリカの方針を支持するんだろうなあ。
9月の新著刊行の前に読むべき4冊はこちら!
2 comments
拓三 says:
7月 22, 2018
あれだけ騒ぎ尚且つ妄想を撒き散らしていた北朝鮮問題を無かったかの如く一切触れないホシュの皆様、言論やめたら ? (博打法などスルー)
北朝鮮に対しトランプがとった行動とホシュの皆様が思い描いた妄想がまったく違うのは明らかでしょ ? それでも尚、今度はシナに対しての妄想をトランプに期待するの ? バカなの ? アホなの ? 脳みそあるの ?
米露が組んでシナ潰し ? アカン、片腹いたいw
ロシアがシナの完全たる資本の自由化、つまり米国主導の資本主義を指くわえて黙って見てるとでも…..妄想にしても脚本が三流w
そもそも共産主義が崩壊し自由資本の国にもし成ったとしたらどうなる ? シナがナンバーワンになるのは明らかでしょ。是非はともかく共産主義が シナの巨大化の妨げになっている事が幸いしている側面もあるんやで。
共産主義の崩壊は金融資本家は望むやろうけど…..トランプはどっちかな ? あれ ? ホシュの皆様は…..
私ならシナの共産主義は潰さんけど。
玉田泰 says:
8月 21, 2018
トランプってすごく場当たり的ですね。
今に相応しい、トリックスターだと思います。
アメリカ万歳!(笑)