これはもはやギャグとしか言いようがありません。
衆議院憲法調査会が4日、
安保法制の合憲性をめぐって参考人質疑を行ったところ、
与党が推薦した長谷部恭男さん(早大教授)を含めた全参考人が
「憲法違反」と断言した!
産経新聞などあまりのことに
政府が「墓穴を掘った」と報じるありさま。
そう言われても仕方ないでしょうなあ。
自分たちが推進しようとする政策に反対する人物を
わざわざ参考人に推薦したんですから。
これはもはや、
安保法制是か非か? などという高級なレベルの話ではない。
自分たちが何をやろうとしているのか
まるで分かっていないことを露呈したようなものです。
爆笑・嘲笑・失笑の嵐!!
・・・そして。
よせばいいのに、
恥の上塗りというか
墓穴の深掘りをやったのがこの方。
毎日新聞の報道より。
これに関連し、菅義偉官房長官は4日の記者会見で
「憲法解釈として法的安定性や論理的整合性が確保されている」
としたうえで、
「まったく違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」と述べた。
いやあ、そうでございますか!
ならばお尋ねいたしますが、
まったく違憲でないという著名な憲法学者がそんなにたくさんいるにもかかわらず
その方々をみごとに無視して
憲法違反と言い切る学者を
ことさら参考人に推薦した理由は?!
それではみなさん、ご一緒に。
爆笑・嘲笑・失笑の嵐!!
お分かりとは思いますが、
私は安保法制が合憲か違憲かを(とりあえずここでは)問題にしているのではありません。
わが国の政府が
自分たちの主観的な意図とは正反対のことを
そうと自覚すらせず、平然とやらかした点を問題にしているのです。
これでは総理がいくら
「集団的自衛権を行使しようと、アメリカの言いなりになることはない」と力説しようが
まったく信用できない。
というか、総理が力説していればこそ信用できないという話になるのです。
主観的な意図とは正反対のことを、自覚もなしにやらかしたんですから。
まさにパラドックスは自滅への道。
想像してみよう
もしも集団的自衛権は合憲と訴えるつもりで
正反対の立場の学者を推薦してしまったら
満天下の笑いものになった後で
合憲と見なす学者もたくさんいるなどと
さらなる笑いものになるだけの言い訳を並べたら
自分たちが何をやろうとしているのか
じつはサッパリ分かっていないと
進んで白状してしまったら
それでもあなたは
日本がアメリカの言いなりにならないと信じられますか
何というか、右も左もどっこいどっこいですな。
「右か左か」の時代には、もはや全面的に終止符を打たねばなりません。
というわけで、こちらを!
ではでは♬(^_^)♬
10 comments
マゼラン星人二代目 says:
6月 6, 2015
>与党が推薦した
ここで言う、「与党」とは何のことか。
維新との連携の夢破れ、今や、よくも悪くもただの自公政権でしかなくなった、安倍政権そのものでしょう。(すなわち、二階さんに頭のあがらない安倍さん率いる自公政権のことです)
マゼラン星人二代目 says:
6月 6, 2015
>「集団的自衛権を行使しようと、アメリカの言いなりになることはない」
「本当は、言いなりになってると洗脳されてるだけなんだ」
この門を潜る者は云々 says:
6月 6, 2015
もう安倍自民党は無視すればよいと思います。
「瑞穂の国の資本主義」 → 瑞穂の国に国際金融センターを作るのかよ
「積極的平和主義」 → 米軍への弾薬供給が平和主義かよ
「この道しかない」 → 金を刷る以外の道なんて幾らでもあるだろ
「日本経済の悪魔を倒す」→ どうせならウォール街の悪魔を倒せよ
「早く質問しろよ」 → 民主党の持ち時間なんですけど
他にも色々あります。
とにかくもう安倍自民党には関わらない方が良いです。
マゼラン星人二代目 says:
6月 6, 2015
>与党が推薦した長谷部恭男さん(早大教授)を含めた全参考人が
>「憲法違反」と断言した!
>長谷部恭男さん(早大教授)
というか、むしろ社民党や共産党に重用されそうな人物だと、話を聞くまえに普通にわかりそうなものですが。。。
akkatomo says:
6月 6, 2015
そもそも自分で自分が何をやってるのか解ってない人間の事は通常、禁治産者、若しくはxxxxと言います。
そういう連中に軍事を弄らせるのは刃物を買い与えるようなものです。
九条云々以前にどう考えても危険極まりないからやめるべきですね。
xxxxに刃物なんて与えて面白がってる国民は現実とフィクションの区別がついておりません。
これもまたパラドックスのせいなのかも。
SATOKENJI says:
6月 6, 2015
語句を一部伏せ字にしました。ご了承下さい。
KATO says:
6月 6, 2015
愛称ガ-ス-(とスタッフの方々)には、発言に気を付けてね❤と先週(丁度一週間前や!?)伝えたばかりなんですけどね。全く届かなかった様です。こりゃあ何を言われても仕方無いな。官房長官、只今株価暴落中!!
盗人蜘蛛 says:
6月 6, 2015
はじめまして佐藤健志さん
「愛国のパラドックス『右か左か』の時代は終わった」を拝読しました。
戦後レジームの正体は分かりましたが、これからどうすればいいのかを考えると堂々巡りに陥ってしまいそうです。
上の憲法学者が考えているのは、「合憲」か「違憲」か?恐らくそれだけでしょう。
・そもそも日本国憲法が現在の日本の安全や豊かさを守れるのか?
・自分が参考人として呼ばれたのは何故か?
・自分の発言が集団的自衛権や自分の立場に及ぼす影響は?
少なくともこれらの疑念を抱いてはいないようです。
そして、こんな学者を参考人として招致した安倍政権の知能も窺い知れます。
SATOKENJI says:
6月 6, 2015
次に出る本では、それがテーマになるでしょう。しばしお待ちを。
ソウルメイト says:
6月 7, 2015
「鯛は頭から腐る」ということわざかあるのだそうですが、このたびの安倍政権幹部の不手際をそのように評するのは、必ずしも正鵠を射ていないと思います。安倍政権が経済政策や財政政策でトンチンカンなことをしでかし続けているのは、なにも今にはじまったことではなく、三橋貴明さんや中野剛志さんをはじめとする具眼の士が、それについてすでに久しく批判してこらました。にもかかわらず、ジャーナリストをもって自他ともに認める連中の多くは、三橋さんの意見をまともに検証しようともせず、財務省や政権の息のかかった経済学者やエコノミストの主張を無批判に丸呑みして一向に恥じる気配がありません。日本を鯛にたとえるなら、頭が腐る以前にとっくにはらわたが腐っていたのではないかとの疑いを禁じ得ませんが、佐藤さんにおかれましては、この点についていかがお考えになられますでしょうか。藤井聡さんがご著作「大衆社会の処方箋」や「《凡庸》という悪魔」などの中でお書きになっておられるように、日本人の中のけっして少なくない人たちは、オルテガが言うところの「大衆」=愚民と化してしまっているように思われてなりませんが、わたしは、それが今にはじまったことではないのではないか?というような疑問を抱いております。そして、おそらく、国民の一部か「大衆化」すること、「凡庸な悪魔化」することは、日本人に限ったことではないし、現代に限ったことでもないように思います。藤井さんは、大衆社会が現前する以前の社会においては、大衆性を濃厚に帯びた人たちは、社会構造の中に埋め込まれていて活性化することはなかった、というようなご主旨をお書きになってられますが、そうすると大衆社会への処方箋としてある種の階級社会を構想することも選択の一つとしてありうることのように思いますが、その当否について佐藤さんはいかがお考えになられるでしょうか。また、精神科医の斎藤環さんは、かつて朝日新聞紙上において、「自民党ヤンキー論」を発表なさったことがあるのだそうですが、最近、五十嵐太郎編著「ヤンキー文化論序説」や斎藤環著「世界が土曜の夜の夢なら」および「ヤンキー化する日本」などを読むにつれ、日本人に共有される気質とは、いわゆるヤンキー的なものであり、安倍政権や橋下徹氏およびその支持者を特徴づけるものがヤンキーと呼ばれるような人たちに顕著な反知性主義なのではないかとの疑念を抱くに至りました。この点について佐藤さんはいかようにお考えになられるでしょうか。