さて、本日はいよいよ
ドナルド・トランプ大統領と
金正恩委員長による米朝会談の日であります。
中止にならないかと願っていた人々も
保守界隈には少なくなかったようですが
いやあ、実現しましたねえ。
むろんそれらの人々は
口先で何を言っていようと
本心では拉致問題の解決など望んでいないことを
ついつい告白してしまったわけながら
まあ、世の中そんなものでしょう。
で、この会談をめぐっては
さまざまな報道が飛び交っているものの
もっともクールなコメントをしてくれた、
または、しでかしたのは
トランプ寄りで知られるアメリカの FOX NEWS.
会談場所となったシンガポールに
トランプが到着したことを伝えるニュースで
キャスターがこう言ったのですよ。
Regardless of what happens in that meeting between the two dictators…
この独裁者二人の会談で何が起ころうと・・・
おっと、メディアも真実を伝えるじゃないか!
「これぞ報道のクライテリオン!」(※)個人の感想です。
「面白すぎて酔いが回った、どうしてくれる!」(※)個人の感想です。
「君はどんくさい、じゃなかった、君は独裁」(※)たんなる歌詞です。
だとしても、
米朝会談を控えて開催されたG7サミットは
その前に開かれた財務相・中央銀行総裁会議にもまして
アメリカと他国との対立が鮮明になった模様。
それはそうでしょう。
グローバリズムを抑えこもうとするのであれば
必要なのはそのための枠組みを多国間でつくること。
自国ファーストで突き進んでは紛糾するばかりです。
けれどもそんな中、
存在感を発揮したとされるのが
われらが安倍総理!!
どうぞ。
北、貿易 安倍首相が議論主導 欧米間の「裁定役」 トランプ大統領も「シンゾー、どう思う?」
(産経ニュース、10日配信)
安全保障についての討議は
半分の時間が北朝鮮問題に割かれたものの
同行筋(←何者かはイマイチ不明)によると
これは安倍総理の独壇場だったらしい。
おっと、たまには決めてくれるじゃないですか。
地球温暖化問題や
貿易問題についても
アメリカと西欧5ヶ国(カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア)の間で
まったく折り合いがつかなかったため
安倍総理が裁定役を務めたとか。
同行筋によれば
西欧5ヶ国の反発を受けるたび
トランプは総理を振り向いて
「シンゾーの言うことに従う」
「シンゾーはこれについてはどう思うか?」
「シンゾーどうだ?」
と繰り返したとのことです。
トランプはG7サミットを途中で切り上げ、
独裁者二人の会談、
もとへ米朝首脳会談に向けて
さっさとシンガポールに飛んでしまいますが
残りの6ヶ国はどうにか
自由で公平かつ互恵的な貿易の必要性
保護主義と闘う重要性
貿易にたいする各種障壁の削減追求などを謳った
G7としての首脳宣言を採択。
とすれば、
裁定役たるシンゾーの働きは
今回、まことに大きかったと評すべきでしょう。
あっぱれ、安倍総理!!!
と・こ・ろ・が。
シンガポールに向かう途中でトランプは
1)カナダのジャスティン・トルドー首相が、
記者会見でアメリカの関税についてウソの批判を行った
2)しかもカナダはアメリカの農産物にバカ高い関税を課そうとしている
として
首脳宣言を受け入れないよう通商代表に指示した
とツイート!!
ついでにトルドー首相について
しょうもなく不誠実な弱虫
と罵倒する始末。
さらにアメリカの国家経済会議
(NEC)のカドロー委員長も
喧嘩を売ってきたのはトルドーだ、
アメリカを背中から刺した(=裏切った)ようなものだ
と発言。
いやあ、背中から刺すとはいけませんなあ。
しかし見逃せないのは
首脳宣言を蹴飛ばすことによって
トランプは裁定役として頑張った(はずの)
シンゾーの顔をみごとにつぶしたこと。
いかに「同行筋」がどうこう言おうと
これは否定しえません。
頑張って議論を主導した。
北朝鮮問題では独壇場だった。
温暖化問題や、貿易問題でも裁定役を務めた。
だが、最後にすべてをひっくり返された。
文字通り、「サイテーの結末」というやつであります。
で、これでも日米は100%共にあるとか言い続けるの?
それって、さすがにシンゾーじゃない?!
「だからジャップってのは!」(※)故人の感想です。
こうなるとやはり、
本日の独裁者二人の会談で何が起ころうと
わが国にとっては
あまりありがたくない結末が待っている気がしますね・・・
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だから日本は宇宙のジョーク!
3 comments
拓三 says:
6月 12, 2018
私は本来なら安倍個人ではなく政権の政策批判をしたいけど…..信仰と化したホシュがそれを邪魔しとる。左?も右?も政策に目を向けさせない努力には感心いたします。
G7における報道もホシュにとれば水を得た魚の様に小踊り間違いない内容だとは思いますがホシュのマインドは前に佐藤氏が書かれた「小学生のブランド制服」と同じ様なレベル…..情けない。まっ、信仰ホシュにしてみれば山本勘助とでも思っているのでしょうが内容は信長に蹴飛ばされた明智光秀(明智はんに失礼かも)。末路も同じにならない様に頼みまっせ。力(武力)がなければ誰もついて来ませんよ。現実は。
それと北朝鮮問題で安倍が独壇場 ? 隣国である日本以外のG7は北に興味無いだけやろ。もっと興味をもたすのに安倍は頑張ったと評価はするけど地理的にはそんなもんよ。「自分の事は自分で」が原則よ。米朝会談期待せんほうがエエんとちゃう。所詮他力本願の棚からぼた餅の論理やし。
shun says:
6月 15, 2018
水島社長が
「米朝会談の結果、中国包囲網が完成しつつある」という
主旨の話をしておられたのですが、
ちょっと私には理解できず、
????となってしまいました。
要は北朝鮮が親分を中国から米国に移したそうです。
会談で一番負けたのは中国らしいです。
政治の世界ですし、報道されない密約なども
あるのでしょうが
ちょっとそれは考えづらいかなあと思ったのですが・・
かりあげクンは会談前に中国にも行っていますし。
何より仮にそうだとしたら米国の属国である
日本は完膚なきまでに
北朝鮮への隷従を強いられるのではないでしょうか。
妥協なき日本はアメリカの対中国戦略の
邪魔になるでしょうし。
それとも水島社長たちは
あくまでも「アメリカ・ファースト」なんですかね?w
SATOKENJI says:
6月 15, 2018
保守界隈は、TPPについても中国包囲網だとか言って正当化を試みていましたからね。
その程度の信憑性ではないでしょうか。