表現者シンポジウム

「戦後70年 隘路(あいろ)にはまるか、日米同盟」

本日開催です。

 

まだ当日券があるかも知れませんよ!

 

詳細をあらためて。

 

・パネリスト

佐伯啓思さん

白井聡さん

中島岳志さん

富岡幸一郎さん

西部邁先生

そして、佐藤健志となります。

 

・会場

四谷区民ホール(四谷区民センター9F)

 

・時間

18:30開場、19:00開演、21:00終演

 

・会費

1500円

 

・連絡先

西部邁事務所

03-5490-7575(電話)

hyogensha@gaea.ocn.ne.jp

 

メールで申し込まれる場合は、スパムと混同されないため、

件名に「表現者シンポジウム参加希望」と明記をお願いします。

 

・・・さて。

 

一昨日の記事「スーパーグローバル・シネマの条件」

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を取り上げた際、

次のような趣旨のことを書きました。

 

この映画がスーパーグローバル・シネマと呼ぶに値するのは

第一級のエンターテインメントにふさわしい分厚い面白さがあるからで、

台詞が英語だからではない!

だいたい、台詞は非常に少ないのだから

それが何語かは二次的な問題だ!

 

これについては平松禎史さんより

そう。台詞が何語か、なんて映像作品にとってどうでもよいのです。

というツイートをいただきましたが、

資料をあたっていたら

さらに面白い事実が判明。

 

最初の「マッドマックス」(1979年)はアメリカ公開の際、

なんと台詞が吹き替えられていたのです!!

 

同作はオーストラリア映画ですから

もとの台詞もむろん英語なのですが

訛りがあって聞き取りにくいと判断された様子。

 

つまりこの映画、

英語作品でもオーストラリアの土着性が強いんですね。

 

事実、監督のジョージ・ミラーによると

「マッドマックス」の構想は

同国の自動車文化の特殊性から生まれたそうです。

 

なんでも1960年代には

田舎道で危険なレースが大流行し、

高速道路での死者の数も異常に多かったのだとか。

 

ついでにミラー監督は医学部出身。

インターン時代に交通事故の死傷者を多々見ており、

これが同シリーズの暴力描写の基礎になっているそうです。

 

そして!

 

決定打となったのは1970年代半ば、

石油危機によって行われたガソリンの配給制度にたいし

激烈な反発が巻き起こったこと。

 

「マッドマックス」シリーズには

西部劇や海賊映画の影響も見られますが

それらもオーストラリアの風土に移し替えられ、

自動車文化という土着の要素と

うまく融合されています。

 

そしてそこから、

スーパーグローバル・シネマと呼ぶにふさわしい

「怒りのデス・ロード」が生まれた。

 

英語圏の中においてすら

創造力のカギは〈翻訳と土着化〉だったりするのですよ!

ではでは♬(^_^)♬