「おはよう寺ちゃん 活動中」、いかがでしたか。
さて。
政治運動というものは、
たいがい自分たちへの支持を集めることを目的に行われます。
当たり前ですね。
そのためには人々の信用を得ることが肝心。
しかし。
かりに政治運動をやっている者たちが
何らかの自滅願望にとりつかれたあげく、
みずから信用をなくしたい、そう思ったとしましょう。
いったいどうすれば、効率的に信用をなくすことができるでしょうか?
私のお勧めはこれです。
1)「今こそ日本を変える! 今、変わらなければ全てはおしまいだ!」と意気込む。
2)この意気込みに沿って、急進的な運動を展開する。
3)そんな運動はたいがいうまく行かないものの、この点については、できるだけ長く頬かむりする。
4)いよいよ頬かむりが無理になったら、責任のなすりあいをやって分裂する。
5)何事もなかったかのごとく、また「今こそ日本を変える! 今、変わらなければ全てはおしまいだ!」と意気込む。
自信を持って申し上げますが、
これを忠実に実行するだけで
面白いくらいに信用はなくなります。
そりゃそうでしょう。
このパターン、要するに「オオカミ少年+内ゲバ」です。
当事者はいざ知らず、第三者が見たら呆れかえるのがオチ。
事実、かつての左翼は
この繰り返しに陥ったあげく没落しました。
しかし近年、
わけても第二次安倍内閣の成立以後は
むしろ保守派と呼ばれる方々が
この繰り返しに陥っているように見受けられる。
田母神事務所の資金使い込み事件、
および、それによって発生しそうな田母神氏と水島社長の抗争は、
その顕著な例にすぎません。
どうして保守派は、
往年の左翼のごとき状態に陥っているのか?
この事実は、保守派について何を示すのか?
これがつまり、「愛国のパラドックス」なのです。
くだんのパラドックスを解消できないかぎり、
戦後も永遠に終わることはない。
そう申し上げておきましょう。
ではでは♬(^_^)♬
6 comments
hello says:
2月 24, 2015
田母神事件は内ゲバなんですかね?
田母神陣営の不正が問題なのであって、保守運動とは関係ないと思いますが
田母神氏への献金がコリアンクラブに渡るとか政治思想と大きく逸脱してますしねぇ
でも新左翼の内ゲバもこういうバカっぽい話がいっぱいあったってことですかね
SATOKENJI says:
2月 24, 2015
水島社長との対立が激化すれば内ゲバでしょう。
ベッラ says:
2月 24, 2015
ラジオの放送のすぐあとに動画が出ましたので、ブログにもUPしました。
どの項目もズバッと本質をついて、佐藤先生は頼もしいですね。また最後の曾野綾子さんの件も、これ以上にはない名回答でした。佐藤先生は親しみやすいお人柄で、お話もわかりやすく、それでいて内容が素晴らしい。ところで、田母神さんと水島さんのことですが、水島さんは半年ほど前も田母神さんの新党立ち上げで非難していました。たしか動画で3度にわたってでしたが、なにか個人的な諍いでもあったのかと思っていました。田母神さんのお金に関するいいかげんさや離婚問題で夫人を非難するようなことは、納得なんてできませんが、水島さんもここには書きませんが疑問はあります。
チャンネル桜は佐藤先生をはじめ、優秀な先生方が多くご出演されるので、視聴しておりますが、水島さんは毎回同じ言葉で繰り返し、また「欠席裁判」されるので、最近はよくは思わなくなりました。
カインズ says:
2月 24, 2015
水島氏と田母神氏、そして安倍総理という三人の人間関係を考えると、以前に佐藤さんが水島氏のことを惚れている男をけなされると激昂する乙女のようだと評していたことが思い出されます。なぜなら、水島氏だけでなく田母神氏も、「自民党と公明党を切り離すという自分の考えを、安倍総理は分かってくれるはずだ」という強い想いを持っていたようですから。両者が応援していた安倍総理が、消費税増税やTPPと応援していた当初とは真逆の政策を行っている状況ですから、両者の意見が合わなくなることもあったのでしょうね。此度の騒動、むくつけき「乙女」達が責任のなすりあいにかこつけて、恋敵を追い落とそうとしているようにも見えます。
プローラ says:
2月 24, 2015
淡々と田母神陣営の不正を追及せよと社長自身言っている一方、動画の発言の中では自分と保守運動の捉え方が違うだの選挙戦の中で信用ができないなど個人的な発言が散見されます。その辺が内ゲバの匂いを感じさせますね。
フルート says:
2月 25, 2015
おはよう寺ちゃんすごく勉強になりました!辞任した西川公也農水大臣の発言、今夏出されるとされる安倍談話、曽野綾子さんのコラム、3つとも提唱者側と傾聴者側のそれぞれが自分の立ち位置に悩んでいて、そして立ち位置に自信を持てるだけの解釈をどちらも見出せていない事がやはり原因となって、立ち振る舞い方にもまたそれぞれ仕損じが出てしまっているのかなと思いました。私は特に辞任した西川公也大臣の発言に、非常に粗暴に作られた建前と、そんな粗暴な自分の建前に自分が振り回されてしまう子供っぽい西川大臣の内面を見た様な気がしました。この間の討論でのsayaさんの問い掛け「(日本人は言霊を大事にする筈なのに)街には言葉があふれているのに、誰一人気に留めてない..真剣に見てない..若者も人の話を真剣に聞いてない..それは政府も同じ..」への回答の様な形で出された「(駅構内などで流れている)アナウンスなんかも全部建前なのよ。」という西川京子先生の本音と建前論を聞いた時、私は何だか『そんな小さなこと気にする必要ないのよ』と言われている様な気がしてしまって・・、それで少し忌避感に近い様なものまで持ってしまっていたのですが・・、寺ちゃんを聞いて少しすっきり、少し整理が付いた気がします。私は橋下市長の様な本音と建前の本音を高く評価されていらっしゃった杉田水脈前議員や、また「政治家の話なんてね、建前で言うだけじゃないですか。てめぇが考えてもいない白々しい事をね」とおっしゃっていた水島社長と、おそらく西川京子先生よりも積極的に、やはり人間の建前には、人間が人間の本音へと差し向けている思索と同じ位の量の思索が差し向けられているべきだし、そこに規範と呼べるだけのある種の価値が見出されている時にこそ、人はより良く人を・言葉を信じられるのでは?という様な事を桜の討論の時よりもはっきり感じられる様になった気がします。見るべきところがある・見習う必要がある・そういう大人らしい建前を演じきれるだけの大人を目指す必要があるんだと思いました。次回の寺ちゃん出演も楽しみに待っております!