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あまりに厳重な警備体制が敷かれたせいで

山口組が組員にたいして事務所出勤を控えるよう指示したG20大阪サミット

6月29日、首脳宣言を出して閉幕しました。

 

その翌日、30日に行われた

米朝サプライズ首脳会談により、

G20サミットそのものがかすんだ感もあるものの、

そこはそれ、北朝鮮がG20参加国でない点に目をつぶれば

あれもG20関連の出来事と見なせないことはない。

 

なにせトランプは6月29日の午前7時51分にこうツイートしていますからね。

 

After some very important meetings,

including my meeting with President Xi of China,

I will be leaving Japan for South Korea (with President Moon).

While there, if Chairman Kim of North Korea sees this,

I would meet him at the Border/DMZ just to shake his hand and say Hello(?)!

 

中国の習近平主席との会談を含む

いくつかの非常に重要な会合をこなしたあと、

私は(文在寅大統領とともに)日本を離れ、韓国に向かう。

もし北朝鮮の金正恩委員長がこのツイートを見ていたら、

今回の滞在中、私は南北国境/非武装地帯で彼に会うことになるだろう。

握手をして「オッス!」と言うのさ(できるかな?)。

元のツイートこちら。

 

トランプの頭の中では

米朝会談も実質的にG20の一部としてとらえられていた、

そう見るのが正解でしょう。

 

ちなみにトランプ、

28日の9:46には「日本にまた来られて嬉しい」とツイート、

29日の19:11には「ありがとうG20大阪サミット」とツイートしていますが、

日米首脳会談についてのツイートはありません。

 

どうも大統領の中での優先順位は

米中会談>米朝会談>>>米日会談

というところではなかったかと思われますが、

まあ、現地妻ですからね。

 

「いいの、愛するって耐えることだから」(※)お姉さまの言葉です。

 

さて本題。

今回の首脳宣言ですが

これを書いている時点では、全文は検索しても出てきません。

というわけで、

ニューズウィークがまとめた要旨を見てみましょう。

元の記事こちら。

 

もとの記事にあった24のポイントを、

私なりに整理するとこうなります。

 

1)世界経済は安定化の兆候を示しているが、下振れリスクもある。

とくに貿易と地政をめぐる緊張が増大しているので、これに対処してゆく。

 

2)自由貿易をできるだけ維持するよう努力する一方、WTOの紛争解決制度を強化する。

 

3)デジタル化をはじめとする技術革新を推し進め、

信頼性のある自由なデータ流通(Data Free Flow with Trust, DFFT)の世界的な実現をめざす。

 

4)男女平等の達成と女性の地位向上に努める。

 

5)海洋プラスチックごみの処理や、エネルギーのクリーン化を進める。

 

6月25日の記事

「きたるG20で、議長、もとへ『ホステス』たるニッポンが直面する問題を考える。」

でも述べた通り、

現在のG20サミットは

グローバリズムとナショナリズムがせめぎ合う場にして

自由主義と権威主義が覇権争いを展開する場

とならざるをえない。

 

この点を前提として言えば

どちらの側の顔も立てつつ

そこそこ満足できるラインに落とし込んだ

評価できるのではないでしょうか。

 

もっとも、これについては

ある方が卓見を述べています。

どうぞ。

 

あまりに大きな会議なので、

マスコミも全容を報じられていないが、

成果は少なくなかった。

公式サイトには、各方面において地味ながら成果文書が列記されている。

 

「サミットに失敗なし」という格言がある。

マルチ(多国間)の会議では、各国の利害が絡み合うために

一般的な「総論」が多くなるので、

結果として会議は失敗しないという意味だ。

 

ただし、これを皮肉な表現にすれば「内容が薄い」と言うこともできる。

元の記事こちら。

 

内容が薄く、地味(=大した進展がない)なのが当たり前と割り切れば

今回のサミットも成功だが、

それはつまり

成功であっても内容は薄く、大した進展はないということだ。

 

つけ加えるべきことはありませんね。

 

笑うな! 笑うな! そんな会合でも、事務方の官僚は大変なんだぞ!!

 

ただし、話はこう続く。

 

そこでサミットでは、マルチの会議だけではなく、

バイ(2国間)の会議も多く開かれる。

このようなバイの会議の場を提供するのも、G20の重要な役割である。

 

ならば二国間会議はどうだったか。

もっとも注目された米中会談と、

世界を驚かせた米朝会談について取り上げる前に、

前座をいくつか見てゆきましょう。

 

1)日米首脳会談

通商交渉で相当に押された形跡が濃厚。

安保をめぐるトランプの発言については、

対米自立の契機ととらえるどころか、

真意を尋ねることもせず、

安保条約と日米同盟の重要性、

つまり現地妻でありつづけることの意義を再確認した。

 

2)日ロ首脳会談

領土問題については進展なし。

ロシアが北極圏で計画する液化天然ガス開発に

日本企業が出資することのみ確認。

関連記事こちら。

 

「信頼醸成を図りながら決着を探る」ということなので

カネを貢ぎながらカモにされる

と読み替えておけば、まず間違いありません。

 

3)米サウジ首脳会談

トランプは軍事装備品などの購入をムハンマド皇太子に感謝。

皇太子の関与が取り沙汰される

ジャマル・カショギ氏殺害事件については実質的に不問。

中東の安定にサウジが果たす役割や

イランの脅威について話し合った。

関連記事こちら。

 

4)米ロ首脳会談

トランプとプーチンは関係改善の必要性、

および軍縮協議の継続で一致。

イラン、シリア、ベネズエラ、ウクライナなどの

情勢についても話したものの、

隔たりは大きかったとされる。

アメリカの選挙にたいするロシアの干渉については

とりあえず、トランプが控えるよう求めたものの

言い方が不真面目だったとして米国内では批判が出た。

関連記事こちら。

および、こちら。

 

5)日中首脳会談

日中関係が「正常な軌道」に戻ったことを確認し、

習近平が来年、国賓として来日することで合意。

海洋・安全保障分野における建設的関係の構築や、

経済・実務協力をめぐる議論もなされたが、

外務省の発表を見るかぎり、

「(尖閣諸島周辺の)活動の自制を要請

「(公正なビジネス環境のための)実効的措置を要請

「(食品輸入規制の)早期解除を改めて要請

「中国で拘束されている日本国民の早期帰国を改めて要請

とあるので、

こちらの主張は相手にされなかった模様。

関連記事こちら。

および、こちら。

 

簡単に要約すれば、こうなるのでは。

 

1)アメリカはイランとの対立が武力衝突にまでいたる場合(※)に備えて、

サウジとロシアへの根回しを始めた。

ただしロシアへの根回しは難航している可能性あり。

(※)イランは核合意で決められた濃縮ウランの貯蔵量が

あと数日で上限を超えると警告しています。

高濃縮ウラン製造再開もありうるでしょう。

関連動画こちら。

 

2)わが国はあいかわらず八方美人的に愛想をふりまいたが、

肝心な点では相手にされないままカモになった。

 

(※)記事の内容と直接の関係はありません。

 

で、米中首脳会談。

極東亡国の保守派といわれる人々の間には

トランプはきっと、習近平をやっつけてくれる!

と期待、ないし妄想する傾向が強いのですが、

遺憾ながら、どうも話はそちらの方向には進んでいません。

どうぞ。

 

トランプ大統領、ファーウェイへの禁輸措置を解除。対中追加関税も見送りへ

(ハフィントンポスト、6月30日配信)

 

米トランプ大統領が29日、

大阪での20カ国・地域首脳会議(G20サミット)終了後に記者会見を開き、

中国通信機器大手のファーウェイに対して

事実上の禁輸措置を解除する考えを明らかにしました。

 

これと合わせて、

当面は中国に対して新たな関税の引き上げをしないことも表明。

iPhone等スマートフォンも含む、

中国からの輸入品3000億ドル(約33兆円)分への追加関税を

先送りにする方針も表明しています。

 

米政権に精通している人々によると、

今回の取引の一環としてカナダで逮捕されたファーウェイCFOの

身柄引き渡し手続きを取り下げるかもしれないとのこと。

元の記事こちら。

 

ン?

なんか、えらく譲歩していないか?

 

トランプ本人の連投ツイート(6月30日)を見てみましょう。

 

I had a great meeting with President Xi of China yesterday,

far better than expected.

I agreed not to increase the already existing Tariffs

that we charge China while we continue to negotiate.

China has agreed that, during the negotiation, they will begin purchasing large…..

 

….amounts of agricultural product from our great Farmers.

At the request of our High Tech companies, and President Xi,

I agreed to allow Chinese company Huawei to buy product from them

which will not impact our National Security.

Importantly, we have opened up negotiations…

 

….again with China as our relationship with them

continues to be a very good one.

The quality of the transaction is far more important to me than speed.

I am in no hurry, but things look very good!

 

中国の習近平主席と素晴らしい会談をしてきた。

予想よりずっと良い結果になった。

両国の交渉が続く間、追加関税は課さない。

逆に中国は交渉中、わが国の偉大な農民が生産した

農産物を大量に買ってくれる。

わが国のハイテク企業、および習首席の要請に基づき、

私は中国企業ファーウェイが、

米国企業の製品を買い続けることを許可した。

安全保障に影響を与えるものは例外だがね。

わけても重要なのは、中国との通商交渉が再開されることだ。

米中関係は非常に良い状態で維持されている。

大事なのは交渉進展のスピードではなく、その内容だ。

焦るつもりはない、だが見通しはイケてるぞ!

元のスレッドこちら。

 

6月25日の記事

「きたるG20で、議長、もとへ『ホステス』たるニッポンが直面する問題を考える。」

を、ここで再度思い出して下さい。

とくにこの箇所。

 

ある記事によれば

(米中)会談開催は習近平の提案で、

しかも以下の条件がついていた。

1)「今後の交渉をレールに乗せるための会談」と位置づける。

2)中国の社会制度や政治システムの仕組みに理解を示す。

3)ファーウェイを世界市場で公平に扱ってほしい。

で、トランプは少なくとも(1)について

条件を飲んだというのです。

元の記事こちら。

 

が、なんとお立ち会い。

フタを開けてみれば、事実上、3つすべて飲んでいるではありませんか!!

 

米中対立はアメリカ優位と言われるのに

なぜ、こういう展開になったのか?

 

まず注目したいのは、ピンク色の文字の箇所。

これについては、こういう記事が出ているのです。

 

ファーウェイ禁輸解除が前提条件だった――米中首脳会談

(YAHOOニュース、1日配信)

 

第3弾の対中制裁関税が実行に移されたのが6月15日で、

6月17日から第4弾の対中制裁関税に関する公聴会を米議会は開くと宣言し、

特に6月21日から25日にかけては

ファーウェイに対する禁輸制裁に対する是非を米企業に聞いている。

 

しかし、ファーウェイと取引をしている米企業はとてつもなく多い。

そのサプライチェーンを切断されることは、

米企業のビジネス生命にとって致命的であるというのが

公聴会における主たる訴えだった。

だからファーウェイに対する禁輸制裁を取り下げろというのが

圧倒的多数による要求だったのである。

元の記事こちら。

 

しかもこれは、たんなる企業経営上の判断ではないかも知れない。

記事に登場する中国政府の元高官いわく。

 

トランプを追い込んだのですよ。

何のために、清華大学経済管理学院顧問委員会に、

あれだけ多くの米企業CEOを揃えていると思っているんですか……。

 

記事の筆者、遠藤誉さんが補足します。

 

(委員名簿には)米大財閥のボスたちの名前がズラリと並んでいる。

中国と関連する大手米企業のCEOは、ほとんどこの顧問委員会の委員だ。

つまり習氏の母校である清華大学に顧問委員として参画し、

習氏と緊密につながっているのである。

 

元高官の発言、および遠藤さんの説明は、

トランプのツイート内容ときれいに一致します。

 

かの孫子は、

実際に戦うことなく勝利が得られるという点で

謀略の重要性を論じていましたが

トランプは習近平にみごとハメられたのではないでしょうか。

 

だから自由と繁栄が密接不可分かどうかは分からないと言うのだよ。

 

けれどお立ち会い。

一方的に相手をハメてドヤ顔するようでは

まだまだ真の策士ではない。

恨みを買うからです。

 

相手をハメておきながら

しっかり土産も用意しておき、

「そんなに悪い取引じゃなかったな」と思わせてこそ真の策士。

またハメることができるではありませんか。

 

米朝サプライズ会談こそ、習近平の用意した土産だったに違いない!

 

この会談、トランプのツイート(すでに紹介した6月29日7:51のもの)が

きっかけで実現したと報じられ、

それを前提とした論評まで書いている方すら多々見受けられますが

私に言わせれば

そんなものはタコのタワゴトにすぎない。

 

国交がなく、

国際法上は未だ戦争状態にある国家間の首脳会談が

指導者のツイート一本で

わずか32時間(※)のうちに実現した、だと?

(※)6月29日の8:00から、30日の16:00までとして計算。

日本と韓国の間に時差はありません。

 

誰がそんなおとぎ話を信じるのかね?!

バカも休み休み言ってくれ!!

 

これは単なる推測ではありません。

あらためて、25日のブログをどうぞ。

 

朝鮮中央通信が23日に報じたところでは

トランプも最近、金正恩に親書を送った模様。

金正恩は「素晴らしい」と絶賛、

トランプの「並外れた勇気」を評価しつつ、

興味深い内容で、真剣に検討すると述べたとか。

関連記事こちら。

 

事は明々白々ではありませんか。

習近平が訪朝したのが6月20〜21日。

朝鮮中央通信の記事が出たのが23日。

話はここらへんで決まっていたに違いない。

 

板門店での会見に文在寅が付き添っていたところを見るに

韓国側にも当然、連絡があったでしょう。

 

ならば、

日米同盟の絆とかいうものをやたらに自慢し、

旦那とは何でも立場が完全に一致すると

少なくとも主観的には思い込んでいる

おめでたくも愚かなアメリカの極東現地妻はどうか。

どうぞ。

 

「首脳会談がツイートから始まるとは…」日本外務省

(NHK、6月30日配信)

 

(米朝会談について)外務省幹部はNHKの取材に、

事前にアメリカ側から連絡はなく、情報の確認に追われている。

アメリカ大使館や国務省にも問い合わせているが、詳細は不明だ。

トランプ大統領らしいやり方だが、

今回の米朝対話が、北朝鮮の非核化や

拉致問題の解決につながるものなら歓迎したい」と述べました。

 

別の外務省幹部いわく。

トランプ大統領がツイッターを投稿してから

面会に向けた調整が始まったと聞いている。

これだけ重要なトップ会談が、ツイートから始まるというのは、

通常の外交では考えられず驚きだ。

元の記事こちら。

 

おいおいおい。

この外務省幹部はバカか?!!

 

これだけ重要なトップ会談は、

もちろんツイートで始まりゃしないんだよ!

水面下で準備が進んでいたに決まっているじゃないか!

あんたたちが教えてもらえなかっただけ!!

 

爽快だわ、なんて爽快なの! もうイッちゃいそう!」(※)お姉さまのお言葉です。

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今回のG20サミットでは

安倍総理が文在寅大統領に冷淡だったことが話題となり、

保守派が溜飲を下げたりしていましたが、

冗談じゃない。

 

韓国が米朝の橋渡し役ではなかったとしても

(それは習近平の手柄でしょう)

文在寅が世界の注目を浴びる中、

橋渡し役のように振る舞えたのは間違いない。

安倍総理はみごとに鼻を明かされたわけです。

 

しかしこうなると、

習近平は文在寅にも恩を売ったことになる。

この借りを、文在寅がどう返すか。

 

要するにG20サミット、

日本外交は例によって

肝心なところではコケまくったのであります。

 

なおこれは完全な推測ですが、

習近平は米朝会談のお膳立てのみならず、

アメリカがイランに武力行使しても中国は非難しない

というお土産も渡しているかも知れません。

 

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによれば、

習近平との会談を終えたトランプは、

習について「素晴らしく賢明で偉大な指導者」

「過去200年の中国の指導者でたぶん最高の人物の一人」

と絶賛したそうなので・・・

マジだぜ、おい。

 

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