題名はもちろん、宮崎駿さんのアニメで有名な

「魔女の宅急便」にちなんだもの。

 

Sayaさんを呼び捨てにさせてもらったのも、そのためです。

「魔女さんの宅急便」ではありませんので。

 

このアニメ、

ちょうどデビューした年の夏に公開されたこともあって、

とても愛着があるんですよね。

 

映画に出てくる魔女・キキのように

あの夏はどこまでも飛んでゆける気がしたものです。

(まあ今も、けっこうそんな気でいますが)

これを書いている間も、映画のオープニングに使われた

「ルージュの伝言」(松任谷由実)を聴いているところ。

 

♬あの人のママに会うために

今ひとり 列車に乗ったの・・・

 

街がどんどん遠ざかってゆくのを、

「街は ding dong 遠ざかってゆくわ」と洒落てみせるのがユーミンの粋なところ。

ホンキイ・トンク調のピアノに、ドゥワップ風のコーラスがかぶるのもナイス。

40年近く前の歌(1975年発表)とは思えない新鮮さがあります。

 

それはともかく。

「魔女の宅急便」にちなんだタイトルにしたのは

Sayaさんが魔女だからではありません。

 

そろそろ美魔女と呼ばれてもいい段階に達しつつあるとは思いますが、

要するに彼女から宅急便が届いたのです。

 

本人がホウキに乗って持ってきてくれたわけではないものの、

ちゃんとヤマト運輸でした。

(注:映画に黒猫が出てくるせいか、ヤマト運輸は「魔女の宅急便」を後援していたのです)

 

封筒こちら。

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伝票は(個人情報保護のため)お見せできないので、 裏側ですけどね。

 

中身は何かと言うと・・・

私へのバースデー・プレゼント。

 

これです。

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今年4月に行われたライブを収録したDVD。

関係者向けの非売品ですが、

このステージでは例の歌「どれだけ」が初演されたので

私もいただいた次第。

 

いえ、ご安心を。

ハイライトが YouTubeで公開されると聞いています。

 

パッケージ裏面はこちら。

セットリスト(ステージで演奏される曲目一覧のこと)が読めますね。

小さい端末でご覧になっている方は拡大して下さい。

 

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「荒城の月」から「ウタキの丘で」までが第一部、

「どれだけ」から「漂泊の旅路」までが第二部。

「ふるさと」と「約束」はアンコール曲です。

 

舞台で初演された様子については、

「音楽・作詞」カテゴリーの記事

「どれだけ」(全3回)をご覧下さい。

 

さっそくDVDをプレーヤーに入れて再生した・・・

と書きたいところですが、

じつはこのDVD、出来上がるまでに結構、時間がかかりました。

 

7月5日、Sayaさんのバースデー・ライブのときも

DVDまだ? と聞いてみたら、

 

それが、まだなんですよ。

あまり時間が経つと、私自身、

どんな気持ちで見ていいのか分からなくなるので

できるだけ早くしてほしいところなんですけど。

とのお返事。

 

結局、私のバースデーと相前後して出来上がってきました。

コンサート(4月22日)からは四ヶ月あまり。

 

ところがここまで来ると、

どんな気持ちで見ていいのか分からなくなる

というSayaさんの不安が伝染したりするわけです。

 

映像で追体験したあげく、

ステージで初めて聴いたときの感動が薄れたらどうしようか?

見たいんだけど、見るのがコワい!

 

そんな気持ちになりまして、

届いてから三日ほど、パッケージを眺めてばかりいたんですね。

バカみたいと言わずに、

ピュアと言って下さいませ。

 

しかし、だ。

プレゼントしてもらって、ずるずる見ない阿呆がいるか。

ついでに Sayaさん、同封されていた手紙で

あのステージのハイライトは「どれだけ」だったと、あらためて実感した

とまで書いてくれたのです。

 

意を決して見ました!

 

・・・冷静に見られるようになるまで

4回ぐらい再生する必要がありましたが、

やはり素晴らしい出来でした。

 

Sayaさん、気迫をこめて歌ってくれています。

凜とした美しさが、顔に宿っていました。

まさに全身全霊を声に託すという感じ。

同時に、「これなら絶対行ける、お客さんの心をとらえることができる!」

という自信がみなぎっている。

 

どんな表現者でもそうなのですけど、

中でも歌手や俳優のように、自分の身体を通じて表現する人は

こういう「本能的な正しさの感覚」を持てるかどうかが決定的に重要。

 

Sayaさんの自信は客席にも伝わりました。

みんな、真剣に聴き入ってくれています。

そして曲が終わったあと、拍手が始まるまでの間

数秒間にわたってつづいた、あの濃密な沈黙。

 

作詞担当として偉そうに言わせてもらえば

「どれだけ」でSayaさんは、新たな扉を開けたのです。

あとは何度も歌うことで、曲が成長するのを期待するのみ。

 

最高のバースデー・プレゼントでしたね。

 

ちなみに先ほど、

ライブのハイライトが YouTubeで公開されると書きましたが、

Saya さんによれば

公開されるのは「どれだけ」とのこと。

 

URLが分かり次第、お伝えしますので、

歌手として新たな扉を開いた Sayaさんの姿

みなさんご覧になって下さい。

 

彼女の持ち歌には「FLY LIKE AN ANGEL」(「ファンタジア」収録)というのもありますが

「魔女の宅急便」のキキのように

これから、もっともっと遠くまで飛んでくれることでしょう。

 

ではでは♬(^_^)♬