連日、お送りしてきた
『新保守アヴェンゲリオン 残酷な愛国のテーゼ』
いかがでしたか。
今日はこの物語からSF的な理屈を抜いて、
現実の世界に戻してみましょう。
すると、こうなります。
1)1945年に成立した戦後国際秩序において、
日本はもともと「悪しき敗戦国」であり、
負け組として冷や飯を食わされる存在のはずだった。
にもかかわらず、日本が経済大国となれたのは、
東西冷戦のおかげである。
アメリカは日本の発展が自国の世界戦略にとってプラスと判断、
それを後押ししてくれた。
2)しかし冷戦終結と、アメリカの力の相対的低下により、
戦後国際秩序はその本来の姿へと戻りつつある。
つまり、日本は抑え込まれるべき存在となったのだ。
(→「戦後体制の使徒」の襲来)
3)この危機感から生まれたのが、
「戦後レジームからの脱却」という発想であり、
ナショナリズムの復権であった。
その担い手として期待を集めたのが安倍晋三氏である。
(→日本補完計画®、およびアヴェンゲリオンの開発)
4) ところが問題は、戦後国際秩序に
「戦勝国による世界規模の平和と繁栄の維持」という
グローバリズム的な性格が見られること。
(→使徒たちの世界補完計画®)
これの何が問題なのか?
戦前(とくに昭和前半期)、日本が掲げたナショナリズムにも
「大東亜共栄圏」や「世界新秩序」などの言葉が示す通り、
「日本主導による世界規模の平和と繁栄の維持」という
グローバリズム的な性格が見られたのだ。
事実、敗戦直後の日本人は
自分たちが謳ってきた理想と、
連合国が戦後、構築しようとする体制が、
グローバリズムという点で共通する点を利用、
「われわれの戦争目的と、向こうの戦争目的は、
結局同じものだった」
と言い聞かせることで、
敗戦のインパクトをやわらげようとしたのである。
(→日本補完計画®と世界補完計画®の共通性)
かかる経緯を理解しないまま
「戦後レジームからの脱却」を謳うことは、
グローバリズムを媒介として、
戦後国際秩序を肯定することにつながってしまうのだ!!
このような状況下、出撃したアヴェンゲリオン初号機、
もとへ第二次安倍政権はどうなったか?
つづきはまた明日。
ではでは♬(^_^)♬