KADOKAWA ちょく論「踊る天下国家」
最新号(第9回)が本日8:00より配信されます。
今回のテーマはこれ。
「日本よ、自己欺瞞をやめろ!〜イスラム国の拘束事件をめぐって」。
1月20日、
イスラム国の殺害予告動画投稿によって始まったこの事件は、
人質のひとり、湯川遥菜さんの殺害という
痛ましい事態に行き着いてしまったようです。
湯川さんについては、以前にも本ブログで書いたことがありますが、
心より哀悼の意を表します。
もう一人の人質、後藤健二さんについても
事態は予断を許しません。
イスラム国側の要求は、2億ドルの身代金から
ヨルダンに収監されている仲間の釈放へと移行したものの、
当初、伝えられたサジダ・リシャウィ死刑囚のみならず、
ジャド・カルブリという別の死刑囚を含む
総勢27名の釈放を求めているとする報道も。
日本政府は、
イスラム国に拘束されているヨルダン軍パイロット、
モアズ・カサスベさんとの一括交渉をめざしているようですが、
後藤さん+カサスベさん/リシャウィ死刑囚+カルブリ死刑囚の
「2対2」交換ならともかく、
27人もの釈放要求が出ているというのが事実なら、
なかなか一筋縄では行かないかも知れません。
とはいえ、今回の事件から
われわれが受け取るべきメッセージは何か。
イスラム国ビデオに登場した男の言う「このナイフが悪夢になる」か。
あるいは安倍総理の言った「テロは、いかなる理由でも許されない」か。
じつは、そのどちらでもなく
日本よ、自己欺瞞をやめろ!
であるように思われるのです。
それはなぜか?
関係者の発言を踏まえつつ、この点について論じました。
2015年を「テロの季節」にしないためにも、ぜひどうぞ。
湯川さん追悼の意味をこめて
「ではでは」は省略いたします。