宮崎駿監督の大ヒット作『千と千尋の神隠し』では
神々の世界に迷い込んだ少女・千尋が
そこで巨大銭湯を経営する魔女「湯婆婆」によって
名前を「千」に変えられてしまいます。
これはじつに良くできたエピソード。
名前とアイデンティティには密接不可分の関係がある。
つまり「名前をつける」
ないし「名前を変える」ことができるというのは
相手にたいして支配権を持っていることを
象徴的に表すのです。
ちなみに湯婆婆は千尋に改名を強制しましたが、
相手が喜ぶような形にみずから名前を変えるのも大差ありません。
向こうの支配権(ないし支配的優位)を受け入れたしるしですからね。
日本統治下の朝鮮で創氏改名がなされたのも、
占領下でわが国の国名が
「大日本帝国」から「日本国」に変わったのも
すべてこの原則に沿っています。
ならば地名について
国ごとに呼称が異なる場合、
どの呼称が国際的に用いられるかは
それらの国々のパワーバランス、
要するに力関係を反映していることになる。
以上を踏まえて、この記事どうぞ!
日本海呼称「韓国と協議を」国際機関が強く要求
(読売新聞、18日配信)
韓国が日本海の呼称に
「東海」を併記するよう求めている問題を巡り、
日本海の単独呼称が国際的に認知されている
根拠のひとつである国際水路機関(IHO)の指針について、
同機関が、改訂を望む韓国との協議を
日本に要求していることがわかった。
日本は併記につながりかねない改訂論議に消極的だったが、
IHOは強い態度で迫っているといい、
厳しい状況に追い込まれる恐れがある。
IHO、各国の海図作成の指針となる
『大洋と海の境界』を発行しています。
現在、使われているのは1953年版。
で、1929年の初版から現行版まで
日本列島の西側にある海は
Japan Sea, つまり日本海と記されています。
しかるに韓国は1992年、
国連の会議でこの名称を批判したのをきっかけに
「東海」(韓国での呼称)への変更を主張。
最近は「日本海・東海の併記」にまで後退したようですが
『大洋と海の境界』の改訂を求めているのです。
で、わが国の対応こちら。
政府は18日、国際水路機関(IHO)の求めに応じ、
日本海呼称問題で対立する韓国を含む
関係国との非公式協議に臨む方向で検討に入った。
菅義偉官房長官が18日の記者会見で明らかにした。
協議で呼称問題が取り上げられれば、
韓国の訴えに反論する方針だ。
日本海という呼称は19世紀から使われており、
変更や併記を求める主張に根拠はない
というのがわが国の立場。
国連も2004年に
日本海が標準的な呼称と回答しているそうです。
というわけで、
今回の非公式協議でも
この立場を堅持するものと思われますが、
私の見解は単純明快。
絶対に譲るなよ!!
あの海について
今さら「東海」とか「日本海または東海」と表記することになったら
世界中の海図は作り直しとなり、
少なからぬ混乱が生じるのは確実。
しかし、その点を脇に置いても
これは日韓のパワーバランスの問題です。
日本海を「東海」にしたい、
または二つの呼称を併記したいと主張するのは
つまり
国際社会における日本と韓国の力関係を
韓国に有利な形になるよう変更したい
という話。
韓国が何かにつけて反日的な態度を取っている現在、
そのようなことを許容するいわれはありません。
だいたい、今までの同国の姿勢からして
「日本海・東海併記」にこぎつけたら
次は「東海」だけを正式呼称にしろと言いだすに決まっている。
戦後日本型平和主義の発想にしたがえば
それでもいいとかいう話になるのかも知れませんが
行き着く先は主権喪失、貧困、そして爽快な認知的不協和ですからね。
ガチガチの平和主義者から「信用できない」という絶賛のコメントが。
人はこうして、現実から目を背けたあげく自滅するのです。
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よってこの件に関しては
政府全面支持を表明したいと思いますが
問題はこんな記事もあること。
ロシア外相、「北方領土」の名称見直し要求
(共同通信、14日配信)
ロシアのラブロフ外相は14日、
南クリール諸島(北方領土)はロシア領であるのに、
「日本が国内法で『北方領土』と規定していることは受け入れられない」と述べ、
日本側に見直しを求めたことを明らかにした。
ラブロフ外相、こんな発言も。
(日ロ)両国は国際関係におけるパートナーという状態からは
依然程遠いだけでなく、
関係改善に向けた建設的な道も見いだせずにいる。
なぜ日本は、第2次世界大戦の結果を
全面的に受け入れられない世界で唯一の国なのか。
(結果受け入れは)現代の国際システムでは
避けられない部分(である)。
「第二次大戦の結果の全面的受け入れ」とは
北方四島、
もとへ南クリール諸島の主権は
すべてロシアにあると認めることです。
この発言、別の記事ではこうなっている。
日本は、第2次大戦のすべての結果は揺るがないと
宣言している国連憲章に署名・批准した。
われわれは日本に何も求めておらず、
国連憲章などの義務に沿った行動を呼び掛けているだけだ。
(日本の返還要求は)国連憲章の義務に明白に矛盾する。
要約すればこういうこと。
国際社会における日本とロシアのパワーバランスは
完全にロシア優位であることを受け入れないかぎり
平和条約など論外だ。
ついでに南クリール諸島を自国の領土だとか
タコのタワゴトを抜かすんじゃねえ!
・・・明治時代なら
日比谷公園で焼き討ちが起きるレベルです。
向こうがこれだけ高飛車に出ているのですから
わが国政府は毅然とした態度を取り、
ロシアにたいして強硬姿勢で臨まねばなりません。
平和条約交渉など、
ただちにストップするくらいで良いでしょう。
と・こ・ろ・が。
日ロ外相会談「順調な滑り出し」=安倍首相
(時事ドットコム、16日配信)
安倍晋三首相は16日、
ロシア外交に詳しい鈴木宗男元衆院議員と首相官邸で会談した。
14日の日ロ外相会談を手始めに
北方領土交渉が新たな枠組みでスタートしたことについて、
首相は「順調な滑り出しだった」と評価。
「(22日のプーチン大統領との)首脳会談でも、
それを踏まえてしっかりやっていきたい」と強調した。
順調な滑り出し?
順調な滑り出し??
ラブロフ発言のどこをどう評価すると、この反応が出るのでしょう。
それとも何ですかい?
日本海を「東海」にするのは許せないが
北方四島を「南クリール諸島」にするのは許せる、
そういうことですかい?
♬認知するな〜あ〜ら、チョイと不協和音頭、ヨイヨイ
これでは韓国も日本のことをナメてかかるに決まっている。
非公式協議でガンガン騒げば
日本海を「東海」にできるだろう、
そう踏んでいるかも知れません。
だいたい非公式協議に参加する国に
ロシアが入っていたらどうするんですか。
かくも認知的不協和丸出しでは
日本外交の末路など知れたもの、であります。
きわめて爽快になることでしょう。
ちなみに保守派界隈の一部では
安倍総理はあえてプーチンに譲歩することで
ロシアとの関係を強化、
中国を牽制しようとしているのだ
だから総理の行動は正しい
などという主張が見られますが、
こんなものはタコのタワゴトにすぎません。
いいですか、
ロシアは旧ソ連時代、
日ソ中立条約を一方的に破棄して侵攻してきたのですぞ。
そのロシアと
とにかく平和条約を結んでしまえば
中国が牽制できるんだってさ!!
「どんな英知にも限界があるが、愚かさときた日には底なしだ」(※)小デュマの言葉です。
「あかん、アウフヘーベン全面放棄や」(※)個人の感想です。
「だから、守るべき日本がなくなるって言ったのよ!」(※)個人の感想です。
『千と千尋の神隠し』ではありませんが
22日の日ロ首脳会談のあと、
安倍総理は「安総理」とかいう名前になって
帰国するかも知れませんよ・・・
認知的不協和に滑り出さないために、読むべき4冊はこちら!
ではでは♬(^_^)♬
13 comments
豆腐メンタル says:
1月 22, 2019
「私がほしいものは、あなたにはぜったい出せない」
なんて”安”が真っ直ぐに言えたら感動します笑
拓三 says:
1月 22, 2019
ホシュの皆様は「もし中露が手を組めば」の想像が出来ないのかな ?
0か100しか考えられない片手落ち思考…..73年属国のあらわれ。
あっ ! この話を象徴するようなホシュの言動うを一つ !
「スパイ防止法が必要だ !」と何の迷いもなくホシュの皆様は唄っていますが、確かに日本はスパイ天国でありスパイ防止法は私個人的にも必要だと思います。
ただし ! 独立してからの話で御座います。
何故か ? 確かに日本には支那、露国、半島、様々なスパイの皆様が活動なされております。でもね、一番多いのは米国のスパイですよ。それも堂々と。
本来独立国であるならば同盟国であろうとなかろうとスパイは監視対象です。
当たり前ですが100%の同盟と言う発想は出てきません。独立国なら。
では、現状日本においてスパイ防止法が出来ればどうなるか。
「ゲットー警察」そのものです。
(ユダヤ人居住区(ゲットー)で何が起きたかは皆さんご存知だと思いますので書く必要は無いかと思います。)
属国である日本がスパイ防止法を作ればホシュの皆様が言う様に「支那が~ 半島が~ 」と片手落ちの思考の様に米国視野の発想しか出てきませんし出来ません。つまり日本が主語ではなく米国から見たスパイが対象になるのは明らか。現に一部のホシュの中では「自主独立を唄う保守は日米分断を目論む反日左翼だ」とレッテルを貼っていますしね。沖縄基地問題も似てるかも。
ホシュの皆様、180度ではなく360度見てみましょうね !
SunBurst says:
1月 23, 2019
米国のスパイもそりゃいるんでしょうけど、大半の売国奴は、その方が自分が金儲け出来るから率先してやってるでしょ。
竹中平蔵しかり、小泉純一郎しかり。
しかしそれにしても、韓国の東海呼称は許せないが、ロシアの南クリル呼称は許せる。なぜなら中国牽制だから。
とかいう謎理論ほざきだす売国奴の方が、厄介極まりないですね。
どっちも許せるわけ無いでしょ。
拓三 says:
1月 23, 2019
竹中、小泉は金儲け ?
では鳩山、管は ? 支那、半島のエージェント ?
私は誰がスパイだと言っているのではなく、上に書いたような片手落ちの発想が危険だと言っているのです。日本は同盟や安全保障 = 依存に履き違える傾向がある。これは日米同盟と言う「特殊」な関係性があたかも普通の事、つまり日本において日米同盟の関係性が同盟の姿、これが基盤になっていることの危険性。それを踏まえ今回の日露交渉も佐藤氏が懸念されている日本からロシアへの安全保障 = 依存の発想が浮き彫りに見えている、と指摘しているのだと私は考えます。
特にホシュ陣営にその傾向が強く見受けられる。
安全保障 = 依存、つまり片目(日本の場合両目)をつむるな ! を分かりやすく書いたまでです。
デオキリシボ核(樺太全島は日本領) says:
1月 23, 2019
『千と千尋の神隠し』の、「改名」についての論考は、遥かな昔、どこかで読んだ気がします。
>名前とアイデンティティには密接不可分の関係がある。
>つまり「名前をつける」
>ないし「名前を変える」ことができるというのは
>相手にたいして支配権を持っていることを
>象徴的に表すのです。
>
>相手が喜ぶような形にみずから名前を変えるのも大差ありません。
>向こうの支配権(ないし支配的優位)を受け入れたしるしですからね。
「アナキン・スカイウォーカー」を、「ダース・ヴェイダー(ヴェイダー卿)」と名称を変えた「皇帝」も、同じ手段を使ったと、昔どなたかに聞きました。
そういう意味では、今では樺太も「サハリン」と称され、得撫(ウルップ)島以北の千島列島もことごとくロシア名に変えられて取沙汰されるようになりました。これは確か、平成九年が境のことでした。この時に、日本は、ロシアに、自分が下位であることを認めたのです。
これは無謀な挑戦であることは分っています。しかし、佐藤先生に挑戦したい。
一体、得撫以北、占守島までの千島列島を、そして樺太をロシアに譲り渡す、もしくはロシアの主権を認める正当な理由はありますか?私は絶対にないと思います。譬えサンフランシスコ講和条約に同領土の日本領放棄が明記されていても。それを覆す理由を考えるのが、日本外務省の役目ではないのか?
そもそも樺太全島は、日本の固有の領土なのです。日露戦争で、小村寿太郎外相は、だから談判を延してでも、樺太全島の領有権を主張したのです。南半分しか還ってきませんでしたが。
佐藤先生の言われたとおり、全北方領土を取り返せるようになるような立派な、否、普通の国に日本がなるまでは、50年かかっても日露平和条約なんて断固要らない。平和条約がないこと自体が、日本がロシアを未だに非難し続けている何よりの国際的証左になるのです。それこそ日本の強み。
佐藤先生が誰でものコメントに答えるような軽薄な方ではないと分っています。しかし、何卒、それを押してでも、私は我が国の擁する天才の答が聞きたいです。
SATOKENJI says:
1月 23, 2019
>得撫以北、占守島までの千島列島を、そして樺太をロシアに譲り渡す、もしくはロシアの主権を認める正当な理由はありますか?
「正当」の定義にもよりますが、残念なことに一つあります。
つまり、日本の主権をロシアに認めさせるだけの力(軍事力)がない。
国際社会における発言権は、つまるところ力によってのみ担保されるのです。
>サンフランシスコ講和条約に同領土の日本領放棄が明記されていても。それを覆す理由を考えるのが、日本外務省の役目ではないのか?
「理由」というか「理論武装」ですが、おっしゃる通りです。
そしてロシアは、日ソ共同宣言に何と書いてあろうが、南クリール諸島を一島たりとも引き渡さないための理論武装を進めている。
ラブロフ外相の発言は、敵ながらあっぱれと言わねばなりません。
デオキシリボ核(樺太全島は日本領) says:
1月 23, 2019
佐藤先生
お答えをいただき、誠にありがとうございます(泣)
>「正当」の定義にもよりますが、残念なことに一つあります。
>つまり、日本の主権をロシアに認めさせるだけの力(軍事力)がない。
> 国際社会における発言権は、つまるところ力によってのみ担保されるのです。
誠に仰る通りです。しかし私は、今の日本自衛隊の能力でも、それが多少は担保できる案を考えました。日本海上自衛隊、つまり日本海軍は、オホーツク海のみならず、北極海に、潜水艦を常時配備すべきではないでしょうか。
そのためには、迂遠なようですが、ベーリング海峡を抜けるよりも、大西洋から広い海峡を通り北極海に抜けて、常にペテルブルグやモスクワを中距離ミサイルで脅かせるように日本潜水艦を北極海に常備配備し続けるようにすべきではないでしょうか。
それだけでも、ロシア海空軍は、著しく北極海配備が増える筈です。
先生はご存知と思いますが、第二次大戦中、ドイツ海軍が地中海で目指したのも同様のことです。英国海軍の制海権は、実に、ジブラルタル海峡を突破したドイツUボートによって、著しく制限されたのです。映画『Uボート』を思い出します。
プーチンを脅さねば、北方領土交渉など全く進まない。日本は、冷戦中からソ連原潜を追いかけ続けていた実績があります。ソ連、否、失礼しました、ロシアの中枢を脅かして初めて、奴らにいうことを聞かせられるのです。
佐藤先生が言われる通り、国際社会は、力の論理で動いています。だから、財政法を改正し、軍事力を強化し、ロシアが実は日本のGDPの半分強しかない現実に目を向け、ロシアを脅迫すべきです。
先生が、日本の「北方領土」が、実は四島だけでないということを認めた今回のコメントには、実に意味がありました。先生が誠実な方であれば、千島樺太に関しても、今後とも、適正な主張・発言をいただけ続けるものと思います。
>そしてロシアは、日ソ共同宣言に何と書いてあろうが、南クリール諸島を一島たりとも
>引き渡さないための理論武装を進めている。
>ラブロフ外相の発言は、敵ながらあっぱれと言わねばなりません。
まさにその通りと思います。だからプーチンは、ラブロフを重用し続けているのでしょう。頼りになるから。翻って、日本側に、そのような貫徹精神があるか。「島民の意向」は、何も四島だけにあるのではありません。全千島、全樺太にそれは歴然とあります。
どうして戦後日本は、それを破砕・忘却してしまって、天下の悪を成したソ連・ロシアに沿った交渉を進めるのか、私は理解できないのみならず、最初から分っていたことではありますが、そんな安倍総理を信じて、全権を与えようとした「保守派」に心底怒っています。
先生、どうしてこの世はこんなに不条理なんですか? 私は辛い。
先生は、日本の誇るべき知識人であり、私の信ずるところ、この没落しつつある日本に適正なモノを言える天才そのものです。先生にも、その自覚は多少おありと思います。でなければ、先生のあの自信は有り得ません。それでいいんです。天才は、自らの才能に苦しむべきです。
つまらないことを申しました。しかし、先生に挑戦した身としては、今一度だけ、先生のお答を知りたいです。何卒よろしくお願い致します。
SATOKENJI says:
1月 23, 2019
>海上自衛隊、つまり日本海軍は
問題は戦後平和主義の発想に基づくかぎり、海上自衛隊は「海軍」ではないことなのです。
>日本の「北方領土」が、実は四島だけでない
これは「日本にとっての『北方領土』が、実は四島だけではなかった」としなければなりません。
ロシアの視点に立てば、北方領土は一切存在しないのです。
ならば、どちらの視点が勝利を収めるのか?
それは力が決めるのです。
デオキシリボ核(樺太全島は日本領) says:
1月 24, 2019
>問題は戦後平和主義の発想に基づくかぎり、海上自衛隊は「海軍」ではないことなのです。
うぅ、先生、それを言いますか。しかし言わねばならない。(泣)
先生はやはり容赦がありませんね。
しかし、日本潜水艦の活用は、かの李登輝総統も指摘していることです。絶対にやるべしと、私は信じています。
>これは「日本にとっての『北方領土』が、実は四島だけではなかった」
>としなければなりません。
>ロシアの視点に立てば、北方領土は一切存在しないのです。
仰る通りでしょうが、どうしたらこちらの論理をロシアに認めさせられうるか?ロシアを、プーチンを脅迫する以外に私は他に方法を知りません。だって普通に考えれば、誰だって、千島樺太は日本領だと分るのですから。
先生も、それを考えて下さいよ。私も足りない頭でそれを考えますから。先生の頭脳は、そういうことを考えるために活用されるべきでは?そうでなきゃ、宝の持ち腐れですよ。中野剛志先生にも、これは言いたいな。
…何か、先生に頼り切りの論理で、ちょっと嫌だな。
日ソ共同宣言を破って樺太千島に武力進駐をするという方法もあります。それでソ連に対しては、少なくとも、イーブンでありましょう。でも、そんなこと、軍事力の本質を考えれば、実際に武力進駐することに意味なんかないです。武力進駐できる兵力を整えることに意味があるのです。それなら、今の日本にもできるでしょう。
そこまで覚悟を決めて、初めて日露交渉があるのではありませんか?
先生、卑賤の私にお相手頂いて、誠にありがとうございました。私は先生と会話?できるなんて、夢のようでした。願わくば、先生も、北方領土は四島だけでなく、全千島、全樺太であると、ずっと言って下さいますように。
デオキシリボ核(樺太全島は日本領) says:
1月 23, 2019
補足
北海道も、呑気なもんです。そもそも、千島全列島は、北海道の管轄ではないですか。根室支庁がそれを治めていたのです。それも道民は今はご存知ないですか?
ロシアが得撫以北を勝手に自国領だと言って、どうして道民は平気なのか?どうかしてると私は思います。復仇の志はないのか?
私は、なぜ道民が千島を全部獲られて平気でいるのか、全く分らない。何とか言ってみろ!道民!!はっきり言ってやるが、お前らは、日本国民の恥晒しだ!
樺太の復帰が今や国民の主流でないことは、樺太庁が消滅したからには、若干の理由がないでもない。しかし北海道は、今も厳然としてあるだろうが。なぜ曾て治めていて、島民もいて、理屈の通らないことでソ連に侵され、それで平気でいる??今まで何をしてきた?いい加減にしろよ。
私は、安倍総理に怒っている以上に、人情の薄すぎる北海道民に怒っています。道民の、否、私に意見ある者の反論を乞う。
すみません、佐藤先生、これは本論ではなく、皆一般に対する問いかけです。
デオキシリボ核(樺太全島は日本領) says:
1月 24, 2019
おーい、道民、聞いているか?
お前らの見解を聴いているんだよ。分んないのか?
tanza says:
1月 23, 2019
>国際社会における発言権は、つまるところ力によってのみ担保されるのです。
>そしてロシアは、日ソ共同宣言に何と書いてあろうが、南クリール諸島を一島たりとも引き渡さないための理論武装を進めている。
それがよく分かっていないのが、安倍晋三総理だ。
すでに、「日韓合意」で露呈している。
■公式文書すらない日韓合意、韓国の見直しを非難する安倍首相のほうが異常で非常識
https://biz-journal.jp/2018/01/post_22002.html
デオキシリボ核(樺太全島は日本領) says:
1月 26, 2019
私はやはり先生に感謝したい。新春討論で先生は仰いました。平成は酷かったが、文化面では大成功したと。平成は自分の世代ではない(私は昭和49年生れです。先生とは40年代の最初と最後で共通してますね。私を形作ったのは、昭和だと信じています)ですが、それでも平成は、自分が高校生の時から取り組んできた相手であり、バブルが弾けた後も、ずっと日本の没落を食い止めようと奮闘してきた時代なので、それが空しく終るかと心では泣いていたので、そんな私に救われるような言葉を述べていただいたことに、本当に感謝しています。別に先生は私に感謝されるように話をしたのではないのですが、それでも私は感謝しています。
『平貧』読みました。余りの衝撃に、名古屋旅行中であったのに、それももどかしく、一日観光を犠牲にして、宿でご本を読み耽りました。翌日、雨が降って難儀したので、何で行動を反対にしなかったのか、凄く後悔したくらいです。
このようなご本が書けるというのは、私は本当に尊敬します。私には全く無理ですから。大学は先生と一緒なのですが、東大に行って本当、世の中、上には上がいると嫌でも気付かされ、衝撃を受けて寝込んだくらいですから、所謂『月とすっぽん』なので、寧ろ先生のような天才と多少なりとも接点が持てるのが本当に嬉しいです。
私にも、自分より遥かに頭がいい友達がいて、時々自分が悲しくなります。それでも彼は私を友人と思ってくれているようで、それが嬉しいのです。これは、私が自分に卑屈になっているという意味でないと、私は感じています。
でも先生、文化だけでなく、平成において日本が成功したのは、スポーツもあるのではないでしょうか。あと、これは昭和時代の功績ですが、科学技術においても。我が国はノーベル賞受賞者は陸続として輩出していますし、ついさっきも、大坂なおみ選手が、全豪オープンにおいて優勝しました。彼女を「日本人」にカウントするかは議論がありますが、別に彼女を除いたところで、全スポーツ分野で今日、日本人が活躍しているのは、論を待たないところです。
新春討論は、観てるだけでも楽しかったです。女性陣が大概先生の味方だったことには笑えましたね。やはり女性には、本能的に誰が本当に強いのか分るようです。これは別にヨイショでも何でもない、素直な感想です。
さて、日本のスポーツや科学技術の成果、これは、新しい現象なのか、前時代からの投資の結果なのか、今一つ私にも分りかねるところはあります。平成日本は、失敗ばかりと言えない。それは、傷を舐めてお互い癒し合おうということとはやっぱり違う気がしているので、一つ先生の見解をお伺いしたいです。