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書籍情報
欧米に属していない国や地域にとって、近代化と欧米化は実質的にイコールであった。本書でいう近代は、日本人にとって「欧米の夢に適応するための努力を強いられてきた過程」である。
過去150年あまり、日本人が世の中に対して抱いてきた夢がどこまで「日本人独自のもの」であったか、とくに戦後は、日本人としてのアイデンティティを打ち出すことを否定的にとらえる風潮もあり、この問題はいまだに放置されたままではないのか。
本書では、ポップカルチャー(映画)の分析を通して、私たちが、この問題をどう見てきたか、また、これからどう考えたらいいかを問う。
