一昨日の記事

「熊本地震と藤井さんの警告」

でも紹介しましたが、

『表現者』66号が4月16日に発売となりました。

 

Unknown

 

ご覧のとおり

今号の特集テーマは「保守思想による非常事態条項の提言」。

 

むろん、憲法に「緊急事態条項」を盛り込むかどうかが

議論になっていることにちなんだものですが(※)

熊本地震の発生を思えば

編集部の意図を超えてタイムリーだったと言えるでしょう。

 

(※)特集テーマが「緊急事態条項の提言」ではなく

非常事態条項の提言」となっているのは意図的なものです。

念のため。

 

恒例の座談会も

「非常の時を如何に生きるか──国家と人間の危機に際して」。

私も参加しています。

 

昨年の事故では

下手をすれば左足をなくすところでしたから

個人的な実感とともに

いろいろ発言しました。

 

ちなみにこの座談会、

芥川賞作家の藤沢周さん

「オタク」の命名者として知られる中森明夫さん

ゲストとして参加!

 

Exif_JPEG_PICTURE

(↑)藤沢さんです。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE

 (↑)中森さんです。

 

これによって議論が

いっそう多彩、かつ刺激的なものになっています。

 

なにせ1986年4月に起きた

アイドル・岡田有希子さんの飛び降り自殺

時代の転換点ではなかったか? なんて話まで出ましたからね。

・・・って、

そこで岡田さんのアルバム名を列挙してみせたのは

じつは中森さんではなく私ですが。

 

また連載の「一言一会」では

「日本消滅というユートピア」と題して

さる2月に参議院の憲法審査会で飛び出した

自民党法務部会長・丸山和也議員の発言を取り上げました。

 

日本がアメリカの51番目の州になることに

憲法上の問題はあるのか、ないのか?

というアレです。

 

そう言えば藤井聡さんも

「『国土強靱化基本法』の適用を真面目に考える」

この発言を取り上げていましたね。

 

いわく。

国家という有機体にとって最大の危機は

その国家がなくなってしまうことだ。

そして、外国の属国になるということは、

その国家がなくなることそのものを意味しているのであって、

最大の「深刻事態」という他ない。

しかしそう感じない国民が、現在の日本では大半なのだ。

 

まったく同感です。

何が「非常の時」なのかという点について

そもそも自覚を欠いていては

「非常の時を如何に生きるか」もへったくれもありません。

 

だからこそ、

戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する

というパラドキシカルな事態が生じかねないのです。

 

とはいえ、くだんの自覚をうながすにはどうすればいいのか?

憲法に緊急事態条項を盛り込めば解決することなのか?

 

『表現者』66号、ぜひご覧ください。

ではでは♬(^_^)♬

 

Exif_JPEG_PICTURE

(↑)座談会の席における西部先生でありました。