「小学四年生」と言っても、
学習雑誌のことではありません。
NPO法人「僕らの一歩が日本を変える」代表の
青木大和さんという大学生が
小学四年生のふりをして
アベノミクスや衆院解散を疑問視するウェブサイトを開設した、
という記事が出ていたのです。
民主党のマスコットキャラクター「民主くん」が
ツイッターで拡散を呼びかけたものの、
小学生の文章にしては出来すぎという理由で真相発覚。
青木さんは「僕らの一歩が日本を変える』代表を辞任したそうです。
・・・安倍政権については
私も懐疑的ですが、
こういう話を聞くと
逆に支持したくなりますね。
青木さん、
政治や解散について考えてもらおうと、小学生の目線になって書いた。
と述べています。
しかし小学四年生の視点から政権に疑問を呈することが
有効な問題提起になりうる
という発想自体に問題を感じるのです。
記事によればサイトには
あべそーり、
アベノミクスっていうやつで国のお金を増やすと言ってたのに、
ぼくのおこづかいは増えてないよ。
パパもママも財布の心配ばかりで、大好きな焼き肉も食べにいけない。
でも、1回で700億円かかる選挙は、簡単にできる。
ムダ遣いしても怒られないの?
などと書かれていたとか。
けれどもこの発想にしたがうかぎり、
児童向け給付金の額面を増やして
レストランで使える商品券でも配りさえすれば
現政権はそれだけで素晴らしい!!
ということになるでしょうに。
ことさら知ったかぶるのも考えものですが、
ことさらナイーブを気取るのはもっと考えもの。
「民主くん」はこれについて
天才少年現る!
とてもいい。皆さんもぜひ!
と賞賛したそうですが、
おいおい、という感じです。
ではでは♬(^_^)♬
13 comments
たかゆき says:
11月 25, 2014
小4を侮るなかれ♪
僕は小1で遠近法を用いて
絵を描き先生に叱られ、、
小2では定規を使用して
加減計算を行い叱られた
経験がございます。
先生の指導要領には
存在すべき生徒では
なかったんでせうね。。。
まあ
「彼」(彼女?)の
自己表現の方法が
小4なみだといふことで
大目にみてあげては
いかがでせうか、、、
マゼラン星人二代目 says:
11月 25, 2014
>児童向け給付金の額面を増やして
>レストランで使える商品券でも配りさえすれば
>現政権はそれだけで素晴らしい!!
「それだけで素晴らしい」とは勿論言えるはずはない。(事実、言ってない)
しかし、そのことをもってして、
「給付金や商品券も、国土強靭化と同じく、れっきとした財政政策でありうる」
ことを否定することはできない。
そのことは、確認しておきたいものです。
マゼラン星人二代目 says:
11月 25, 2014
内容的に手垢がついている、それは争えません。
しかし、政策への要望というものは、そもそもそういうものだし、もっと言えば、そういうものでなくてはいけないのではないでしょうか。
政策への要望なり提言というものは、ある程度「枯れた」ものでなくては、おいそれと現実の日程にのせることはできないでしょう。(未だ実施されたことがないから今後も実施できない、というのは論外ですが)
マゼラン星人二代目 says:
11月 25, 2014
>現政権はそれだけで素晴らしい!!
それと、政治というのは「素晴らし」さを追求するものではそもそもない。
保守派のみなさんには不愉快かも知れないが、「最大多数の最小不幸」に社会を少しでも近付けること以上のことはできないし、するべきではない。(それを逸脱すると、究極的には神権政治に行きつく)
菅直人元首相や民主党政権がどうあれ、それが実際のところです。
マゼラン星人二代目 says:
11月 25, 2014
>「最大多数の最小不幸」
この基準に照らしたとき、いつどこに来るのか、そもそも来るのか来ないのかわからない天変地異に供えて過剰投資に前のめりになるのと、可及的速やかに貧乏人のポケットに幾許かの紙幣を捩じ込んで餓死から遠ざけるのとどちらが有望な政策かは火をみるより明らかではないでしょうか。
それに、地震津波対策にしたところが、どう見ても危険な地域からは住民を疎開させる(そのための新居の提供、引越し費用の補助)という手もあるわけで、何も、庭いじりにこだわる必然性などどこにもない。
八津二郎 says:
11月 25, 2014
火を見るより明らかとはどういうことでしょうか?
私にはそこまで簡単な話とはとても思えません。
マゼラン星人二代目さんは災害が来るか来ないか分からないと書かれいますが、災害は必ず来ます。
それは1年後かもしれませんし、10年後かもしれません。50年後か100年後かもしれません。
しかしそれは必ず来ます。私たちが生きている間に来なくても災害は必ず来ます。
災害のリスクを減らすことなく、国民に現金を配り続けてひたすら経済活動にのめり込ませる方が私はよほど危険だと考えています。
さらに言うならば、貧しい人々にお金を配るという行為によって『正直者が馬鹿を見る』よろしく『働き者が損をする』というような社会になってしまうことも危惧しなければなりません。
マゼラン星人二代目さんの言うところの「最大多数の最小不幸」は現在生きている国民のみを対象にしているのではないでしょうか?
100年後、200年後の『我々が生きて会うことのない日本国民』のことまで視野に入れるならば、災害に備える投資は、貧しい人々に現金を配ることとは比較にならないでしょう。
しかし、だからといって今現在貧困にあえぐ方々を『自己責任』の一言で見捨てるわけにもいかないことは当然です。
これらの問題を全て統括しより良い選択をすることは『火を見るより明らか」どころか『容易ならざる試練』と言っても良いほど難しい問題であると私は考えています。
マゼラン星人二代目 says:
11月 25, 2014
>しかし小学四年生の視点から政権に疑問を呈することが
>有効な問題提起になりうる
>という発想自体に問題を感じるのです。
これが、「常にそうである」であれば、もちろん「偽」に決まっている。
しかし、「なりうる」は否定し切るのが意外と難しい。
「今回、たまたまそうではなかった」という言い逃れが不可能ではないからです。
ついでに言うと、「無駄に年をとってればいい」というものでも、もちろんない。
さらに付け加えると、大人たちが自分達の主張を通すに際して、子どもを利用する、場合によっては子どもを騙る、そのこと自体は手法としてオーソドックスだというのが通り相場だそうで、それゆえ、今回の顛末も余りセンセーショナルには感じられませんでしたしとりたてて非をならす気にもなれません。
参考: http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=0GMLnzSnI7I#t=2360
akkatomo says:
11月 25, 2014
まぁ、確かにやった事の筋は悪い。悪いけれども
日本国民の大部分が小学校四年生以上の政治的な関心があるかと言われれば……
殊更にナイーブを気取るのは問題ですけれども、
実際に相手が幼稚である可能性がある場合はどうすればいいのか迷います
俗にテレビは馬鹿でも解るように作れとは聞きますが、
馬鹿でも解るようなもので幼稚にしない、というのは中々難しい
Gonbay says:
11月 25, 2014
皆さんが罪に順位を付けるならば一番(最悪の罪)にするのは何でしょうか?
私は「詐欺」です。
詐欺は、相手への悪意と我欲のみで構成された混じりっ気無しの純度100%の悪です。
多くの方が一番に挙げられると思われる「殺人」でさえ、偶然や正当防衛など、行為者自身に非の無い(もしくは少ない)ケースが存在しますが、詐欺には偶然や正当性など一片も存在しえません。
また、詐欺は傍観者(中には被害者自身も)に被害者を「強欲」や「無知」などと蔑み貶めさせ、罪の在りかを詐欺師ではなく被害者に転移させる場合が度々あります。(その結果として詐欺本体での被害とは別に死を選ぶ被害者すらいます)
この際に発揮されるのが傍観者と被害者自身の「良識」です。これは詐欺師がのたまう「騙される奴が悪い」という悪意ではなく、「冷静に考えれば」という客観です。
この気分を身近な例で言うならば泥酔の翌朝です。本人ならば「飲みすぎた」、家族なら「飲まれやがって」。
しかし、詐欺では「飲ませた」ヤツがいるのです、過剰に。悪意を持って。
被害者は詐欺を自覚した後、「良識」という客観で自身の世間体を予想します。その結果、世間的に詐欺の発覚が遅れたり、最悪は隠される事もあります。
詐欺は被害者を共犯にもします。
で、本件の自意識の高い小4中村(偽)事件は明確な詐欺です。
身分を偽り、偽証で対象を誘導し、利益を得る。
発覚が選挙後だった場合、このサイトに賛同した人々はどの様な発言をするでしょうか?
賛同しなかった人々やサイトの存在を知らなかった人々は間違いなく詐欺師と共に彼らを罵倒すると思います。
しかし、悪事を働いたのは詐欺師だけです。
もっとも、詐欺師は1人とは限りませんが…
身分を偽ったのは誰か
偽証したのは誰か
利益を得た(得るはずだった)のは誰か
カインズ says:
11月 25, 2014
「小学生の文章にしては出来すぎ」とのことですが、紹介されている文章を読んでみても目上の人間に対する言葉遣いとは思えませんし、そんなに大層なものとは感じられません。特に小学四年生ならもう少しマトモな文章を書けるのではと普通の人間なら思うのではないでしょうか(むろん、件の文章は偽装ですが)?
この程度の文章が出来すぎと持て囃され、野党第一党がそれに乗っかる。日本人の価値観がそこまで落ちぶれてしまったのなら、今回の選挙がどのような結果になるにせよ大した期待は出来そうにありません。
コスモポリタン says:
11月 25, 2014
12月号の言志に中野剛士さんの記事がありました。その記事の最後に「朝日新聞から歴史認識と原発を取り上げたら、朝日新聞と自分達との違いがなくなる」と書かれてありました。この一節の意味がよく分かりませんので、解説してもらえないでしょうか。よろしくお願いします。
フルート says:
11月 25, 2014
ツイッターでの「みんなびっくりしちゃうと思うけどこれお友達と数日でつくったよ。はじめてのちゃんとした形の作品だったの。僕はインターネットを使ってこういうアートが出来たって思ってる。嬉しいな。」
という文章も然る事ながら、まだ発売されて無い妖怪ウォッチの新作に絡めた「妖怪ウォッチの真打ちは買いましたか?」というトラップ質問に、まんまと「買いました!」と答えるという・・。これはもう大人が勝手に思い描いた子供像にその大人が扮して行った、大人による子供の視点・思考に対する占有行為、或いはもっと酷いと占拠じゃないかとすら思います。
そもそも政治が最も求めるべきは、子供の視点ではなくより大人な視点の筈で、子供の視点から大人を見上げる事が何か取り立てての有効打足り得ると考えるというのも、要は自分を操れていない未熟な状態を自由や自在と考えている様なもので、民主くん・民主党ともども、やっぱり先が無いなと改めて感じました。(でもだからと言って、では安倍政権に先があるのかと考えると・・どうなんでしょう・・悩ましいです・・。)
ogd says:
11月 25, 2014
世の中の矛盾を抱えるというストレスから逃げるという姿勢の現れなんじゃないでしょうか?