本日は12月8日。

73年前、真珠湾攻撃によって太平洋戦争が始まった日です。

 

当時の正式名称は「大東亜戦争」ですが、

真珠湾攻撃によって・・・と書くと、

太平洋戦争と続けたくなるところ。

 

あの戦争には

「太平洋を越えた、アングロサクソンへの逆襲」

という意味合いもありましたからね。

事実、海軍は「太平洋戦争」という名称を提案したものの

中国大陸に軍を展開させていた陸軍が

「大東亜戦争」でなければ、と反対したのです。

 

この点については、9月1日の記事

「大東亜戦争あれこれ」もどうぞ。

 

それはともかく。

日本がポツダム宣言受諾という形で

敗北宣言を出した8月15日は、

終戦記念日として毎年スポットを浴びます。

 

けれども12月8日も、

もっと注目されてしかるべきではないでしょうか。

 

というのも戦争は、

終わらせることも大事ですが、

始めずにすめば、さらに良いからです。

 

ただし「平和、平和」と叫んでいれば

それで戦争が始まらないことにはならない。

 

20世紀フランスを代表する劇作家ジャン・ジロドゥは、

外交官でもありましたが、

「平和主義者」をこう定義しました。

 

平和主義者とは、戦争を阻止するために戦う覚悟ができている者のことだ。

 

今年5月、BSフジ「プライムニュース」に出演したときも言いましたが、

「戦争ができない国」は戦争不能国家にすぎず、平和国家ではありません。

「必要なら戦争もできるが、やらない国」が真の平和国家なのです。

 

事と次第では戦争をする覚悟があって、

はじめて平和は維持されるのではないか。

 

こういった点を見直すためにも、

12月8日にスポットを当てたら良いと思うのです。

 

戦争、とくに負け戦が終わった日を記念するだけでは、

どうしても「とにかく平和が一番」ということになる。

当の戦争が始まった日もあわせて記念すれば

戦争と平和の関係をめぐる認識が深まるのではないでしょうか。

 

ではでは♬(^_^)♬