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さる12日、『FRONT JAPAN 桜』をやってきました。

共演は sayaさん。

 

 

珍しく3週連続となりましたが

これは桜サイドからの依頼によるものです。

テーマはこれ。

 

日本は「言語階級社会」になる/最低賃金引き上げで韓国の後追いか?

ご覧になりたい方はこちら。

 

ご存じの通りチャンネル桜では

私が出演の際に着るTシャツが

今や夏の風物詩になっています。

 

しかるに今回は sayaさんも

対抗意識(?)に駆られたか

こんなTシャツを着てきました。

 

 

胸の文句いわく、「オーストリアにカンガルーはいない」。

オーストリアと混同させてウケを狙ったものですが、

いかんせん、ちとインパクトに欠けていた。

ことに私のTシャツがこれでしたので。

 

コメントにも「ジーク・ジオン!」がありました。

 

ご本人も放送で「ちょっと口惜しい」と言っていましたので

次回はもっと過激なTシャツで決めてくれるものと期待します。

ああ見えて、じつは闘争心の強い人ですからね。

頑張れ sayaさん。

 

さて、前回は該当作なしだった認知的不協和大賞。

今回はなんと豊作であります。

まずはこれ。

 

日本語教育推進法は移民を推進する危険な法律だ、

と警鐘を鳴らしている割には、

やけに楽しそうに話してますね。

まさか、「英語を話せるオレは上級国民になれるけど、

話せない皆さんは大変だねぇ」とか、思ってたりして。

 

むろんコメント主、

自分自身のことを

良くて一般国民、悪ければ下級国民にしかなれない負け組

と見なしているわけですが

こういうひがみ根性にたいする答えは簡単。

 

本当にそう思っていたら、いちいち番組で取り上げるか、おい?!

 

(※)記事の内容と直接の関係はありません。

ついでに。

私がどんな口調で話そうと

日本語教育推進法の内容が変わるわけではないにもかかわらず、

どうもこの御仁、

ことさら暗く深刻ぶった口調でないとお気に召さないらしい。

 

なぜか分かりますか?

 

そういう口調なら観ているほうも

「許せん!」「ひどい!」「間違っている!」という

怒りの感情に酔うことができるからです。

そして感情が前面に出れば

そのぶん理性を働かせずにすむ。

 

そうです。

「やけに楽しそうな口調で」云々というのは

こんなにハードな話題を取り上げながら

現実逃避の余地を与えてくれないなんてひどい

という弱虫の泣き言なのですよ!

 

(※)記事の内容と直接の関係はありません。

 

とはいえ、もっとスゴいのがこちら。

これはもう認知的不協和大賞を超えて

爽快妄想特別賞を差し上げたい。

どうぞ。

 

英語という言語は未来には存在しないし、

白人という人種も未来に存在しない、

後その本の女は脚の軸がずれ曲がっているなどの問題点があり、

そのように使えるレベルではない。

 

「その本の女」というのは

どうも『平和主義は貧困への道』のお姉さまのことのようですが

最初の2行をあらためてご覧あれ。

 

英語という言語は未来には存在しないし、

白人という人種も未来に存在しない

 

○○丸出しどころか、

現実の正常な認知がまるっきり不可能なのでは

疑わざるをえないではありませんか。

 

ついでにお姉さまの御御足(おみあし)に問題があったら

番組の結論が間違っていることになるらしい。

妄想プラス魔術的思考です。

 

「医者に診てもらいなさい。眼科と○○科の両方ね」(※)お姉さまのお言葉です。

 

なお、

あれはネタで書いたんだ

などという愚かな負け惜しみを抜かした場合に備えて

(正直、そこまでの知恵があるとも思えませんが)

あらかじめこう宣告しておきましょう。

 

仮面をかぶっていると、いずれそれが素顔になる。

だから、どんな仮面をかぶるかに気をつけな。

──カート・ヴォネガット『母なる夜』

 

「さあ、これを読んで素顔を取り戻すのよ!」(※)お姉さまのお言葉です。

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ついでに今日は、革命230周年ではないかい。

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さて、参院選も投票まで一週間となりました。

時事通信によれば、情勢はこんな感じ。

 

改憲勢力、3分の2割れか=与党、改選過半数確保ー立憲伸長、国民苦戦

(14日配信)

 

見出しの冒頭だけ見ると

与党も伸び悩んでいる感じですが

これはミスリーディング。

なにせ、こういう話なのです。

 

自民、公明両党は改選124議席の過半数を大きく上回る勢い。

ただ、憲法改正に前向きな日本維新の会などを加えた「改憲勢力」は、

国会発議に必要な3分の2の164議席を割り込む可能性がある。

 

野党は全ての1人区で候補者を一本化。

与党との事実上の一騎打ちの構図をつくったが、

東北地方や愛媛、沖縄など一部を除き、情勢は厳しい。

 

自公両党で70議席を超える勢いだが、

維新を加えても、非改選と合わせて

参院定数の3分の2維持に必要な85議席に届くかは微妙だ。

元の記事はこちら。

関連記事こちら。

 

要するに普通の基準では大勝利だが

圧倒的大勝利とまでは行かないかも知れない

という話なのです。

 

維新の予想改選議席数は8ですから、

85に届くためには自公で77議席取らねばならない。

70議席を越える勢いとしても、

たしかにハードルは低くありません。

 

ただし財政法第4条・第5条、

ついでに財務省設置法第3条も改正できないままの改憲など

良くて上っ面、

悪ければ改悪にしかなりえないでしょうから

3分の2を取れなくて大いに結構なのですが。

 

「それはすでに形骸である!」(※)ギレン総帥の言葉です。

 

だとしても

ただでさえ格差拡大と貧困化が止まらない状態で

増税を掲げて選挙に臨み、

それでも戦いを有利に展開しているというのですから

安倍内閣、

ないし自民党はスゴい。

 

ついでに年金問題やら

統計数字の改ざんやら

外交上の諸々の失敗まで抱えて、これですぞ。

 

トランプが大統領に当選したとき、

アメリカ人諸君、君たちは史上最後の大統領を選んだのだ

と言ったのはマイケル・ムーアですが

もしかして2012年、

わが国の有権者も戦後史における最後の政治的選択をしたのかも知れません。

 

というわけで10月の消費税10%引き上げは

もはや確定と見なければなりません。

昨年秋いらい、増税反対を懸命に訴えてきた

藤井聡さんの嘆きが聞こえてきそうです。

関連記事こちら。

 

他方、増税への反発を和らげようとしてか

安倍総理はここにきて、

ここで10%にしておけば、

あと10年は税率引き上げの必要なし

と主張しています。

 

まずは3日の党首討論会で、

安倍政権において消費税をこれ以上引き上げることは全く考えていない。

今後10年間ぐらいは上げる必要はないと思っている

と発言。

元の記事こちら。

 

7日にもテレビの討論番組で

税収が順調に伸びている。上げる必要は恐らくないのではないか

と表明。

関連記事こちら。

 

「おそらく」は良くないことを予想するときのフレーズなので

総理が日本語を正しく使っていると仮定するかぎり

残念ながら増税できないという意味になりますが、

まあ不問としましょう。

 

ならば、この発言をどう評価するかですが・・・

消費税10%にいたる経緯を思えば、事は明らかではないでしょうか。

 

つまり消費税10%引き上げは、

2012年、税率5%の頃に決まっていたのです。

当初は2014年4月に8%、2015年10月に10%でした。

 

8%引き上げは予定通り行われましたが

10%はまず2017年4月、

つづいて2019年10月に延期された。

つまり決定から7年かかって実現したことに。

 

税率を5%も上げるとなれば

それくらいの時間はかかるのです。

 

裏を返せば、税率が10%になったあとは

よしんば再引き上げの「必要」があったところで(※)

また税率を上げるなど政治的にまず不可能。

(※)そもそも10%に引き上げてはいけないのですが、これは脇に置きます。

 

そのかぎりにおいて、

あと10年、引き上げはないだろうという総理の発言は

たぶん正しい予測でしょう。

しかしそれは、本当のところ大した意味を持たない。

 

「2025年に13%、2030年に15%」といった

段階的な引き上げ方をせず、

2030年にいきなり15%に引き上げても

「10%にしてから10年は上げなかった」ことになるからです。

 

そして『アエラ』誌が

全参議院議員を対象に行ったアンケートによれば

将来的な消費税率の引き上げについては

自民党議員のなんと26%が

「最低でも15%」と回答!!

元の記事こちら。

 

最も多かった回答は

「納得の得られる税率を検討」など(41%)

というものだったそうですが

これも別に5%に下げるとか、そういう話ではありません。

どうぞ。

 

納得の得られる税率とは何か。自民議員の政策担当はこう語る。

「高齢者が今後、急激に増えていくため、

安定的な税収を確保する必要がある。

所得税は減少する現役世代への負担で引き上げは難しい。

法人税を上げれば、大企業は税率の低い国に出ていってしまう。

そう考えると、高齢者も含めて広く負担してもらえる消費税を上げていくしかない。

丁寧に説明して、納得してもらう必要があるのではないか」

 

積極財政による景気刺激を通じた税収増というまっとうな発想が

みごとに欠落しているのが何ですが(※)、

要するに「納得の得られる税率」とは

具体的な数値を決めない引き上げなのです。

(※)この人物、税率を引き上げないかぎり税収が増えないと思い込んでいるのに注目!

 

そしてヤバいのは、

上記の発想が自民党に限られないこと。

どうぞ。

 

経済同友会セミナー閉幕 「財政楽観し過ぎ」 政府への批判相次ぐ

(毎日新聞、12日配信)

 

経済同友会は12日、長野県軽井沢町で開いた夏季セミナーで

日本の財政に関して議論した。

政府から独立した立場から財政健全化を促す財政機関

日本でも創設すべきだと同友会は提言しており、

この機関の在り方について意見を交わす中で、

「財政を楽観し過ぎて規律が緩い」などと政府への批判が相次いだ。

元の記事こちら。

 

住友生命保険会長・佐藤義雄さんいわく。

基礎的財政収支を黒字化する目標年次が何度も先送りされ、

『今が良ければいい』の精神がまん延している。

 

どうやら「今が良ければいい」の反対概念は

「将来をもっと悪くしなければならない」らしいのです。

 

(※)記事の内容と直接の関係はありません。

 

ついでにこんな記事も。

 

「安保含めた大きな政策を論点に」経済界、参院選で要望

(毎日新聞、4日配信)

 

日本商工会議所の三村明夫会頭が定例記者会見で

(激動する国際情勢に)日本がどのように動くべきか、

安全保障の在り方を含めた大きな政策を論点にすべきだ

と述べたらしいのですが、

記事はこう続きます。

 

三村氏は「今日の安心はなんとかアベノミクスで達成できたが、

明日の安心は確保されていない」とし、

財政健全化や社会保障制度への対応が

重要なテーマとなることにも期待を示した。

元の記事こちら。

 

経済同友会の桜田謙吾代表幹事もこうコメント。

財政再建や社会保障などについては、痛みを伴う改革が必要だ。

 

・・・となれば、

みなさん消費増税には当然、賛成でしょう。

 

財界人と呼ばれる人々が

景気を間違いなく悪化させる政策を

かくも熱心に支持するのは

「正体不明の錯乱と狂気が蔓延したとしか思えない」(※)

という感じですが、

『平和主義は貧困への道』を読んでいる本ブログ読者のみなさんにとり、

この錯乱と狂気の正体は明らかでしょう。

しかり、戦後日本型の平和主義です。

法人税を上げてほしくないというのもあるでしょうが。

(※)フランス革命当時の陸軍大臣、ド・ラ・トゥール・デュ・パンの言葉。

 

ちなみにアエラのアンケートだと

野党議員の間では「10%引き上げ反対」の回答が目立ちました。

立憲民主党53%、

共産党82%、

社民党100%という具合。

 

しかしこれらの政党が

そろって戦後平和主義を信奉する傾向が強いのを思えば

あまり楽観はできません。

 

消費税率引き上げには反対だが

財政健全化には賛成というのでは

結局、デフレ不況からの脱却はできず、

先に紹介した自民党政策担当者のロジック

「所得税引き上げは無理、法人税を上げると企業が逃げる」

の前に敗退する恐れが強いのです。

 

MMTを積極的に取り入れたれいわ新選組にしても

平和主義的傾向は強いはず。

この先、

MMTに基づく積極財政志向と

平和主義に基づく財政均衡主義との葛藤

表面化しない保証はありません。

 

今週はMMTの提唱者の一人

ステファニー・ケルトンが来日しますが

MMTの正しさを広めてゆくだけで問題が解決するかは

正直、疑問と言わざるをえない。

 

わが国における緊縮財政志向は

主流派経済学にのみ立脚しているものではないからです。

 

すなわち平和主義を脱却しないかぎり、

わが国は今年の消費税10%引き上げに続いて、

2030年の15%引き上げにいたる道を

敷きつめはじめる恐れが強い。

 

10%消費税によって経済が打撃を受ければ

必然の結果として税収も伸び悩み、

さらなる増税が必要だという話になるからです。

 

2020年代、

それは日本の完全なる貧困化という形で

「戦後」が完成する時代ではないでしょうか・・・

 

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ではでは♬(^_^)♬

 

(おまけ)カンガルーとギレンのツーショットをもう一枚。