今年はハリウッド版「ゴジラ」が
世界的にヒットしたものの、
本家・東宝でもそれを受けて
日本版ゴジラを復活させることが決まりました!
来年から製作に入り、
公開は2016年になるとのこと。
「ゴジラ FINAL WARS」でシリーズが終結したのは
2004年のことでしたから、
12年ぶりのカムバック、ということになります。
東日本大震災、および福島第一原発の事故のあとでは
日本版ゴジラはかなり長いこと封印されるのでは?
と思っていましたが、
ハリウッド版が流れを変えたわけですね。
もっとも私は、
「震災ゴジラ!」のみならず
「夢見られた近代」でもゴジラを論じたのですが、
そこではこの怪獣について
戦後日本の虚妄性を告発する存在と位置づけました。
ゴジラは(「FINAL WARS」のあと)最低限あと一回復活して、
現在の日本にとどめを刺す必要がある。
そのような作品が完成するとき、
わが国の戦後処理も本当に終わったと呼べるのではないだろうか。
これが同書の結論です。
スクリーン(=幻想)の中で日本を破壊することを通じて
現実の日本の保守に貢献する、
それがゴジラに課せられた使命かも知れません。
「震災ゴジラ!」では東日本大震災を
ゴジラの現実世界への乱入と位置づけましたが、
日本版ゴジラの復活は
この怪獣をスクリーンの中に引き戻すという点でも
意義のあることではないでしょうか。
あとは充実した仕上がりになることを期待するのみですね。
ハリウッド版がすでに
大地震や原発事故と関連づける形でゴジラを描いた以上、
新しい日本版はその先に進まねばなりません。
頑張れ、ゴジラ!
ではでは♬(^_^)♬
4 comments
マゼラン星人二代目 says:
12月 9, 2014
いや、ゴジラよりむしろカネゴンじゃないですか。
今回の選挙の争点設定見ていて、そう思う。
マゼラン星人二代目 says:
12月 9, 2014
ゼニカネの問題を貶めているのではもちろんありません。というより、自分自身、四六時中考えているのはその事ばかり。
だからといって、他のすべてが後背に退いてしまうというのは、明らかに行きすぎだと思います。
kato says:
12月 9, 2014
ちなみに「さらば愛しきゴジラ」の巻末に収められてた書き下ろし。あれが良かったナア~!東宝に脚本は佐藤健志以外考えられない!と捩じ込まねば♪
マゼラン星人二代目 says:
12月 13, 2014
>東日本大震災、および福島第一原発の事故のあとでは
>日本版ゴジラはかなり長いこと封印されるのでは?
>と思っていましたが、
>ハリウッド版が流れを変えたわけですね。
いや、もともとゴジラが核の寓意だなんて、実は誰も本気で思っちゃいない。
ただ、それだけのことではないのでしょうか。
少なくとも、その重みにおいて、スペル星人にすら劣っている、ということにはなりませんか。