アメリカの黒人解放運動における
重要なリーダーのひとり
マルコムXは、
かつてこんな趣旨のことを語りました。
われわれはこの地上で人間として生きる権利があることを宣言する。
そして社会が今すぐ、われわれを人間と認めて尊重することを求める。
あらゆる必要な手段を使って、これらの権利をわれわれは手に入れるだろう。
ちなみに「あらゆる必要な手段を使って」は
もとの英語だと BY ANY MEANS NECESSARY になります。
この「手段」には非合法なものも含まれるのか?
という疑問は残るものの、
自分たちの置かれた状況を変えることについて
マルコムXが真剣だったことは誰も否定できないでしょう。
ちなみにマルコムXの生涯を映画化したスパイク・リーは
このフレーズをそっくりそのまま、
映画のメイキング本のタイトルにしました。
しかるに。
現在の日本では、こんな BY ANY MEANS NECESSARY もあるようです。
どうぞ。
あらゆる手法で辺野古阻止 訪米の翁長知事に単独会見
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016051802000134.html
沖縄県の翁長知事、
ちょうど今月の9日から18日まで
アメリカに滞在していたんですね。
で、何をしていたかというと・・・
お分かりですね。
上下両院の議員などと会って、
辺野古への基地移設に反対する沖縄の世論についての
理解を求めていたのです。
東京新聞とのインタビューでも、
たとえ今後、国との訴訟で敗れようと、あらゆる手法で(辺野古の)基地建設を阻止する
との意向を示したとか。
いわく。
大きな圧力の前で県民もしっかりがんばらないといけない。
その先頭に立つ私は、命懸けで政治をやっていく。
なるほど、なるほど。
しかしですな。
だったら、どうしてドナルド・トランプへの支持を表明しないんですか?!?
あらゆる手法を使うんでしょう?
BY ANY MEANS NECESSARY なんでしょうに。
うまく行けば、
トランプ本人と会えたかも知れないじゃないですか。
かりにトランプ政権ができれば
辺野古移設が消えてなくなるどころか、
沖縄の全米軍基地が一挙に返還される可能性があるのですぞ。
「基地のない沖縄」をめざすのであれば、
まさに千載一遇のチャンス。
なぜ利用しないのでしょうか。
新潮新書『沖縄の不都合な真実』によれば
同県の反基地運動は
公務員系の組合が主力となっているそうですが、
基地の前でピケを張るなら
「オスプレイ配備反対!」などより
「VOTE TRUMP!!(トランプに投票せよ)」と叫んだほうが
よっぽどインパクトがあると思いますよ。
もうすぐ出ていってもらうぞ、
そっちの次期大統領有力候補はこちらの味方なんだからな。
そう言っているのと同じですからね。
失礼ながら
トランプの在日米軍撤収論について
賛同を表明するか、
賛同できないのなら、なぜできないのかをハッキリさせないかぎり、
いくら翁長知事が「あらゆる手法で(基地移設を)阻止する」とか
「命懸けで政治をやっていく」とか言っても
真面目に聞く気にはなれません。
「基地のない沖縄」を実現するチャンスがあるのに
みすみすそれを逃しているんですからね。
MAKE OKINAWA GREAT AGAIN!!
ではでは♬(^_^)♬
4 comments
玉田泰 says:
5月 19, 2016
「本格保守宣言」
を読了しました。そこにはジレンマを抱えた近代思想としての保守の、恐るべき様相がありました。そしてトレードオフと言う考え方は本格保守の神髄と言えるでしょう。
毛細血管が張り巡らされた「身体」のような本でした。ダイエットの話題はとても他人事とは思えません。僕自身、今年に入ってから10キロ以上の減量をしたからです。
読者に誤読を許さないまでに厳しく、また濃厚な内容でもありました。
記述は近代文明全般、多岐に渡りますが、全くブレないのは保守(思想)に拠っているが故なのでしょうね、先生(勿論、実力ですが)
今までこのブログに散々書き散らしてきましたが、無知故の怖いもの知らずでした。
「戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する」を読んだときの膨大な「熱量」は、保守の本質に触れることで平熱化されました。
僅か数年前なら、本書を理解するのを拒絶していたか、下手に理解していたら理性のタガが外れていた気がします。保守は(正に保守的に)こちらが受け止められる程度にまで期が熟するのを待っていてくれたと思うのです。それくらい、保守は僕の拠って立っていた進歩主義的常識を物の見事に覆す思想でした。そしてそこへ導かれる過程として「戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する」を読み、膨大な「熱量」で沸き立ったこともまた、必然だったのだなと感じています。
まだ読んでいない「ぼくたちは戦後史を知らない」と「新訳 フランス革命の省察」の二著が手元にありますが、これ以降、読書後の感想については、書き込みを差し控えたいと思います。
ホワホ says:
5月 19, 2016
何も思いつかないけど
癪なのでとりあえず何か言っておく
って言う意味に成りつつ有る気がします
>あらゆる手段をどうたら
たかゆき says:
5月 19, 2016
パフォーマンス ♪
チーム オナガ のマシンは
スタートラインから 1ミリも動かず
大音響で エンジンを空ぶかし するだけ
もしかしたら
マシンには ギアが装着されていない?
あるいは
ハンドルが 左にしか切れないので
危険で走行できない とか??
さっさと ウィッグ もとい ヘルメットを
取られて マシンから降りるのが 賢明かと。。。
チーム オナガには
米軍を 追い出し 沖縄独立の
パッフォーマンスを披露されることを
期待していたのに、、
空ぶかしの 音しか聞かされない
ぼくとしては
とても とても 残念なのだ♪
玉田泰 says:
5月 20, 2016
翁長知事は、
中国にあの怪しい頭を撫でてもらうために、
命懸けで「あらゆる手法」を使うつもりなのでしょうね。
その下心を考えると
全力を尽くしているのだなと、納得できます。