達増拓也・岩手県知事に続いて
今度はご存じ、三橋貴明さんが「愛国のパラドックス」を絶賛して下さいました!
2月20日(金)と21日(土)の二日間にわたり、
ご自分のブログで取り上げて下さったのです。
ご覧になりたい方はこちら。題名は「愛国のパラドックス」です。20日が前編、21日が後編となっています。
これもみなさん、ご存じとは思いますが
くしくも2月19日、
事務所における政治資金の使い込みが発覚した田母神俊雄さんが
釈明の記者会見を行いました。
「愛国のパラドックス」で私は、
保守を標榜したところで、いきなり聖人君子になれるわけではないし、
世の中を本当に良くするよりも
「世の中を良くしようとしている自分」に注目を集めたいというエゴを捨てられるわけでもない
と論じました。
しかるに日本の保守派は、
みずからの正義感や愛国心が
100%純粋なものだという自己陶酔にひたる傾向が強い。
このような自己陶酔は
もともと進歩主義(=左翼思想)特有のものですから
日本の保守派は、じつは左翼的なのです!
けれども左翼が「保守」を名乗るのには、いかんせん無理がある。
ゆえにこのままでは、
保守派はみずからが抱える矛盾の重みによって内ゲバの泥沼に陥り、
没落(もっとハッキリ言えば自滅)してゆく恐れが強い。
・・・これが本の大きなポイントの一つです。
田母神事務所の資金使い込み事件は
たんなる金銭トラブルにとどまらず
チャンネル桜・水島社長との内ゲバにまで発展しそうな勢いですから、
完全に私が書いた通りになりました。
そして三橋さんも、
私の議論に全面的に賛同してくださっています。
ブログから引用しましょう。
最近のわたくしが読んで
「これだ!」と思った本の二冊目
(一冊目は中野剛志氏の「資本主義の預言者たちニュー・ノーマルの時代へ (角川新書) 」)が、
佐藤健志氏の「愛国のパラドックス: 「右か左か」の時代は終わった 」になります。
本書は、わたくしが以前から疑問に思っていた
日本の「保守派」について、回答を示してくれたものです。
以前から、わたくしが
「共産主義と新自由主義は、同じに見える」
と主張していた真意が、本書をお読み頂ければご理解頂けるのではないかと思います。
三橋さん、ありがとうございます!
とはいえ、そんな状況下で
日本の保守(=できるだけ望ましい状態の達成・維持)を成し遂げるにはどうすべきか。
この点については、あらためて「愛国のパラドックス」をご覧下さい。
ではでは♬(^_^)♬
2 comments
hello says:
2月 22, 2015
社長の気持ちを察すると心苦しい所もありますが、佐藤さんや三橋さんや中野さんや西部先生的な保守の価値観をわかりやすく説明する上でこれ以上ないサンプルになりましたね
この事件を斜に構えずに真剣に受け止められれば、いわゆる保守派は総体的に進化できる絶好のチャンスでもあると思います
佐藤さんや三橋さんや中野さんや西部先生は既に1歩も2歩も先に行ってると思いますが
buttmedd says:
2月 22, 2015
先に行っているというより、むしろ並ぶべき学識と実地を踏まえているはずの人が、相も変わらずニッポンの良さの再認識と陰謀論とを弄ぶばかりで半ば満足してしまっている気がします。
例えば西部さんあたりに対する批判といえば、元アカの転向者で欧米かぶれで上から目線で保守を語る世間知らずの口舌の徒、といった内容でしょう。
ところがその西部さんと比肩もしくは凌駕する保守論が国士、文士気取りの方面から不思議なくらい出て来ない。それどころか左翼が踏み絵にする靖国参拝の是非を保守の側もまた同じようにその人物が保守であるか否かを物差しにしている。このようなことでは大変心許ないわけです。
あまりご賛同は得られないかも知れませんが、いまをときめく陣容が本来あるべき言論人の姿勢なのであって、このままでは出力がぜんぜん足りない。片肺飛行だと思っています。
学歴があって英語が出来ても日本語が不正確な人、経済に詳しくても継承すべき国語作法を保守する意思のない無教養人は、いまは世間で受けが良くてもまったく無視して構わない、読む必要を感じません。その意味で表現者グループと呼ばれる人たちの多くはまことに希少で、そしてこの方たちだけでは不安です。