森友学園をめぐる問題は
あいかわらず世を騒がせています。
国有地がやけに安い価格で払い下げられたうえ
理事長の籠池泰典さんが国会議員に
1)現金
2)商品券
3)定形郵便型コンニャク
のどれかを渡そうとしていた、などという話が出ているのですから
無理もないことと言わねばなりません。
ついでに話題になっているのが
この学園が運営する塚本幼稚園の教育内容。
何せ運動会の宣誓で幼児たちが
尖閣諸島を「尖閣列島」と間違えつつも
領土問題に言及したり、
中国・韓国を批判したり、
安倍総理頑張れと叫んだりするのですから
かなりファナティックな印象は否めません。
・・・念のため書いておきますが、
領土を守れと主張したり、
中国や韓国を批判したり、
安倍総理頑張れと叫ぶことを指して
ファナティックと言っているのではありませんよ。
幼稚園の運動会で
園児にそんな内容の宣誓をさせなければ気がすまないところがファナティックなのです。
不自然に大人びた口をきく幼児の陰には
不自然に幼児じみた大人がいる、
そう考えるのが自然ではないか? という話。
ここのところをちゃんと押さえているかどうかは疑問ですが
左翼・リベラルは例によって
極右だ!
排外的愛国主義だ!!
戦前への逆戻りだ!!!
などと騒ぎだしました。
ところが、なかなか面白い事実が浮上します。
民進党によれば、
文部科学省は塚本幼稚園の教諭にたいして
二度にわたり優秀教職員表彰をしたとのこと。
しかるに最初の表彰は自民党の麻生内閣時代でしたが
二度目の表彰は民主党の野田内閣時代だったのです!
ついでに稲田防相も2016年、
籠池理事長にたいして防衛大臣感謝状を出していますが
じつは2009年10月にも
呉地方総監から感謝状が贈呈されているとのこと。
これは民主党の鳩山内閣時代です。
「敵への心理的依存と思考停止に関する平松テーゼ」Ⓒを物ともしない某新聞は
これまた例のごとく
ブーメラン炸裂! と騒いでいますが、
ここでブーメランを投げているのが民進党だけではないのは明らかでしょう。
いいですか、
森友学園を評価した点では、自民党政権と民主党政権は同レベルだったのです。
これは何を意味するのか。
そうです。
自民党(=保守)と民主党(=左翼・リベラル)も、
そろってファナティックで幼児的か
少なくともファナティックな幼児性について、そうと見抜けないくらい愚かである
ということになるのです!
こんなことにも気づかず、
民主党政権/民進党をくさしては
現政権を応援してばかりいる某新聞とは何なのか?
W(^_^)\(^O^)/ブーメラン炸裂!\(^O^)/(^_^)W
さすがにこの点に気づいたか、
安倍総理は森友にたいし、かなり批判的なコメントをするようになりました。
「学校がやってることの詳細はまったく承知していない」
「個人的には一回もお会いした記憶はない」
とのこと。
さらに籠池理事長についても、
「教育者の姿勢としていかがなものか」
「この方は簡単に引き下がらない。非常にしつこい」
と酷評。
しかし安倍総理、少し前までは同理事長について
「いわば私の考え方に非常に共鳴している方」
「妻から森友学園の先生(籠池氏)の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いている」
と絶賛していたはず。
この豹変ぶりは何なのでしょう?!
W(^_^)\(^O^)/またもやブーメラン炸裂!!\(^O^)/(^_^)W
籠池理事長の長男・佳茂さんも、
あまりのことに次のようにコメント。
父は安倍先生の熱狂的な支持者なんです。
安倍政権ができた時には、日本という国が本当によくなると本当に喜んでいた。
父の気持ちは安倍先生にも伝わっていたと思います。
だから父のことを『立派な教育者だと聞いている』と仰った。
それがいまや安倍先生から、
「しつこい」とか、「教育者としていかがなものか」とまで言われ、
あれだけ一所懸命応援していた父がどんなにショックを受けているかと思うと
黙っていられません。
いや、ごもっとも。
ただし赤文字にした部分にご注目。
熱狂的とは、つまりファナティックということです。
そしてたかが一代の内閣で、国のあり方が本当に良くなると心底信じ込むのは
発想が単純すぎる点で
幼児的という批判をまぬかれません。
W(^_^)\(^O^)/で、やはりブーメラン炸裂!!!(^O^)/(^_^)W
だ・か・ら
『右の売国、左の亡国』と言うのですよ。
もっとも、わが国ではいつから
ブーメランが炸裂すると言うようになったのでしょう。
あれは木製の武器で、火薬を仕込む余地もありませんから
炸裂することなどありえないはずなのですが。
これ自体、みごとなブーメランなのです!
ではでは♬(^_^)♬
19 comments
しきしま says:
3月 7, 2017
かなり久し振りにコメントさせていただきます。
私は2009年頃からの自民党支持者ですが、第二次安倍政権が誕生する少し前の頃の「極端に熱心な安倍支持者」の振る舞いにはかなり違和感を覚えていました。
特に二度目の安倍総裁が誕生した総裁選の時、どうしても安倍氏に勝ってほしいという思いが高じてか、
・他の総裁候補及び谷垣総裁(当時)に対してネットの書き込み等で誹謗中傷工作をした。
(背後でその糸を引いていたのは安倍氏の応援団として知られていたとある保守系の有名人二人だったと、とある自民党筋から聞きました)
・総裁選の当日、平日であるにもかかわらず、中学校の前でマイクを使って街宣をした。(その中には国会議員もいた)
・自民党がやっているネット番組に「安倍応援団」として出演したとある文化人が、別な総裁候補に関して事実と異なることを言った。
もう、見ちゃいられなかったです。まさに「ファナティック」でしたね。
当時は「安倍さん自体はそんなに変な人には見えないのに、なんで取り巻きには変な人が多いんだろう」と思っていました。
ですが最近、(安倍政権にかなり好意的な某新聞社に属する)とある新聞記者さんから
「安倍さんの素顔は実はこんな人」
というのを教えられ、なるほどと思いました。オフレコの講演会だったので、詳細はご想像にお任せします( ̄▽ ̄)
たもつまもる says:
3月 7, 2017
見事に登場人物全員にブーメランがつき刺さってますね笑
失われた20年(もはや20年以上失われている気がしますが)がそう簡単に取り戻せる筈がありません。
憲法9条があれば日本は平和でいられるという左翼然り、
原発は絶対安全だと信じていた国民然り、
日米軍事同盟を堅持していれば対米追従もやむなしと考えている親米保守然り、
どうも日本にはファナティックな幼児が多すぎるのではないかと…。
日本が失われたものは果たして経済力や軍事力だけでしょうか?
もっと深刻で本質的な何かを失っているような気がします。
kazu says:
3月 7, 2017
おはようございます。
たまたま朝の電車で政治経済用語辞典を拝読していて、「ブーメランがないな」と思っていたところでした。
ホワホ says:
3月 7, 2017
回り巡って私達全員の頭に刺さったら面白いですよね
むしろパラドクス論的にはもう何かのブーメランが刺さっているのかな?
そして刺さったブーメランを更に投げる。身体ごと飛んで行く勢いで
せい says:
3月 7, 2017
己に突き刺さっていたブーメラン型爆弾が炸裂したのではないでしょうか(挨拶)
柴山さんが「病状診断が甘いんじゃないか。バラ色の未来をまだ夢見ているのでは。」
と昔仰っておりました。深刻さが足りないと。中野さんには「もう余計な事するな」とも(笑)
せい says:
3月 7, 2017
p.s
施光恒さんには「時代劇でいう、店をダメにする典型的な三代目の旦那」、カジノとか、ヤクザに唆されて店と賭博に使うのと同じ。金さーん!
半ライス大盛 says:
3月 7, 2017
炸裂するブーメランが存在しないか調べてみました。すると『科学戦隊ダイナマン』の必殺技で
『ブーメランショック』と言う技があるようです。
どんな技かと言いますと、X形になったエネルギーブーメランを投げ、地面に刺すと黒い爆発を起こし
敵を吹き飛ばす技だそうです。(それってもはやブーメランとは言えないのでは・・・)
この技なら炸裂と称しても違和感がないのですが、爆発は爆発でも、この場合、爆笑と言った所でしょうか?
今一つ、オチに力が無く申し訳ございません。
SATOKENJI says:
3月 7, 2017
ウルトラセブンの「アイスラッガー」も一種のエネルギーブーメランでしょうね。
あれなら炸裂と言えるかな?
GUY FAWKES says:
3月 7, 2017
皆さまお口を揃えてブーメランで『ブーメランストリート』ですが佐藤先生がファナティックとされたことを考えると、
私的には最早これは『BAD』ならぬ『MAD』ですね、それもダブルミーニング。
1つは読んで字の如く、英単語における「気の狂った、ばかげた、無謀な」という意味。
もう1つは核兵器誕生によって生まれた概念・戦略理論である『相互確証破壊(Mutual Assured Destruction』
「一方が核兵器を先制的に使えば、最終的に双方が必ず核兵器により完全に破壊し合うことを互いに確証する」というものです。
件の自民・民主両政権の「同じ肥溜めの◯ソ」っぷりと『右の売国、左の亡国』『平松テーゼ©︎』を共に考えてみれば、
見事に「核兵器使用に等しい共倒れ」=「破局への回帰」の筋道が完成するじゃありませんか!
そしてこれなら少なくとも「炸裂する」という表現にも妥当性が生まれます(気休め)
福岡ワマツ says:
3月 7, 2017
敗戦後の米軍占領期には都心の地名・道路名が変更されたそうですね。例えば、占領下の東京には「エンバシー・ストリート」と上書きされた街路があったとか。
もし仮に、日本がアメリカの一つの州になったときには、国会周辺の道路の通称は「ブーメラン・ストリート」(♪西城秀樹)でいいんじゃないでしょうか。
ただ、「ウォールストリート」を米国の金融業界や証券市場を指す比喩として用いる感覚で、「ブーメラン・ストリート」を「ブーメラン大会会場と化した国政論議の場」を指す比喩(あるいは皮肉)として用いるならば、今日からでも使えるかもしれません(^^)
SATOKENJI says:
3月 7, 2017
エンバシー・ストリートは、新橋駅からアメリカ大使館前に通じる道だったと思います。
フルート says:
3月 7, 2017
産経ニュースが最初に書いた方の記事
「民進党の大西健介氏は27日の衆院予算委員会で、学校法人「森友学園」の問題を取り上げ、安倍晋三首相や閣僚をただした。しかし、勢い余って、きれいなブーメランが大西氏に炸裂。旧民主党時代からの民進党の“得意技”に、いささかの衰えもみられないようだ。(中略)大西氏は「政権ぐるみで偏った教育方針を推進している幼稚園を後押ししたり、便宜を図ったりしているのではないか!」と攻め立てた。しかし、安倍晋三首相は「少なくとも一つは民主党政権時代じゃないですか?」と反論。確かに、1度目は自民党の麻生太郎政権時代だが、2度目は旧民主党の野田佳彦政権時代…。これ以上ない、お手本のようなブーメランが決まった瞬間だった。」
なのですが、結論部の「これ以上ない、お手本のようなブーメランが決まった瞬間だった。」の「決まった瞬間」は、安倍総理が「少なくとも一つは民主党政権時代じゃないですか?」と反論した瞬間のことで、また「だった」も、当時も今も記者はそのように感じているからこその「だった。」と考えて行くと、記者が変に意識し過ぎている対象は決して民進党だけではない筈だと思えてきます。「これ以上ない、お手本のような」は、“民進党をバカにしたい”気持ちと、“これ以上ない、お手本のような反論をした安倍総理”な気持ちと、“「少なくとも一つは」と総理も言っているとおり、やっぱり自民党も半分悪い・・”な気持ち、“もうこれ以上は、やめてくれ・・”な半ば無意識的な葛藤とかもきっとありつつな言葉なのではと思いました。
冒頭の「民進党の大西健介氏は27日の衆院予算委員会で、学校法人「森友学園」の問題を取り上げ、安倍晋三首相や閣僚をただした。しかし、勢い余って、きれいなブーメランが大西氏に炸裂。」の「勢い余って」も、“野党はもう少し静かめにしていてくれ・・”な感情が半分入っての言葉だったり、「大西氏に炸裂」も、“現政権側ではなく、民進党側で炸裂・のち炎上してくれ・・視線(自分の視線から類推される世間の視線でもある)よ・・あっちに集中してくれ・・”な感情もあってな言葉なんじゃないかなと思いました。
やっぱり佐藤先生が新著の中で分析されている「世界の中心で」etcと同じように、「炸裂」や「炎上」という言葉も、当該の発言者による何らかの認識や意味付けから出て来てしまっている言葉な筈で、私は「炸裂」という言葉と「炎上」という言葉は、主観的な視線(見え方)による主観的な炎とで強く関わり合っている言葉なのかもと思いました。長くなってしまいすみません。。
かえる法師 says:
3月 7, 2017
右から左、左から右にと、お互いにブーメランを投げ合っていたら、
そのうちグルグル回って竜巻が起きそうですね。
右にも左にも人は居るけれど、真ん中には何もない竜巻が。
よしだ says:
3月 8, 2017
安地(アンチ)ってやつですかね
マゼラン星人二代目 says:
3月 11, 2017
>領土を守れと主張したり、
>中国や韓国を批判したり、
>安倍総理頑張れと叫ぶことを指して
>ファナティックと言っているのではありません
先生はそう仰るけれど。。。
>不自然に大人びた口をきく幼児
素読自体はどうということはないし、言わされてる内容が年齢不相応で鸚鵡返しなのがミエミエだからといって、それだけで「キモイ」とはならない。むしろ、ほほえましく感じられることだってあり得る。
それなのに、今回のことで安倍支持率が幾許か低下したというのが本当だとすると、やはり「誰が言わされているか」ではなく「何を言わされているか」こそが問題とならざるを得ない。
園児達が「領土を守れと主張したり、中国や韓国を批判したり、安倍総理頑張れと叫ぶ」
ことに人々はドン引きなのは、それが内容的に「極右」で「排外的愛国主義」で「戦前への逆戻り」だからに尽きる。
フルート says:
3月 12, 2017
(もうしつこくなっちゃっているのを感じつつなのですが、、)
産経ニュースの2回目の方の記事の、例えば
「国会論戦で華麗なブーメランを放った民進党が、28日にスタートした参院予算委員会でもブーメラン芸を炸裂させた。」
という所なのですが、産経ニュースの言う「ブーメラン」は、前日の記事では、明らかに自民党による反論(??)が民進党に跳ね返った(?)その瞬間を指して「お手本のようなブーメランが決まった瞬間」という風に言及されるようなものだったのに、次の日の記事では、<(民進党が言い)放った時点ですでにそれはそれとして(「華麗」なものとして)成立しているもの>みたいな言及のされ方にもなっている辺りに(また、「(中略)民進党が、28日にスタートした参院予算委員会でもブーメラン芸を炸裂させた。」と、前日にも起こったとされている「炸裂」は、民進党が自身から起こしたり・民進党側で勝手に引き起こるような事象であって、誰か相手からさせられる・誰かから「炸裂」している事にさせられるようなものではないみたいにも取れるように言及されている辺りに)、そもそも“何か”の意味だったり内容は、“誰か”から考えられる事によってはじめて“誰か”からの“何か”になっているのに、それを考えている“誰か”が、自分の事をよく知ろうとはしないままに(実際には自分の都合から考え出されてもいる“何か”のその本当の正体を知ろうとはしないままに)“何か”(自分という“何か”だったり・“誰か”という相手としての“何か”でもありますが)を主張して行っているのを感じました。
幼稚園の運動会で園児たちが宣誓する“何か”は、実際にその場でその光景を見ていた“誰か”だったり・報道でそのような光景が繰り広げられていた事を後に知った“誰か”からの“何か”でもある筈ですし、私はその“何か”は、<大人たちが幼稚園の運動会で園児たちから言ってもらう“何か”>でもあったのではと思っています。おそらくまだ“何か”を、客観的にだったり正確に説明したり・主張したりはできない“誰か”(な“何か”)である可能性の高いこども(だったり学生だったり)を、本来客観的である事が求められる筈の政治(政治への認識)に向かえない自分たちの不都合から自分たちが目を背ける為の半ば無自覚的なおもわくに使えてしまえる所が、いわゆる「リベラル」、いわゆる「リベラル」から「極右」的と言われているこのいわゆる「保守」の幼稚園、両方変な所なのではと思いました。
マゼラン星人二代目 says:
3月 13, 2017
「領土を守れと主張したり、中国や韓国を批判したり、安倍総理頑張れと叫ぶ」が特殊であると同様、それを不気味と思う感性も特殊、どちらも一つの立ち位置でしかない。
まさにその通り。分析的に真なるが故に崩壊しようのない完璧に無内容な形式論です。
とはいえ、実質上、どちらがヨリ普遍に近いのかについては、誰あろう安倍首相やその御用言論人の面々がよくご存知のようです。
そうでなければ、「領土を守れと主張したり、中国や韓国を批判したり、安倍総理頑張れと叫ぶ」連中を「しつこい」とか言って、今さらながら邪険に扱いはじめたり、「領土を守れと主張したり、中国や韓国を批判したり、安倍総理頑張れと叫ぶ」連中の同類扱いで野党をくさしたりすることが、どうしてできるのでしょう。
フルート says:
3月 13, 2017
少なくとも私は<「一つの立ち位置でしかない」から「無内容な形式論」だ。>みたいには思ってないですよ。例えば<とある形式をとある形式として認識する者に内容はない>みたいにして自分の考えを終わらせたくないって思いますし、また<今の自分が意識して考えられてはいない無意識の領域(実際人間は意識よりも圧倒的に無意識によって体を制御したりできています)・無意識から行われている動作・ヒューリスティック・ヒューリスティックからそのように見えているある形etc.は「無内容」だし、自分のだけでなく他の人のもそうだ>とかも私は思わないですよ。
玉田泰 says:
3月 14, 2017
幼稚園児のママ友の間で気に入らないママ友の悪口を自分の子供に言わせて「幼稚園児にまで言われているw」と相手をクサすという陰湿なやり方が有るそうです。
しかしこの場合、幼稚園児に簡単に真似される悪口を言う方が幼稚なのでは?