またまた、スゴい記事です。

まずはこちらを。

 

「徴兵制もできる」 民主幹部ら強引論法、世論に不安広げる戦術

 

岡田克也代表ら民主党幹部が「徴兵制復活」を連呼している。

安全保障関連法案に反対する根拠と位置付けているようだが、

法案と徴兵制は直接結びつかず、政府も一貫して否定している。

安倍晋三政権の“危険性”を強調したいがためのイメージ戦略とみられるが、

党内からも岡田氏らの極論を懸念する声が出ている。

 

最近急に浮上した契機は17日の党首討論。

岡田氏は集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈を変更したことを批判し、

「将来、徴兵制が敷かれるのではという議論がある」と訴えた。

首相が「徴兵制は憲法が禁じる苦役だ」と憲法違反であることを主張し、

その非現実性を説いても、

岡田氏は「将来の首相が徴兵制は憲法に合致していると閣議決定したらどうなるのか」と追及した。

現職の首相に「将来の首相の判断」を尋ねる強引な論法だが、

この日以降、党幹部は一斉に発信を始めた。

 

枝野幸男幹事長は24日の記者会見で

「(集団的自衛権の行使容認が)解釈変更でできるなら徴兵制もできる」と述べ、

将来徴兵制の必要論が「絶対に出ない根拠は薄弱だ」と付け加えた。

 

現在の戦争においては、

そもそも徴兵制など実施する意味も必要もないのではないか?

という点は、とりあえず脇に置きます。

 

この記事からは、じつに面白い結論が出てくるのですよ。

ポイントを整理してみましょう。

 

1)現在の安保法制法案は、徴兵制と関連があるわけではない。

2)けれども民主党幹部は、この法案を成立させることが将来の徴兵制につながりうると主張している。

3)その根拠は、集団的自衛権の限定行使について、

政府が改憲ではなく閣議決定で容認しうるとしたことにある。

 

いくら憲法で禁じていても

閣議決定でひっくり返せるのであれば

徴兵制だってできるのではないか、という理屈です。

 

・・・すると。

改憲によって集団的自衛権を行使するのであれば

民主党は納得するわけですな?

 

むろんその場合は、

現在のような限定行使容認

別名「キモ抜き」ではなく、

全面的な行使容認となります。

 

どうも今では

タカ派イメージの強い安倍総理が率いる政府よりも

リベラルのイメージが強い民主党のほうが

憲法改正について前向きだし

集団的自衛権行使についても踏み込んだ姿勢を持っているらしい!

 

これがホントの「ねじれ国会」、なんて。

 

かくて「愛国のパラドックス」

本日も花盛りでありました。

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エドマンド・バークは

「フランス革命の省察」において

国民議会は人権を高らかに宣言したり、それを踏みにじったりするのにテンテコ舞い

と述べました。

つまり墓穴を掘りまくっているということですが、

225年たっても、世の中はあまり変わらないようです。

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とはいえ、

徴兵制を阻止するための憲法九条改正って

じつにクールな発想だと思いませんか?

 

ではでは♬(^_^)♬

 

『愛国のパラドックス』カバー帯最終

 

 

フランス革命の省察