8月20日(土)に開かれた

表現者シンポジウム、

おかげさまで大盛況でした。

 

まずは西部先生が基調講演で

以下のように問題提起。

 

先ごろ、陛下が表明されたお気持ちは

譲位を望まれていると解釈しうるものである。

となると「平成」という時代も

終わりが見えてきたわけで、

総括すべき段階に来たと言えるだろう。

 

平成の28年間は

構造改革などと称して

歴史、伝統、国体などの破壊がいっそう進んだ過程ではなかったか?

 

これを受けて

浜崎洋介さんと登壇、

「護憲の妄論を排し、改憲への道筋を明らかにせよ」

というテーマで議論しました。

 

なかなか盛り上がったと思いますよ。

 

私の主張のポイントは

改憲論議の中にも

じつは「護憲の妄論」が形を変えて入り込んでおり

ゆえにそれを排さなければ

改憲は究極の構造改革となるであろう

というものでしたが

西部先生もこれに賛同して下さいました。

 

ちなみにシンポジウムの様子は

TOKYO MX テレビ

「西部邁ゼミナール」にて

9/3より三週連続で放送されるとのことなので

ぜひご覧ください。

 

「表現者」にも

いずれ採録が掲載されるとのことでした。

 

ちなみに「表現者」といえば

この16日、

最新号(68号)が発売になっています。

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私の連載「一言一会」は

「少女と戦後の精神構造」。

 

スタジオジブリが2014年に発表したアニメ映画

「思い出のマーニー」を題材に

ジブリ作品に登場する少女たちは

日本そのものの象徴となっているのではないか?

という点を論じます。

 

関連して言えばジブリ作品には

面白い特徴があるのをご存じでしょうか。

 

「思い出のマーニー」もそうですが

ジブリ作品の原作は

女性の手によるものが非常に多い。

 

男性の原作に基づいているのは

「火垂るの墓」(野坂昭如)と

「ホーホケキョ となりの山田くん」(いしいひさいち)の2本のみ。

 

2011年の「コクリコ坂から」の原作漫画は

作・佐山哲郎、画・高橋千鶴という

男女ペアの作品ですが

それを入れても2本半しかありません。

 

ひきかえ女性の原作の作品は9本半。

完全なる紅組優位です。

 

ところがジブリは、いまだかつて

女性を監督に起用したことがないのです!

 

「思い出のマーニー」の西村義明プロデューサーなど

同作品のイギリス公開にあわせたインタビューで

女性はジブリのアニメを監督するのに向いていないと思う

という趣旨の発言をしてしまい、

差別的だとヒンシュクを買ったほど。

 

女性による作品をもっぱら映画化するスタジオジブリが

監督となると男性ばかりを起用するのはなぜなのか?

 

これについても論じました。

ぜひご一読を。

 

ではでは♬(^_^)♬