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2010年代の終わりを迎え、

わが国はいよいよ爽快になってきているようです。

たとえば小泉進次郎環境大臣は、

国連の環境関連イベントに出席するため訪れたニューヨークで

記者団にこう発言。

 

On tackling such a big scale issue like climate change

it gotta be fun, 

it gotta be cool,

it gotta be sexy too.

 

気候変動のような巨大な問題への取り組みは

楽しくなければいけないし、

クールでなければいけないし、

セクシーでなければいけない。

動画つき記事(ANNニュース)こちら。

関連記事(ロイター)こちら。

 

ANNニュースの動画では

冒頭の「On tackling such a」がありませんでしたが

これだと気候変動自体が楽しく、クールで、セクシーということになる。

 

記事の内容と直接の関係はありません。

 

On tackling such a をつけて紹介した

ロイターのほうを信用すべきでしょう。

 

ただしロイターの記事では

it gotta be の箇所が

it’s got to be と(文法的に正しく)表記されていましたが

動画の発言を聴くかぎり、大臣は it gotta と言っています。

 

ちなみにこちらの動画によれば

大臣、ある女性にたいして

気候変動への取り組みは fun でなければならない

と言ったところ、

相手が and sexy too と答えたので

それを紹介したらしいのですが

くだんの女性がどんなニュアンスで返答したかはなかなか微妙。

 

言っちゃ何ですが

気候変動への取り組みが楽しくなければなんて

おバカなこと言うんだったら

いっそのこと、セクシーも足したら?

と、からかわれた可能性が高いのです。

それに気づかず、喜んで紹介したのでは・・・

 

「さすが、将来の総理候補はひと味違うわね」(※)お姉さまのお言葉です。

 

断っておけば

受け売りだろうが何だろうが

賛意を込めて紹介した以上、

この発言について大臣は責任をまぬかれません。

 

とはいえ、都合の悪いことについてはすべて開き直るのが

昨今のわが国の爽快なる慣例。

 

さる未確認情報によれば

政府はこれを受けて

気候変動への取り組みはセクシーだと閣議決定する模様です。

 

官邸では目下、

「気候変動対策に色気がないという批判はまったく当たらない」

という答弁が検討されているとか。

すでにこんなフォローが出ていますからね。

 

きっと10月4日からの臨時国会では

拉致問題はかわいく、

プライマリーバランス黒字化は愛らしく、

移民推進は官能的で、

景気の動向は濡れているということになるのでしょう。

 

2020年、日本政治は悶絶のエクスタシーを迎える!

 

「僕たちのことを、エロティックな政治家と考えてほしい」

──ジム・モリスン(アメリカのロックバンド「ザ・ドアーズ」の中心人物)

 

・・・しかるにお立ち会い。

 

英語の表現 fucked(犯された)には

「やられた」

「ぶっ壊れた」

「メタメタになった」

といった意味があるのです。

 

大臣の発言、

On tackling climate change, it’s gonna be fucked

(気候変動への取り組みは壊滅的になるに決まっている)

の婉曲表現と解釈すれば

なかなかに的確なのではないでしょうか?

 

なんといっても就任したばかり。

近く育休も取ることですし

ここはひとつ、温かく見守ってあげましょう。

 

けれども fucked といえば

これに触れないわけにはゆかない。

そう、日米貿易協定です。

 

どうぞ。

自動車関税、日米交渉継続へ 引き下げ先送りの可能性も

(朝日新聞デジタル、23日配信)

 

今月下旬に妥結する見通しの新たな日米貿易協定の交渉で、

日本が求めていた自動車部品の関税削減について、

継続して協議する方向で最終調整していることがわかった。

乗用車も継続協議となる見通しで、

部品を含めて自動車分野では

早期に関税が引き下げられない可能性が出てきた。

元の記事こちら。

 

TPPを離脱する前、アメリカは

・乗用車の関税(2.5%)を25年かけて撤廃し、

・自動車部品の8割以上についての関税(主に2.5%)を即時撤廃する

としていたのです。

 

日本側は牛肉や豚肉の関税について

TPP水準まで直ちに引き下げる方針なのですから

自動車関税についてもTPP水準を要求して当たり前。

でなければ、日本が fucked になるだけではありませんか。

 

「いいの、私の身体はご主人様のものなんだから」(※)お姉さまのお言葉です。

 

さすがに朝日もこう指摘します。

 

今後の自動車の協議が長引けばバランスを欠く恐れがある。

日本はまた、今回の交渉でトランプ氏がちらつかせてきた

日本車への追加関税の回避をめざしてきた。

これを担保するため、首脳会談の合意文書に、

関税撤廃への議論中は米国は追加関税や輸出数量制限をしない

との文面を盛り込みたい考えだ。

だが、実現したとしても、

トランプ氏の強引な理屈をつけて交渉を有利に進めようとする

リスクは残りそうだ。

 

要するに

ヤラれるのは当たり前、

どこまでで許してもらうかの選択が残っているのみ

という話ですな。

これぞ、人呼んでウィン・ウィンの関係。

 

「ね、最高にエロティックでしょう?」(※)お姉さまのお言葉です。

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現に時事通信は、

自動車関税の協議継続が盛り込まれる背景を

このように指摘します。

 

高水準の自由化を課した

世界貿易機関(WTO)ルールに違反する事態を回避するため、

協定上、再交渉の余地を残す。

 

少数国間の貿易自由化について、

WTOルールでは、貿易の9割以上で関税撤廃が必要と解釈される。

対米輸出のうち、日本車の割合は金額ベースで全体の3割を占め、

日米協定は米国の車関税に言及しなければルールに抵触する恐れがある。

 

このため、日本は

「(税率変化を示す)譲許表に将来の関税撤廃に相当する記述」(複数の関係者)

を盛り込むよう要請(した)。

元の記事こちら。

 

おい、ちょっと待て!

だったら交渉継続などではなく

自動車関税撤廃を明記しない合意文書などWTOのルールに反するので不可

と、なぜハッキリ言わないんだ?!

 

これって旦那に貢がされている現地妻が

あまり露骨だと世間の目もあるから

あなたもいずれ、家に少しはお金を入れることにして!

と頼み込んでいるようなものじゃないんですかね。

 

「いいの、立場は完全に一致しているんだから」(※)お姉さまのお言葉です。

 

そして、卑屈さを隠すつもりもなくなったのが

産経のこの記事。

どうぞ。

 

(貿易交渉が)わずか1年という異例の期間で決着したのは、

日米ともに早期の合意を目指したからだ。

日本側は、交渉が長引けば、

米国産農産物の関税引き下げ・撤廃を

TPP水準に抑えたい意向を受け入れてもらえなくなるという判断が働いた。

38.5%の米国産牛肉の関税を

TPPと同様に段階的に9%に引き下げるなど

TPP水準に抑える一方、

日本が求めていた米国の日本車への関税撤廃は見送られることになった。

ただ、今後、米国側が日本の自動車に追加関税を発動しないことを

交渉で引き出せたもようだ。

元の記事こちら。

 

そうです。

現地妻ニッポンは最初から

ご主人様に抵抗してもDVがひどくなるだけから

従順に振る舞って、そこそこの線で堪忍してもらおう

というつもりだったのです。

 

仕方ないので、記者の推測

(「引き出せたもよう」という表現に注意)にすぎない事柄を

何やら成果のごとく誇示する次第。

 

さすがは

トランプが特攻隊員を笑いものにした

というニューヨーク・ポストの記事を

トランプが特攻隊員に感銘を受けた

などと紹介した新聞であります。

 

し・か・も。

 

日米貿易協定“署名見送り”‥大枠合意のはずが

(テレ朝NEWS、23日夜配信)

 

日米首脳会談に貿易協定の正式文書が間に合わないことが分かりました。

安倍総理大臣とトランプ大統領は

25日に行われる首脳会談で正式な文書に署名することを目指していましたが、

法的な審査が遅れているため見送る方針です。

日本の交渉関係者は、アメリカ側が繰り返し文言の修正を求めたことで

遅れが生じたとしています。

元の記事こちら。

 

どんな修正を求めたか、

書かれていなくとも見当がつくというもの。

 

1)自動車関税の撤廃を実質的にやらずにすみ、

2)追加関税の発動の余地をハッキリ残す

この二点がポイントに違いない。

 

ついでに「正式文書が間に合わない」とのことですが

この正式文書なるものが

英語と日本語の双方でちゃんと作成されるかどうかも

注目しておきましょう。

 

貿易協定交渉の開始を謳った共同宣言(昨年9月)など

正文は英語のみで

日本語版は「仮訳」しか発表されなかったんですからね。

むろん、デタラメな訳をしても

あとで責任を問われないようにするためです。

 

要するにわが国政府は

アメリカとの関係を対等なものにする気なんて

まるで持っていないんですよ。

 

従属して当たり前。

言うことを聞いて当たり前。

ヤラれて当たり前。

痛みがあっても、快感になるまで耐える。

こんな目に会うことこそ、楽しくクールでセクシーなんだ、

そう自分に言い聞かせつつ・・・

 

見上げたものではありませんか。

 

とはいえ救いは

これによって貿易協定の署名が

おそらく9月中にはできなくなること。

 

10月に入り、

消費増税が実施された後に署名されたら

国会での批准が難航するかも知れませんよ・・・

 

あ、ちなみに。

経済のマクロ会計においては

1)政府収支(租税−政府支出)

2)民間収支(消費−投資)

3)海外収支(輸入−輸出)

合計はつねにゼロになります。

 

日本政府は財政健全化なるものをめざしているのですから

(1)は黒字化か、少なくとも赤字縮小の方向に動く。

そしてアメリカにばかり有利な貿易協定を結ぼうとしているので

(3)も黒字化か、少なくとも赤字縮小の方向に動きます。

 

ならば(2)はどうなるか。

そうです。

(1)+(2)+(3)=0である以上、

赤字化か、少なくとも黒字縮小の方向に動くのです。

 

民間収支が赤字化することを

ふつう「国民貧困化」というんじゃないですかね?

 

2019年秋、世はますます爽快なのでありました。

 

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