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今年は年頭より、
「愛国のパラドックス」の仕上げ作業に追われています。
目下、最終チェック中。
あまり正月気分にひたっていられなかったものの、
ここで思い出されるのが
25年近く前、ある舞台美術の専門家から聞いた言葉。
その方が参加した大作ミュージカルが、
たまたま1月2日に初日を迎えたんですね。
ということは、暮れも正月もなかったはず。
某海外ミュージカルの初演に、メインスタッフとして参加された方(別人)など、
初日前の一ヶ月間、ずっと家に帰れなかったというくらいです。
つまりは劇場に泊まり込んでいたんですよ!
ところが、であります。
「大変でしたね」と申し上げたら、
その方は笑って、こうおっしゃいました。
「でもね佐藤君、この仕事をしていて、
年末年始がヒマだったら寂しいよ!」
サービス業は、世の人々が休んでいるときに忙しいのが幸せ。
感銘を受けた私は、
以後、「年末年始に仕事がたてこむのは喜ぶべきこと」を持論にしております。
というわけで、2015年も幸せなスタートと相成ったのですが、
敬服させられるのが担当編集者・Kさんの仕事ぶり。
誤字脱字のチェックや、表記の統一はもとより、
引用文献のコピーを取り寄せて間違いがないか確認したり、
歴史上の人物については、生年と没年を調べて追加してくれたりと、
本の仕上がりをパーフェクトにしようという情熱にあふれています。
ですから私も、燃えてやっていますよ!
読むに値する本が生まれるのは、
著者の力量もさることながら、良い編集者あればこそ。
「愛国のパラドックス」、どうぞご期待下さい。
ではでは♬(^_^)♬
1 comment
たかゆき says:
1月 6, 2015
「洗」は愉しみなり♪
どなたの著作にも末尾に
編集者への感謝が述べられているのには
佐藤さんのおっしゃるような
ご尽力があるためなのですね。
今月3日のNHK BSプレミアム
「京都人の密(ひそ)かな愉(たの)しみ」
寺社等を磨き上げる「辻洗」という
清掃業の跡継ぎが
東京の出版社に編集者としての内定を得
東下り前の最後の仕事
旧家にある桐箪笥の清掃を依頼され
箪笥の中に忘れられていた
古い封書の内容に感動して京都に残る
そのような物語でした。
なるほど、、key wordは 「洗」
編集者も作品を洗い 丹念に磨き上げる
ですね。。。
東男の密かな愉しみ、、、
地下鉄鞍馬口駅あたりに
ネグラをもち
御霊神社 相国寺 御所 そして主人公の在籍する
「洛志社大学」付近の「空気」を肌で感じられる
幸せは何ものにも替え難いものがございます。
ちなみに「辻洗」
調べましたら 佐賀県に同名の
クリーニング業がありました わ お。