私は正直なところ、
「安倍政権への進言・諫言・提言」が、
まったくの茶番のごとき内容になるのでは
と危惧しておました。
政権への批判を申し訳程度にやって、
あとは賞賛の嵐という
「イデオロギー的予防接種」を
やるのでは・・・ということです。
しかし実際にはどうだったか?
「安倍政権への進言・諫言・提言」を謳いつつ、
賞賛も批判もロクになかった!
アメリカの世界戦略と
日本人の国民性についての話ばかり!!
ここなのですよ、私が評価したいのは。
つまりこれはチャンネル桜にとり、
現政権はじつのところ
正面切って語るに足らぬ代物にすぎない
ことを意味します。
事実、討論の内容を要約すれば
だいたい以下のようになるのではないでしょうか?
1)日本はアメリカの実質的な属国である。
ゆえに誰が政権を担おうと、当該の人物はかなりの程度まで
アメリカの傀儡(かいらい)にならざるをえない。
安倍晋三氏はこれに多少抵抗しているようだが、
抵抗にもおのずから限界がある。
2)戦後日本人は、いわゆる戦後レジームのもと、
すっかり腑(ふ)抜けになってしまった。
最近は変化の兆しも見られるようだが、
楽観することはまったくできない。
3)総理は「日本を取り戻す」と謳っているものの、
総理の周辺にいる人々は、
それがどういうことなのか理解していないようだ。
これは何を意味するか。
ざっくり言ってしまえば、
安倍首相の知性(ないしその欠如)、
あるいは人間としての器量(ないしその欠如)、
はたまた、外国の政治家およびマスコミからの評価(ないしその欠如)とは関係なく
戦後レジームからの脱却について
現政権にできることなど
しょせんタカが知れている
となります。
日本はアメリカの実質的な属国だし、
いかなる国民も
自分たちのレベルに見合った政府しか手に入れられないんですから。
ついでにエドマンド・バークが指摘するとおり、
リーダーは往々にして、
自分が率いる人々によって逆に率いられる。
総理と、その周辺にいる方々についても、
この法則は当然、当てはまります。
これ以上、痛烈な諫言は
なかなか思いつきません。
だから水島社長は勇気があると言うのです。
いや、もちろん
「言葉をいい加減に扱う政権にたいして
進言・諫言・提言をすることの意味(ないしその欠如)を問うべし」
という
私が事前に提示したハードルを乗り越えることはできませんでした。
とはいえ
そもそも進言・諫言・提言を(ほとんど)しなかったのですから、
この点についても
「たしかに、本当は意味がないんだ・・・」
と暗黙のうちに認めた、
そう見なして良いのではないでしょうか?
この続きはまた明日。
あ、でもその前に・・・
日本を支配してやまないアメリカ、
かの国の本質を理解したい方は
ぜひこれをお読み下さい。
ではでは♬(^_^)♬
4 comments
めだか友 says:
8月 5, 2014
最後に水島さんが「安倍さんは愚かな日本国民を相手に頑張らなくてはいけないので大変だ・・・」みたいなことを言っていたのには呆れました。
西部邁先生さんも水島さんにだいぶん気を遣っているように思えましたが、先生のおかげで視聴した時間が何とか無駄にならなかったかと思います。
3丁目のタマ says:
8月 5, 2014
「アメリカの枠から逃れられないから日本は無力だ」と社長は言いますが、もしかすると社長はアメリカを神格化しているのかもしれません。そう考えれば社長が時折見せるFatalisticな発言も理解できます。
梅毒 says:
8月 5, 2014
アホの水豚にそこまでの考えはないと思いますが、そういう受け捉え方もあるんですね。
ダンスさんの思考の深さ感服しました。
マチコ says:
8月 6, 2014
前回の衆議院選挙で、投票率が戦後最低だったということは、マクロでみると、保守が安倍政権を支持しようとしまいと、そんなことは選挙の大局に影響が全くなくて、ただ単に、前回民主党に投票した人が今回は選挙に行かなかったから、自民党が勝っただけなのです。
水島社長が、安倍政権を支持するか、しないか、考えたり、悩んだりするのは、チャンネル桜の二千人委員会が、5万人委員会になってからで、大丈夫だと思います。(笑)それまでは、全力で批判し、抗議活動をするのが、正しい道というものではないか。。
袋小路に入り込んでいて、自分たちでは、それが見えないみたいですね。