新著の執筆がいよいよ追い込みで

記事の間隔が空いてしまいましたm(_ _)m。

 

さて。

 

6月12日に行われた独裁者二人の会談(ⒸFOX NEWS)、

もとへ米朝会談は

トランプはきっと金正恩を追い詰めてくれるだろう

などという極東某国の保守派の期待を

みごとに吹き飛ばす結果となりました。

 

まずトランプは

米ABCテレビのジョージ・ステファノポロスのインタビューで

非核化の大義のために、金正恩の独裁や人権侵害を容認する姿勢を表明。

動画ツイートはこちら。

 

さらに合意文書では

当の非核化について、「検証可能」と「不可逆」を盛り込まなかったうえ

北朝鮮は「努力」すればいいと大幅譲歩。

合意文書全文(英語)はこちら。

 

ついでに文書には

recognizing that mutual confidence building can promote

the denuclearization of the Korean Peninsula

という一節も。

 

(トランプと金正恩は)米朝間の相互信頼関係の構築が

朝鮮半島の非核化を促進することを認める

ということですが

「促進する」である以上、

これは非核化の前に信頼関係構築を行うことを意味する。

 

で、制裁解除や援助なしに信頼関係が築けると思いますか?

つまりは「見返り先、非核化は後」です。

しかも非核化には「検証可能」と「不可逆的」がついていない。

 

のみならず。

朝鮮半島に永続的で安定した平和体制を構築する

とか言っていますが

北朝鮮の通常兵力を削減するという話は一切なし。

 

米韓合同演習の中止とか、

将来的な在韓米軍の削減は、

しっかり話が出ているのですぞ。

 

そして。非核化のコストは韓国と日本が負担するんですと。

 

だから6・12は、4・27を超える圧倒的国辱の日になると言っただろうが。

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おなじみ平松禎史さん

12日19:07の時点でこうツイート。

 

(ボクがフォローしてる熱烈安倍支持の人たちが沈黙している・・・)

 

そりゃ、そうだろうさ。

元のツイートはこちら。

 

そして3分後にこうツイート。

 

(どうやって安倍首相を傷つけずに今回の合意を無意味だと、

北朝鮮が悪いと、こう持っていくか思案中…だろうか・・・)

 

元のツイートはこちら。

 

「これはもう、アメリカどころか自分の妄想の奴隷ですよ!」(※)個人の感想です。

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しかし、現実は厳しい。

こんな記事が出ちまうんですな。

 

北非核化で首相「日本が費用負担するのは当然」

(読売新聞、16日配信)

 

読売テレビの番組に出演した総理が、こう言ったんですと。

核の脅威がなくなることによって平和の恩恵を被る日本などが、

費用を負担するのは当然。

 

記事によれば総理は

「拉致問題が解決されなければ経済援助は行わない」とも述べ、

経済援助と非核化費用の負担は区別して考える意向も示した。

とのこと。

元の記事はこちら。

 

「拉致問題が解決されなければ」に騙されるべからず。

これはつまり、

非核化のコストを払ったうえで、経済援助をするということです。

 

非核化の見返りについては

10年で200兆円以上という試算が。

韓国と日本で半分ずつ負担しても100兆ほど回ってきます。

それにプラスして経済援助ですぞ。

 

で、2025年にプライマリーバランスを黒字化するって?

 

革命派が「憲法」と称してつくりあげたシステムは、

あまりにも幼稚で見かけ倒しと言わねばならない。

このため、特定の分野の愚劣さに目を向けるや否や、

多少たりとも関連する分野すべてについて、

とんでもない欠陥や弊害が次々と明るみに出てしまう。

──エドマンド・バーク

 

 本書256ページより。

フランス革命の省察

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ついでに総理、

「対話のための対話には意味がない」とさんざん強調してきた後

日朝対話に意欲を見せている模様。

 

「私は(北朝鮮に)騙されない」などと、

詐欺に引っかかる人の定番とも言うべき台詞も述べているようです。

「今日は私の絶望記念日」(※)個人の感想です。

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とはいえ、さすがにいつまでも沈黙しているわけにはゆかないと思ったか、

米朝会談の結果についても

いろいろユニークな解釈が出てきました。

 

たとえばこれ。

今回の会談で最も見捨てられたのは、金正恩の独裁に耐えねばならぬ北朝鮮国民であり、

次は在韓米軍の後ろ盾を失うであろう韓国だ。

よって、日本が負け組になったわけではない!

 

おいおい、韓国がアメリカに見捨てられるということは

日本の安全保障環境が悪化するということだぞ。

ついでに、検証可能で不可逆的かどうかも分からない非核化のコスト負担が回ってくる。

それでも日本の勝利ってかい?

 

♬認知するな〜あ〜ら、ちょいと不協和音頭、ヨイヨイ

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ついでにこれ。

トランプの狙いは、北朝鮮に経済面で改革開放路線を取らせることで

その体制を自由化・民主化することにある。

そうすれば北朝鮮はアメリカ側につくので、

中国包囲網ができあがる!

 

ちょっと待て!

1980年代〜1990年代のアメリカは

まさにこの理屈で、中国の経済発展に賛成したんじゃなかったか?

で、中国の政治体制は自由主義的になったか?

アメリカ側についたか?

 

「笑えました。いや、マジで」(※)個人の感想です。

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そして、ふたたび保守派を沈黙へと追いやりそうな記事が出ました。

どうぞ。

 

米韓軍事演習中止の要求、習氏が正恩氏に促す 5月上旬

(朝日新聞、17日配信)

 

中国・大連で5月上旬に開かれた中朝首脳会談で、

中国の習近平(シーチンピン)国家主席が

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、

米韓合同軍事演習の中止を米国側に求めるよう促していたことが分かった。

中国外交筋が明らかにした。

今月12日の米朝首脳会談の場で、

トランプ米大統領は正恩氏の要求に理解を示したとされ、中国の思惑が反映された形だ。

元の記事はこちら

 

ちなみに習近平、

北が抑留しているアメリカ人3人を解放し、

その見返り(のひとつ)として演習中止を要求しろ

と入れ知恵したとか。

 

金正恩は平壌に戻った翌日に3人を解放。

で、トランプも演習中止を表明しました。

 

これが中国包囲網の完成なんだってさ!

 

            ★★★だから保守派は宇宙のジョーク★★★

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もしかしたら6月12日は

圧倒的国辱の日のみならず

現実世界からの保守派大脱走が始まった日

としても記憶されることになるかも知れませんよ・・・

 

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ではでは♬(^_^)♬