アメリカ新大統領ドナルド・トランプは
就任初日の1月20日、
かねてから発言していたとおり
TPP離脱を表明しました。
どうぞ。
トランプ政権はホワイトハウスのホームページで、
政策課題の1つとして通商政策を取り上げ、
TPP=環太平洋パートナーシップ協定から離脱すると明らかにしました。
TPP協定をめぐっては、去年2月、
日本やアメリカなど12か国が署名し、
各国で、国内の承認手続きが進められていました。
協定の発効には、アメリカの承認が欠かせない仕組みになっていて、
今回、アメリカが正式に離脱を明らかにしたことで、
TPP協定は発効のめどが立たなくなりました。
d(^_^)\(^O^)/安らかに眠れ、TPP\(^O^)/(^-^)Vカッタ
われらが安倍総理は昨年11月28日、
トランプが(当選後)はじめてTPP離脱を表明した際
参院本会議で
「今、ぶれてはならない」と述べましたが、
トランプもしっかりブレなかったわけです。
ちなみに総理は
日本とアメリカが基本的な価値観を共有する同盟国であるという
揺るがぬ信念をお持ちのようですから、
これからの世界では(適切なレベルの)保護主義が重要になる
という価値観についても
ぜひ先方と共有していただきたいところ。
アメリカが保護主義にめざめたあとも
日本が無防備主義Ⓒ、
もとへ自由貿易の礼賛に終始しているようでは
日米が基本的な価値観を共有しているなどと
とうてい言うことはできませんからねえ。
だいたいトランプは今後、
アメリカにとって有利な二国間協定の締結を迫ってくる可能性が高い。
保護主義の国と
無防備主義Ⓒの国とが交渉でぶつかったら
どちらが勝つかは目に見えています。
安全保障のみならず、経済の分野においても
絶対平和主義は有害無益なのですよ!
とくに食料について
自国の産品を尊重するのは
安全保障の面からも重要。
食糧供給を他国に依存していたら、
いざという時、大変なことになりかねません。
というわけで、
本日はいわて牛(ぎゅう)をご紹介しましょう。
要するに岩手県産の牛肉ですが
今やのん(本名:能年玲奈)さんがPR宣伝本部長を務めているとか。
先日は東京でも
「いわて牛の集い」に登場したそうです。
しばらくトラブルつづきだったのんさんですが、
「あまちゃん」つながりで岩手にバックアップされ、
さらに「この世界の片隅に」で広島からもバックアップされるなど、
ローカルパワーで立ち直ってきているようです。
しかし、いわて牛については
のんさんよりも注目したいものがある。
いわて牛普及促進協議会。
同協議会、
盛岡駅構内にいつも広告を出しているのですが
宣伝スローガンが毎月変わるのですよ。
そしてこれが素晴らしい。
たとえば2015年(←たしか)3月はこれ。
人は別れと出会いといわて牛で成長する。
キミの人生に幸あれ。
進学・就職で岩手を離れる若者へのメッセージ(※)と思われますが
人生には出会いと別れといわて牛があればいい(キリッ)!!
と言わんばかりの調子には
マジで感銘を受けました。
(※)だから「別れ」が「出会い」の前に来ているのでしょう。
あるいは・・・
「オレの牛肉と勝負しろ!」
直球勝負、いわて牛。
雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、
これには負ける、いわて牛。
クリスマス、
サンタとケーキといわて牛。
d(^_^)\(^O^)/やるじゃん、イーハトーブ!!\(^O^)/(^_^)b
で、
目下のスローガンはこれです。
・・・圧倒的。
この短い語句の中に
ステーキで買収しないことには義理チョコすら手に入れられないオヤジという
笑えて泣けるストーリーがこめられている。
みごとに文学的ではありませんか。
ついでにここに登場する娘の姿勢には
ドナルド・トランプが1980年代に出した本の題名ではありませんが
ずばり
ART OF THE DEAL (取引の極意)
が感じられます。
きたる二国間交渉にも、
ぜひこのような態度で臨んでほしいもの。
というわけで、
いわて牛普及促進協議会のみなさまに
応援のメッセージを送りたいと思います。
V(^-^)\(^O^)/MAY THE BEEF BE WITH YOU!\(^O^)/(^-^)V
直訳すれば
ビーフの守りあらんことを
ですが
これはやはり
いわて牛に幸あれ
とすべきでしょうね。
ちなみに BEEF には
たくましさ、筋力、パワー
といった意味もあります。
それから
「ブレない」
「揺るがぬ信念」
についても、
『2020年日本消滅』(仮)の「政治経済用語辞典」で
しっかり定義しますので、よろしく!
ではでは♬(^_^)♬
9 comments
マゼラン星人二代目 says:
1月 23, 2017
>ステーキで買収しないことには義理チョコ
輸入代替にこだわり過ぎると、ペルギーチョコ一片が牛一頭分ということにもなりかねない。
すると、脱国際主義とか反グローバリズムとかは、単なる引きこもりには終わらずに、市場と資源を求めての狭い地球の際限のない分取り合戦、なりふり構わぬ囲い込み競争になる危険性なしとしない。
結果、トランプ政権の「アメリカ第一」主義だって、その地金が出て以下のようになる時もそう遠くはない。
>だいたいトランプは今後、
>アメリカにとって有利な二国間協定の締結を迫ってくる可能性が高い。
「自存自衛」を叫ぶもよいが、自他の分際をわきまえあってのことでないと、人様の領分に土足で踏みいって痛痒を感じないということにもなりかねない。
tinman says:
1月 23, 2017
吸血鬼退治にはムチとハートといわて牛(悪魔城ドラキュラ)
ドラキュラは滅んでもなんやかんやで復活するので、つくってみました。
tinman says:
1月 23, 2017
いや、私ごときがつくるなんて出過ぎた真似をしました。
削除願いますm(_ _)m
SATOKENJI says:
1月 23, 2017
面白いので残しておきたいと思います。ご了承ください。
tinman says:
1月 23, 2017
恐れ入ります。
福岡ワマツ says:
1月 23, 2017
顧みれば、、TPPとは偉大な論題であったように思います。その偉大さとは、TPPそれ自体ではなく、その効用についてです。
なぜかと言えば、TPPの論点は多岐にわたるが故にTPPについて或る論者が語るとき、その論者はその持論によって世界観・歴史観・国家観といった自身の思想と現実に対する態度を吐露し表現することになるからです。
例えるなら、まるで鏡の様なものです。
そのように考えますと、TPP論議の顛末によって鮮やかに映し出されたものとは、自主防衛をする意志と能力を(ほぼ)持ち合わせていない、平成日本の民主政治の有り様であったように思われます。
無防備主義Ⓒ国に幸あれ
GUY FAWKES says:
1月 24, 2017
http://www.starwars.com/news/the-official-title-for-star-wars-episode-viii-revealed
THE OFFICIAL TITLE FOR STAR WARS: EPISODE VIII REVEALED
いわて牛の美味しいご加護の甲斐あってかエピソードⅧのサブタイトルも発表されました(笑)
「スターウォーズ エピソードⅧ 最後のジェダイ」2017年12月15日公開予定
mashimaro says:
1月 24, 2017
時代は東北から動くかも。
適当ですみません。
玉田泰 says:
2月 1, 2017
日本の絶対平和主義は、ただ目下の争いを避けるために「平和」を望んでいるんですかね?後のことも考えずに。
それにしてもいわて牛普及促進協議会、和牛を滅多に口に出来ない一般庶民を敵に回すおつもりか?w
でも「記念におひとついかがですか?」感が出ていて好感が持てますね。それが手作り感満載に広告版に書かれているのが、さらに郷土愛を醸し出しているのではないでしょうか? グッジョブ!いわて牛普及促進協議会。