毎年、夏になると

この国では「戦争」の話題が盛り上がります。

少なくとも、メディアではそうなる。

 

で、しばしば出てくる言葉がこれ。

戦争責任。

 

しかしですな。

本当のところ、この言葉は何を意味するのでしょう?

 

じつは先日、

BS日テレ「深層NEWS」に出る準備をしていて

ふと思ったんですよ。

 

戦争責任にあたる表現は、

はたして英語にあるのか?

 

戦争犯罪なら簡単です。

War Crime.

戦争犯罪人は War Criminal になります。

 

というか、この場合は

「戦争犯罪」「戦争犯罪人」のほうが

War Crime や War Criminal の訳語でしょう。

 

しかるに、War Responsibility  (戦争責任)なんて言葉はあるのか?

私は聞いたことがない。

手元のリーダーズ英和辞典を見ても、出てこない。

もっと大きな英和辞典を見ても、やはり出てこない。

 

War Baby (戦争中に生まれた子供、とくに私生児)

War Bride (戦争花嫁)

War Cabinet (戦時内閣)

War Hawk(主戦論者)

War Power (戦力)

War Widow (戦争未亡人)

War Zone (交戦地帯)

 

これらは存在しますが、

War Responsibility はない!!

 

ネットでも検索してみました。

 

・・・まったく出てこないことはありませんが、

どれも戦争責任」という日本語の英語訳としか思えない例ばかり。

 

どうも戦争責任、

日本語にしか(実質的に)存在しない表現のようなのです。

 

これは何を意味するのか?

 

ついでに、そんな言葉が

なぜ日本で(だけ)は盛んに使われるのか?

 

面白くなってきたので、

これはシリーズで取り上げましょう。

 

題して、

あんた、戦争責任の何なのさ?

 

ではでは♬(^_^)♬