さる4日、
チャンネル桜の新春キャスター討論をやってきました。
テーマはこちら。
転換期の日本ー私達はどう生きる?
なるほど、転換期ですか。
ところが去年の新春キャスター討論のテーマはこうだったのです。
転換期の日本ー私達はどう生きる?
二年つづけて、まったく同じテーマで討論をやっているのですよ。
で、日本は本当に転換しているのか?
まるで転換していないと考えるのが自然ではないのか??
まあ、政治運動などやっていると
「転換(期)」
「正念場」
「新しい一歩」
といった言葉が、とかく魅力的に思えてくるのでしょうが
これは要するに、
自分でも気づかないうちに、自分に都合のよい形で現実を見ている
という話。
何がどう転換したというのか、日本は没落を続けているだけだ!
・・・そんな発想で臨みました。
さて、結果はどうだったか。
放送前の集合写真です。
こちらは放送後。
はたせるかな、
香山織江さんという方から
次のようなコメントがYouTubeのコメント欄に来ています。
佐藤さんと他のキャスターのレベルが合わない(;^ω^)
♬新春討論も宇宙のジョーク!
・・・いや、女性陣のみなさんは頑張っていたと思うんですよ。
sayaさんなど冒頭から
昨年、水島社長に文句をつけられたネタを再度持ち出す
というリベンジ(としか思えない)を展開していましたからね。
「そうよ、女性の時代! だからアタシがカバーなの!」(※)お姉さまのお言葉です。
アニメから sayaさんの熱唱まで、豪華絢爛たるプロモーション動画はこちら!
けれども印象的だったのは
年配男性陣に自信喪失の色が濃いこと。
安倍内閣がグローバリズム丸出しとなってしまったのですから
仕方ないと言えば仕方ないのでしょうが
「団塊(の世代)自虐史観」
「団塊総懺悔」
といったフレーズが飛び交ったほど。
してみると「転換期」とは
安倍総理をひたすら盲信してきた保守派にとってのもの
ということだったのかな?
もっとも中には
期待していたのとはレベルの違う話が出てきたことに耐えられなかったのか、
私が話しているところは、内容がイヤなので音を消した
などとコメントしている方もいますが
いやあ、それはじつに面白い。
どうやらこの人、
発言が続いている間、
私の顔を黙ってじっと見ていたようなのです。
早送りもせずに、ですぞ。
ついでに発言内容についても文句をつけていたりする。
どうやって聞いたのかな?
ほら、sayaさんも笑っているでないかい。
かつて本ブログ(および私の担当していたメルマガ)にも
「こんなもの、もう二度と読まない」と最低三回言ってきた
楽しい人がいましたが
初笑いのネタは尽きないのでありました。
とはいえ、圧巻はこれ。
討論の冒頭、ベルナルド・ベルトルッチの映画『1900年』を取り上げましたが
放送後、女性パネリストのみなさんと雑談しているとき
そこからの連想で
sayaさんはジョアン・チェンに顔が似ているのではないか
という話題を振りました。
ジョアン・チェンは中国出身の女優(現在はアメリカ在住)ですが
やはりベルトルッチが撮った『ラストエンペラー』の皇后・婉容役で知られているからです。
ついでに『ラストエンペラー』は
『1900年』の東洋版リメイクという側面を持っていたりするのですよ。
とまれ、そのとき sayaさんはどう反応したか?
持っていたiPadですぐさまジョアン・チェンの画像を検索、
♥♥あ、似てる! 似てる!♥♥
と言ってうっとり見とれたのであります。
浅野久美さんも、
葛城奈海さんも、
佐波優子さんも、
この華麗なるナルシストぶりに圧倒された様子でした。
ただし、たんなるナルシストではありません。とくに最近、よく勉強しています。
保守界隈も、やはり女性の時代のようです。
かくいう私も「美人」(Ⓒ浅野久美さん)なので、そこのところよろしく!
男性諸氏が自信喪失から立ち直るために、読むべき5冊はこちら!
ではでは♬(^_^)♬
8 comments
メルケル says:
1月 6, 2019
新春キャスター討論、拝見しましたm(__)m
最後の方で佐藤先生が「爽快な」気分に陥る末路の話をした時、水島社長が「それ私の事言ってるの?」と過敏に反応した場面が一番印象的でした。
先生が(あの場面では)特に水島社長個人を批判するためにその話をしたようには見えなかったので、さすがにちょっと神経質になり過ぎでは?と少々呆れるレベルでした。
噛みつかずにはいられない程、痛い所を突かれた(と、勝手に思った)ように見えました。
あの過剰反応っぷりには、さすがの佐藤先生も内心ちょっと面食らったのかなぁと…あ、想定の範囲内だったらすいませんw
SATOKENJI says:
1月 6, 2019
放送終了後、社長は私の主張を絶賛したうえ、
『平和主義は貧困への道』を買って読むと宣言しています。
本当ですよ。
メルケル says:
1月 6, 2019
それは感想が楽しみですね!
たしか佐藤先生が桜に初めて出演するきっかけになったのは、「本格保守宣言」を水島社長が読んで感銘を受けたからだったと記憶しています(インタビューみたいな対談の映像をチラッと観ました)。
あれから10年以上経って、ますます冴え渡った佐藤先生の最新作に社長がどんな反応を示すのか…。
結局、自分の信念(というか思い込み)を一切曲げないで終わる気もしますがw
コバ says:
1月 6, 2019
社長は自分が日本を良い方向性に持っていくことが出来るはず、ないし今まで良くする方向に幾分かしてきたはずという楽観を、佐藤先生にそうでもないと見透かされているのを直感的に感じるから過敏に反応するのでしょう。
一方佐藤先生の言ってきた通りに物事が進んでるから重宝せずにはいられないのでしょう。
財政法4条の変更は米国の圧力で出来ないとか社長が言うのも、改憲などを訴えてきたのにもっと現実的で有効な手段を提示されて認知的不協和になるからでしょう…
そもそも日本は転換期どころかますますグローバリズムのpath dependantを強めてることを指摘されてて笑えました(笑)
社長は願望をまるで現実になっているかのように思う傾向があるのかもですね…
富岡氏の改憲はなんでもいいからやればいいを女性陣から否定されててホントに面白かったです。
なんでもいいから変えると必ず前よりよい憲法になるなんて楽観にも度が過ぎてる…
SATOKENJI says:
1月 6, 2019
>なんでもいいから変えると必ず前よりよい憲法になるなんて楽観にも度が過ぎてる
あれは「とにかく憲法(とくに九条)を守っていれば大丈夫」という左翼・リベラルの論理の裏返しにすぎません。
つまりは平和主義のバリエーション。
改憲お花畑と命名します。
あそたか says:
1月 9, 2019
はじめまして。
いつも佐藤さんの深い考察に感銘を受けている者です。
占領期にGHQから受けた被害を不当なものだとは受け止めていない人たちが戦後日本を作って来たことがよくわかります。さらに、GHQ占領を総括もせずに、「今だにそんなこと(GHQ占領)に触れるなんて韓国と同じだ」というキャスターの発言には絶句しました。
佐藤さんがおっしゃっている意味がまるで通じていないと感じました。理解しているのは前田さん(7割5分くらい)やsayaさん(9割)、葛城さん(9割)くらいかなと思います。社長も少し八方美人的な要素があり、あやしいです。社長がすぐムキになるので、佐藤さんが多少遠慮されているのもよくわかります。
が、佐藤さんには今後とも正論を発信していっていただきたいです。
悶々太郎。 says:
1月 11, 2019
討論拝見しました。
現実を見据えて、議論されている方の話は面白く感じました。ただ、そうではなく、妄想を振り回している方もチラホラいる印象でした。
日本は中国を拒否できない。今後の数十年で上手く取り込まれるしかないのではないか。
これが最近感じていることです。
私はこの春結婚します。アクセル全開で自滅に走る我が国で、子どもをつくる動機も見出せずにいました。
しかし、私の子どもの世代で我が国が滅ぶ可能性もありうると思えば、終焉を代わりに見届けて欲しい、と思っています。
風街マロン says:
1月 19, 2019
佐藤先生が喋っている部分とその周辺だけ飛ばしながら拝見させていただきました。
前田さんが、「安倍政権が国民投票まで持っていくわけがない」と仰っていたこと、(←同感)
sayaさんが、「このままだと、日本が破壊しつくされて守るものがなくなってしまうのではないか」
と仰っていたこと。(←これもまたその通りなのです。)
だとすれば、自民党政権が続いた場合、いつ憲法改正の国民投票をやるかというと、
日本を破壊しつくして、守るものがなくなった後にやるのではないかと思います。