時事通信によると、

世界初の商業宇宙飛行実現をめざしていた

ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅客機

スペースシップ2

10月31日の試験飛行中に墜落、二人の死傷者を出してしまいました。

 

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10月28日には、

オービタル・サイエンシズ社の無人宇宙船打ち上げが

やはり失敗したばかり。

 

関連して思い出されるのが、

1960年代、アメリカのロケット打ち上げが

しばしば失敗したこと。

 

人工衛星の打ち上げでも、

有人宇宙飛行でも、

ソ連に先を越されてしまったので、焦っていたのではないでしょうか。

 

当時、流行したジョークにこんなものがあります。

 

NASA職員の幼い息子が、父親に言ったこと。

「パパ、僕、数が数えられるようになったよ。

パパの言い方をおぼえたんだ。

5,4,3,2,1、や、また失敗だ!」

 

その後、アメリカはアポロ計画で

月への有人宇宙飛行を達成。

1980年代になると、スペースシャトルが就航したことで

宇宙もすっかり近くなったような感じがありましたが、

21世紀に入り、宇宙はふたたび遠くなっているのかも知れません。

 

スペースシャトルなど、今ではすべて退役していますからね。

 

もっとも面白いのは

アポロ計画やスペースシャトルといった往年の宇宙開発は

国家の事業であったのにたいし、

ヴァージン・ギャラクティック社やオービタル・サイエンシズ社は民間企業だということ。

 

というのもジュール・ヴェルヌの「月世界旅行」いらい、

宇宙旅行の夢は野心的な個人、つまり冒険家や発明家によって達成されるというのが

SFではお決まりのパターンだったのです。

 

ヒコーキ野郎の次は宇宙船野郎、という感覚だったわけながら、

なんとここにも、

民活か、公共事業かという対立が見られるのですよ!

 

19世紀〜20世紀前半、個人の冒険と見なされた宇宙開発が

20世紀後半、国家の威信をかけた事業となり、

21世紀に入って、ふたたび民間事業へと移行しつつある。

 

この経緯、

「国家のツジツマ」で中野さんと話した

自由主義と社会主義のせめぎあいの歴史と、みごとに対応しています。

 

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とまれ、「2001年宇宙の旅」が大好きな私としては

21世紀も宇宙開発が進んでほしいと思っています。

 

ではでは♬(^_^)♬