先の記事

「この道はいつか来た道」

について、

Taiseiyou さんよりコメントをいただきました。

 

全文、ご紹介します。

 

左翼の話まで持ち出して、少し先走りしていませんか。

確かに私も少し病んでいるかのごとく感じましたが、元々バカ発言は日下公人さんの話を引用したのであって実際の討論を観てから判断すべきではないでしょうか。

日下公人さんは昔から自分の考えを、物事のある側面だけから断定するクセがあるようで、そのことで佐藤さんとも仲の良い藤井聡さんと大げんかしたことがありました。

その時は日下さんのクセも藤井さんの若さも、どっちもどっちで見っとも無いなと感じました。

何れにせよ、明日の放送を観てから判断すべきであって、この時点で左翼の話まで持ち出して断定するかのようなコメントは、安倍政権を否定するのはバカだと断定するのと同じ次元になってしまうのではないですか。

 

Taiseiyouさんへのお答えは、

以下の三点になります。

 

1)日下公人さんは、明日の討論会のメンバーではありません。

したがって水島社長の発言も、

討論の内容とは関係なく評価されるべきものです。

 

「今日、収録した討論で

日下さんがこう述べていたが・・・」

という話ではないのです。

 

番組自体、討論の予告編ではありません。

独立した一つの報道コメンタリーです。

ゆえに「実際の討論を観てから」というご意見は適切とは申せません。

 

2)日下さんが何を言おうと、それを番組で肯定的に紹介したのは水島社長です。

そのことに関し、社長には責任があります。

放送の文脈から言って、日下さんの発言を持ち出さねばならない義理がどこにありましたか?

 

日下さんの言動にクセがあることは、社長とてご存知のはず。

「安倍総理を擁護してくれるのは嬉しいが、放送で紹介するのはどうも」

と、判断しても良かったのですよ。

 

さらに「経済や政治や歴史に知識があるからといって、安倍総理を批判する者は・・・」とか

「学者風情に人間の器量の大きさが・・・」などは、

どれも日下さんの言葉ではありません。

水島社長の発言ではありませんか。

 

3)左翼の話を持ち出すのを、なぜそこまで断定的に感じられるでしょうか。

拙著をお読みいただいているのであれば

お分かりとは思いますが、

近代日本において、保守と左翼の差はえてして紙一重です。

 

詳細については、「国家のツジツマ」第三部をご覧下さい。

03231405_532e6b83e319c

 

まだお持ちでなければ、こちらをクリック。

 

「発想が急進左翼と似ている」

というのを、

決定的な批判の宣告のごとく感じられるのは、

失礼ながら、保守派の自意識過剰です。

 

事実、2012年の時点では

チャンネル桜の関係者すら

「現在の保守のあり方は、1960年代末ごろの急進左翼とよく似ている」という指摘を

笑って認めていたのですよ(実話です)。

 

ついでに私の指摘した心理的なメカニズムは、

マルクス主義を信奉するかどうか

とは、まったく関係がありません。

 

世の中を大きく変えようとしながら

行き詰まってしまった者が、

誰であれ陥りがちな落とし穴なのです。

 

ということで、ご理解いただければ幸いです。

ではでは♬(^_^)♬