「日本経済の悪魔を倒す」発言の問題点をさらに論じる前に、

映画「オーメン」シリーズに出てきた、

素晴らしく不気味な詩をご紹介しましょう。

 

「オーメン」は、

6月6日の6時に生まれた悪魔の子ダミアンが、

人類を破滅に導くべく成長してゆく過程を描いた作品。

 

それを阻止しようとする人々には、

次々と無残な死を遂げるのですが、

劇中、ブレナン神父という人物がこんな詩を語るのです。

 

When the Jews return to Zion

and a comet rips the sky,

The Holy Roman Empire rises,

then you and I must die.

 

From the eternal sea he rises,

creating armies on either shore,

turning man against his brother

till man exists no more.

 

ユダヤの民がシオンの地に戻り、

彗星が夜空を引き裂くとき、

聖なるローマ帝国が誕生し、

あなたも私も死ぬことになる。

 

永遠の海から悪魔の子が姿を見せ、

どちら側の岸でも、地上は軍勢に満たされる。

人間は互いに争い、

ついには滅び去るであろう。

 

なんとなく、今の日本の状況と通じるものを感じませんか?

ちょっとアレンジしてみましょう。

 

日本を取り戻すことが叫ばれ、

ドリルが岩盤を貫くとき、

聖なる新自由主義の帝国が誕生し、

あなたも私も死ぬことになる。

 

尖閣の海から紛争の火種が姿を見せ、

どちら側の岸でも、地上は対外強硬論に満たされる。

インテリは互いに争い、

ついには滅び去るであろう。

 

ちなみに「オーメン」には、

映画音楽の巨匠ジェリー・ゴールドスミスが、

みごとなスコアをつけています。

禍々(まがまが)しく、かつ美しい。

 

ゴールドスミスはこれでアカデミー賞に輝くのですが、

メインテーマの題名をご存知でしょうか?

 

アベ・サタニ」です。

 

アベ・サタニ、アベ、

アベ・サタニ、アベ、とコーラスが繰り返します。

 

ただしこの「アベ」は、

「アベ・マリア」の「アベ」であり、

いかなる人名とも無関係であることを、

ここに明記したいと思います。

 

「アベ・サタニ」も、

「サタン(悪魔)万歳」の意味であり、

「アベがサタンだ」という意味ではありません。

ご注意を。

 

2014年、日本経済をめぐる神と悪魔の戦いは続く!!

「オーメン」シリーズの三作目は「最後の闘争」と題されていましたが、

さしずめ

「オーメン・最後の経済成長

ですね。

 

ではでは♬(^_^)♬