昨日につづいて、
「グローバリズムと疫病根絶」(「国際・海外」カテゴリー)に寄せられた
「馬鹿にするな」さんのコメントを取り上げます。
あらためて、全文を紹介しましょう。
1)八紘一宇を馬鹿にされているようですが、
2)水島氏がこの言葉を大事にしていることを知った上で、そのように仰っているのでしょうか。
3)だとしたら何様のつもりですか、と言わざるをえません。
4)この件は水島氏に伝えておきますので、あしからず。
昨日の記事では、
コメントの前提となっている(1)の理解が、
通常の読解力さえ持っていれば生じえないトンデモ解釈である点を指摘しました。
しかし「これが最悪だと言えるうちは、まだ最悪ではない」(「リア王」、第四幕)。
真の問題は(2)から始まる。
水島氏がこの言葉を大事にしていることを知った上で、そのように仰っているのでしょうか。
ここで言う「水島氏」とは
日本文化チャンネル桜の水島総社長を指すのでしょうが、
「馬鹿にするな」さんは、ここで何を言わんとしているのでしょうか?
常識的に考えると、これは
「保守系の人間たるもの、水島社長の気に障るようなことを言ってはいけない」
ことを意味します。
してみると「馬鹿にするな」さん、
盲目的な個人崇拝こそ正しいと思い込んでいるのでしょう。
でなければ、「水島社長が八紘一宇を大事にしている」ことを根拠に文句をつける理由がない。
「馬鹿にするな」さんには悪いのですが
この態度は「自分はしょせん、まともに相手にされない下っ端だ」とひがんでいる人間特有のものです。
まっとうな自尊心があれば
かりに私が八紘一宇をバカにしていると錯覚したところで
自分を主語にして文句をつけますよ。
「オレは八紘一宇の理想を大事にしているのに何だ!」とかね。
それができないから水島さんの存在に頼る。
普通の日本語では、こういう姿勢を「他人のふんどしで相撲を取る」とか
「虎の威を借る狐」とか申します。
かの永田伸吾さんすら、
自分を主語にして「違和感をおぼえた」と書いたのに、ねえ。
とはいえ、なぜ「馬鹿にするな」さんは自分を主語にできないのか?
分かりますね。
「オレは八紘一宇の理想を大事にしているのに何だ!」では
「だからどうした!!」と片付けられるだけだと、ご本人が思っているからです。
してみると「馬鹿にするな」という名前の意味も、
「八紘一宇を馬鹿にするな」とか
「水島社長を馬鹿にするな」であるかのように見えて
本当は「オレを馬鹿にするな」ということに違いない。
あの記事を読んで、どうしてバカにされたと思ったかは
私の理解を超えていますが、
おそらくコンプレックスが強いのでしょう。
ご安心下さい。
面識のない人間をわざわざバカにするほど、私も暇ではありません。
ただし、これは指摘しておかねばならない。
ダシに使っていることを別にしても、
じつは(2)の文、水島社長にたいして非常に失礼なのです!!
なぜか?
日本文化チャンネル桜は、「独立不羈(どくりつふき)」を旗印にしているから。
独立不羈とは何ぞや。
「他からの束縛・制約を受けることなく、自分の思うところに従って行動すること」
広辞苑の定義です。
八紘一宇に問題があるとすれば
水島社長が大事にしていようといまいと、
批判することこそ独立不羈。
つまり「馬鹿にするな」さんは
ほかならぬチャンネル桜の社長をダシにして、
「佐藤健志はチャンネル桜の精神を体現しているのが許せない!」
と叫んでいるのであります(おいおい)。
かりに水島社長が「馬鹿にするな」さんのコメントを読んだら
「こいつは物事がまるで分かっていない!!」とお怒りになることでしょう。
つづく(3)の文は、要するにコンプレックスの投影。
自分など何者にもなりえないと思っているから、あの程度の記事を読んで「何様のつもり?」と言いたくなるだけの話です。
そして「馬鹿にするな」さんの人柄が決定的に浮き彫りになるのが(4)の文。
この件は水島氏に伝えておきますので、あしからず。
こういう振る舞いを、普通の日本語で何と言うでしょうか?
そうです。
「チクリ」とか「告げ口」とか申します。
つまり「馬鹿にするな」さん、「オレはチクるぞ!」と得意げに公言できる人なんですね。
こんなふうに文章には、書き手の内面が出てしまうのであります。
保守とはチクリと見つけたり。
当の姿勢については、 BUTTMEDD さんから厳しいコメントが来ています。
いわく。
「ご注進ご注進、ダンスの野郎が(佐藤さんすみません)ブログでまたキナ臭いこと書いてますよ」
「ご注進ご注進、日本の政治家がまたオフレコでとんでもない暴言を抜かしてますよ」
アカ日、チョウ日の媚中媚韓、卑怯売国体質といったいどこが違うのだろう。
バカにされるなんてものじゃない、
ずばり軽蔑されちゃったじゃないですか。
身から出たサビなので、あしからず。
しかし BUTTMEDD さんもご安心を。
「馬鹿にするな」さんは水島社長への連絡ルートなど、まず100%持っていません。
何を根拠にそんなことを?
「この件は水島氏に伝えておきます」と私に向けて書いたのが根拠です。
本当にルートを持っている人は、何も言わずにただ連絡するのですよ(笑)!
告げ口したいけれど、その伝手(つて)もないから、コメントをよこすんじゃないですか。
9月17日付の「新日本経済新聞」で
私は「朝日の失態から学ぶこと」と題し、
朝日的なメンタリティが、保守派にも潜んでいる可能性を論じましたが
「馬鹿にするな」さん、みごとにこれを立証してくれたわけです。
その点については感謝しなければなりませんね。
文は人なり。
お互い、気をつけたいものです。
ではでは♬(^_^)♬
7 comments
たかゆき says:
9月 25, 2014
文は人なり。
これからも心いたします。
ぼくの場合
何年か前に書いたものを
読み返して赤面する毎日ですが
(数日前の場合もあり)
赤面の繰り返しは
一生モンかもしれません。
メトロコスモ says:
9月 25, 2014
チャンネル桜で思い出しましたが、この前書店で言志を立ち読みしていた時、佐藤さんの記事がなかったのが気になりました。是非また筆を執ってもらいたいです。
kato says:
9月 26, 2014
<保守とはチクリと見つけたり。
当の姿勢については、 BUTTMEDD さんから厳しいコメントが来ています。
いわく。
「ご注進ご注進、ダンスの野郎が(佐藤さんすみません)ブログでまたキナ臭いこと書いてますよ」
「ご注進ご注進、日本の政治家がまたオフレコでとんでもない暴言を抜かしてますよ」
アカ日、チョウ日の媚中媚韓、卑怯売国体質といったいどこが違うのだろう。
バカにされるなんてものじゃない、
ずばり軽蔑されちゃったじゃないですか。
身から出たサビなので、あしからず。
しかし BUTTMEDD さんもご安心を。
「馬鹿にするな」さんは水島社長への連絡ルートなど、まず100%持っていません。
何を根拠にそんなことを?
「この件は水島氏に伝えておきます」と私に向けて書いたのが根拠です。
本当にルートを持っている人は、何も言わずにただ連絡するのですよ(笑)!
告げ口したいけれど、その伝手(つて)もないから、コメントをよこすんじゃないですか。
9月17日付の「新日本経済新聞」で
私は「朝日の失態から学ぶこと」と題し、
朝日的なメンタリティが、保守派にも潜んでいる可能性を論じましたが
「馬鹿にするな」さん、みごとにこれを立証してくれたわけです。
その点については感謝しなければなりませんね。>
毎度惚れ惚れする様なカウンターだなあ。
文は人を表す、気を付けたいと思います。分は人を表す。とも言うのかなあ?
追記、この下り
「馬鹿にするな」さんは水島社長への連絡ルートなど、まず100%持っていません。
何を根拠にそんなことを?
「この件は水島氏に伝えておきます」と私に向けて書いたのが根拠です。
本当にルートを持っている人は、何も言わずにただ連絡するのですよ(笑)!
大変ウケマシタ。
雪月花 says:
9月 27, 2014
「言ってやろー♪言ってやろ♪先生に言ってやろ♪」
これを思い出しますね。小学生低学年でよくでてくる奴ですよ。
言うなら騒がずに先生に言えばいいものを、相手に言うぞと脅しをかけて楽しむ。
そういう文化なんですかね。
しかし、大の大人である「馬鹿にするな」氏だけでなく、大手新聞などの知的報道機関や、一部のそれを見て喜ぶ読者などがいる様子を見ると、日本は小学生から精神的に成長してないってことになるんですかね…。
いったいいつまで子供気分でいるのだか、呆れてしまう。
マゼラン星人二代目 says:
9月 30, 2014
私はみなさんと少し違う感想を持ちました。
誰に対して何を伝えるかは(基本的には)各人の自由だと思っているので、密告がどうしたこうしたという事については別段何も感じませんでした。
ただ、私が傍から見ていて信じられない思うのは、水島某の名前に誰もが畏れいる、という前提で発言する者がここに出入りしていること、そのこと自体です。
インターネットというものが、それこそ「万人に対してグローバルに開かれた」メディアである(少なくとも本質的には)、という事に対する理解が少しく足りないのではないか、と訝しまずにはいられない。(保守論客のブログは保守派にしか読まれない、とでも思っているのでしょうか)
マゼラン星人二代目 says:
9月 30, 2014
>誰に対して何を伝えるかは(基本的には)各人の自由だと思っているので、密告がどうした
>こうしたという事については別段何も感じませんでした。
粛々と密告するのではなく、それをことさらに広言するのも、(不快ではあっても)やはり本人の自由です。
マゼラン星人二代目 says:
9月 30, 2014
>ただ、私が傍から見ていて信じられない思うのは、水島某の名前に誰もが畏れいる、とい
>う前提で発言する者がここに出入りしていること、そのこと自体です。
自分を主語にせず、権威による説得(脅しともいう)を試みることが一概に悪いことだとは思わない。しかし、それをするにも、いま少し、訴求力のある権威を選んだらどうですか、ということ。