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しばらく前、ネットで面白い記事を見つけました。

いわく。

 

「日本人は感情のコントロールができなくなった」 ディグラム診断が突きつける現実

(フォーブスジャパン、2月20日配信)

 

ディグラム診断とは

「エゴグラム」と呼ばれる性格診断法をもとに

マーケティングデータと心理学を組み合わせた

性格診断プログラムなのだそうです。

 

しかるにディグラム診断の生みの親である木原誠太郎さんは

2年前、2017年の段階で

日本人の平均的な性格をこう規定した。

 

『色んな気持ちをセーブして気持ちは爆発寸前だけど、

冷静を装って劇を傍観している人』。

もう少し付け足すと、自信を喪失していて他人に依存する傾向が強く、

ストレスも溜め込んでいます。

今の日本人をデータで見ていると、空気を読む性格なのは間違いない。

ですが、思考回路の停止具合がハンパないんです。

元の記事こちら。

 

「あら、説得力あるじゃない」(※)お姉さまのお言葉です。

 

つまりは何が何だか分からなくなって

自分では判断できなくなり

誰かに意思決定をゆだねたり、

流れに身を任せたりする傾向が強いというんですな。

 

・・・かの名フレーズ

「じゃあ、どうするの?!」

こうなると新たな意味合いを帯びてきそうなところ。

 

ならば2019年の日本人はどうなったか?

木原さんいわく。

 

意思決定については、あまり変わっていない状況だと思います。

ただし、当時よりも意思決定の幅がもっと狭くなっていると考えています。

あと、変化していると感じるのは依存に関してです。

当時より多方面に依存するようになり、

他人に依存するスピードと、

依存する人を変えるスピードが速くなったと感じてます。

 

ディグラム診断でいうと論理性が低い「Aボトム型」と呼んでいる性格です。

Aボトム型は、色んな所に気を遣っていて空気をすごく読むのですが、

突然キレてしまったりなど、自分の感情をコントロールでできない性格。

 

私流にまとめれば

2017年の日本人は思考停止することで

まだどうにか感情を制御できていたが

2019年の日本人は思考停止状態すら安定して維持できなくなり、

感情がいつ暴走してもおかしくない状態になった

ということです。

 

「えっ、愛するってキレることだったの?」(※)お姉さまのお言葉です。

 

しかるに、これを外交に当てはめると

こうなったりするんですよ。

 

2017年の日本は思考停止して対米依存に徹することで

まだどうにか感情を制御できていたが

2019年の日本は〈思考停止の対米依存〉すら安定して維持できなくなり、

感情がいつ暴走してもおかしくない状態になった。

 

おお、何という説得力!!

 

爽快だわ、なんて爽快なの! もうイッちゃいそう!」(※)お姉さまのお言葉です。

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プーチンに平和条約締結を持ちかけたあげく

北方領土返還交渉を実質的にパアにしたり、

「対話のための対話は意味がない」と言っていた北朝鮮と

無条件の首脳会談をやりたがったり、

トランプに「誘惑攻撃」をかけたつもりで

通商交渉での譲歩に追い込まれた(としか思えない)言動を見せたり、

果ては自分が中東和平に貢献できるかのような錯覚に駆られて

テヘラン入りしたものの、まるで相手にされなかったという

最近の安倍総理の行動など、

多方面に依存するようになり、

他人に依存するスピードと、

依存する人を変えるスピードが速くなった

という木原理論で完全に説明できてしまう。

 

ならば今後、

総理はちょっとしたきっかけさえあれば

徹底した親中国路線を平然と取り出すに違いない。

 

保守派、

ないし保守派の中のAボトム的な人々

そのときどんなヒステリーに陥るか

なかなかに楽しみではあります。

 

しかるにここで気になるのが

深刻化の一途をたどる日韓対立。

本日、ロイターはこう報じました。

 

韓国のホワイト国除外、政令改正へ「粛々と作業」=世耕経産相

 

世耕弘成経済産業相は29日、

輸出管理上の優遇措置を受けられる「ホワイト国」から

韓国を除外する政令改正について

「輸出管理を適切に実施するうえで必要。粛々と作業を進める」と語った。

 

24日に締め切った改正案への意見公募の内容を精査し、

近く外為法輸出貿易管理令の改正を閣議決定する。

元の記事こちら。

 

閣議決定の日程は8月2日、

つまり今週金曜が有力とか。

改正された政令は公布の21日後に発効します。

すなわち8月中には解除となるわけですな。

 

ちなみに改正案への意見公募ですが・・・

関係者によると、寄せられた意見は、公募としては異例の3万件を超え、

90数パーセントが除外に賛成だったという。

元の記事こちら。

 

まあ、韓国にしたところで

少なくとも日本にたいしては

論理性が低くて感情の制御ができないAボトム型丸出しの国。

 

自信喪失のあげく感情を制御できなくなった日本人が

「うるせえ、この野郎! いい加減にしろ!!」と、

キレたくなるのは分かります。

 

けれども外交は国益や国家戦略を満たす手段であり

鬱憤晴らしをやって溜飲を下げる手段ではない。

国益や国家戦略を満たした上で

鬱憤晴らしにもなるというのなら大いに結構ですが

溜飲は下がったものの国益や国家戦略は損なわれた

というのでは話になりません。

 

で、両者の区別がつかなくなることを「爽快」と呼ぶのだよ。

 

今回、わが国がやろうとしているのは

輸出規制の対象となっている品目に関する

韓国への輸出許可方法(=輸出管理)の見直し。

世耕大臣の関連ツイートこちら。

 

ただし韓国は信頼できないというのが前提ですから

これは当然、管理の強化、

ないし厳格化につながらねばならない。

 

ツイートを見ると、世耕大臣は

見直すのは輸出管理(=輸出規制対象の品目に関する輸出許可方法)であって

一概に輸出規制の強化とは言えない。

だから「輸出規制(強化)」と呼ぶのは間違いだ!

という点にえらくこだわっていますが、

これは失礼ながら、重箱の隅をつつくような主張。

大臣のこだわりツイートこちら。

 

「の」を一個加えて

韓国への輸出規制強化

とすれば、それで片がつくんじゃないですかね?

輸出管理(=許可の出し方)が厳格化される以上、

「輸出規制」に変化がなくとも

「輸出規制」が変わるのは明らかなんですから。

 

とはいえ、

ならば韓国への輸出管理厳格化、

ないし輸出の規制の強化は

日本の国益にどんな影響を及ぼすか?

 

韓国への輸出がしにくくなる以上

(でなければホワイト国から除外する意味はありません)、

日本国内の輸出メーカーには当然、悪影響が出るでしょう。

韓国の半導体を輸入して製品をつくるメーカーについても同様です。

 

しかしこれについては

影響は限定的という見方もある。

たしかに消費増税に比べれば大したインパクトはないでしょう。

 

もっとも、それ自体としては限定的なものになるはずだった

輸出管理厳格化の経済的悪影響が

消費増税で強化されることはあるかも知れませんがね。

 

むしろ気になるのが

これがさまざまな意味で

中国、ロシア、北朝鮮を利する結果になる恐れが強いこと。

 

15日の記事

「さらに泥沼化する日韓関係、または現地妻同士が

いがみ合って共倒れするかも知れない話。」

でも指摘したとおり、

1)韓国の半導体メーカーが打撃を受け、

2)それによって日韓関係が悪化すればするほど

これらの国にとっては有利なのです。

 

現に23日、ロシアと中国は

日本海と東シナ海で

爆撃機4機(ロシア2機、中国2機)による

共同の警戒監視活動をはじめて実施。

どちらも韓国の防空識別圏に入ったようです。

関連記事こちら。

 

さらにこの日は

ロシアの早期警戒管制機が竹島の上空に侵入、

領空侵犯だとして韓国の戦闘機が警告射撃をする事態となりました。

ロシア側によれば

「機器の誤作動で計画していなかった空域に進入したと考えられる。

意図を持って領空侵犯したのではない」

とのことです。

関連記事こちら。

 

ロシア人もギャグが冴えているじゃないか!

 

さらに25日、

北朝鮮も日本海に向けて短距離弾道ミサイルを発射。

岩屋防衛大臣は本日、こうコメントしました。

 

(ミサイルの)能力向上を図っていると認識をしている。

以前から、わが国全土を射程に含むミサイルを実戦配備していて、

場合によってはむしろ脅威が高まっている。

元の記事こちら。

 

おいおい、それでも無条件の日朝会談か?

と言いたくなりますが、

このすべて、輸出管理厳格化を引き金とする日韓関係のさらなる悪化とは無縁だ、

と真顔で言える度胸のある人、手を上げて!

 

ついでにアメリカは、長距離ミサイルではないとして

北朝鮮のミサイル発射を黙認する構えと言われるのですぞ。

関連記事こちら。

 

記事の内容と直接の関係はありません。

 

のみならず。

韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は18日、

2016年に発効した日韓の軍事情報保護協定

(General Security Of Military Information Agreement, GSOMIA)

について、

今は維持する立場だが、状況に応じて再検討もあり得る

と発言。

元の記事こちら。

 

GSOMIA(ジーソミアと読みます)は

日本と韓国との間で提供しあった軍事情報について

第三国に漏れないようにするための協定ですので

これが破棄された場合、

日本の軍事機密が北朝鮮などに流出するリスクがあります。

 

ちなみにGSOMIA、

一年ごとの更新となっていますが、

更新期日の90日前までに破棄通告がなければ自動延長されることに。

で、今年の通告期限は8月24日だったりする。

関連記事こちら。

 

そう、韓国のホワイト国解除が

発効しそうな時期とぴったり重なるのですよ。

 

これで北朝鮮が乗ってこないわけがない。

どうぞ。

 

日韓軍事協定破棄を要求 北朝鮮、通商摩擦機に

(産経ニュース、28日配信)

 

北朝鮮の対南宣伝サイト「わが民族同士」は28日の論評で、

日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を韓国に要求した。

北朝鮮は、歴史問題が通商摩擦に拡大した日韓の関係悪化を

日米韓の軍事協力弱体化の好機とみて、

引き続き協定破棄を文政権に要求するとみられる。

元の記事こちら。

 

こんなことを言い出している以上、

「無条件の日朝会談」(Ⓒ安倍総理)がかりに実現したとしても

過去の清算と称する巨額の経済援助要求が出てくるのは

いよいよもって確実。

 

すでにこれだけのデメリットが生じているのですぞ。

いかにわが国にたいする韓国の態度が悪いとしても

半導体材料などに関する輸出管理の厳格化や、

それに伴うホワイト国からの除外は

本当にわが国の国益や国家戦略にかなっているのか?!

 

逆の言い方をすることもできます。

 

世耕大臣に言わせれば、

半導体材料などについて輸出管理の厳格化を行うのは

「輸出管理の土台となる国際的な信頼関係」

韓国との間で崩れたせい。

大臣のツイートこちら。

 

そんなに信頼できない国と

GSOMIAなど結んでいていいのか?

 

輸出管理厳格化をめぐる大臣の言い分が正しいのであれば

むしろ日本のほうから韓国とのGSOMIAを破棄すべきではないのか。

ついでにそんな国に

竹島を実効支配させていていいのか。

 

ロシアの早期警戒管制機が竹島上空に侵入したとき、

警告射撃をしたのが韓国の戦闘機だったのは

関連して意味深長。

 

なんと政府は

竹島を日本の防空識別圏から外しているのです。

理由?

韓国との軍事的緊張が高まるから。

 

じつは23日、航空自衛隊もスクランブルしているのですが

これについても防衛省は

竹島への領空侵犯に対してではなく、

中ロ軍機(共同で警戒監視活動をやったほうでしょう)が

日本の防空識別圏に侵入したことに対して

スクランブルをかけたのだ

わざわざ弁明する始末。

 

一体どこの世界に

自国の領土だと主張している地域の上空について

防空識別圏に設定しない国があるのだ?!

 

・・・韓国にたいし

強硬な態度に出続けるのであれば

それはそれで結構。

 

ただしそのような態度は

1)中国、ロシア、北朝鮮がわが国にたいして勢いづき

2)韓国も「味方」と見なせなくなる

ことを前提としてやらねばならない。

 

韓国のホワイト国除外は

日本側からのGSOMIA破棄と

竹島上空の防空識別圏編入を

実行する覚悟のもとに行うべきなのです。

 

くだんの覚悟がなければ

論理性を欠いた感情の暴走、

すなわちヒステリーの常として

一時的にスカッとするかわり

自分の利益を少なからず損なうハメになるという

爽快だが愚かな顛末が待っているでありましょう。

 

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