【TPP化】(Trumped like TPP)

確実に実現すると思われたことが

土壇場になって

思わぬ番狂わせのため

根本から揺らぐこと。

そのような番狂わせ自体は、

「切り札」、ないしトランプと呼ぶ。

──2017年版「ダンシング政治経済用語辞典」より

 

2012年、自民党が政権を奪回していらい

わが国では

国政選挙をやれば与党が勝つ

という状況がつづいています。

 

野党第一党である民進党の

根深いしょうもなさを思えば

ある意味、当然の帰結。

 

ただし

デフレ脱却どころか、消費税増税で経済を冷え込ませようが

移民政策を推進しようが

外交でしたたかにハズそうが

選挙をやれば勝てる!

というのが

果たして望ましいかどうかは

むろん、別の話です。

 

・・・と思っていたら、こんな記事が。

どうぞ。

 

衆院解散1月見送り 首相決断、来秋以降に

 

安倍晋三首相(自民党総裁)は、

来年1月の衆院解散を見送る方針を固めた。

各種情勢調査の結果を分析した結果、

現状で衆院選を実施すれば、

自民、公明両党で3分の2超を有する

現有議席を割り込む公算が大きく、

衆院任期2年弱を残して勝負を打つメリットはないと判断した。

来夏は東京都議選が予定されているため、次期衆院選は来秋以降にずれ込む見通し。 

 

なぜ来秋以降かと言いますと・・・

 

来年の通常国会では、平成29年度予算案などに加え、

天皇陛下の譲位に関する法整備など重要案件を抱えている。(中略)

首相の悲願である憲法改正に関する審議は

来秋の臨時国会以降に持ち越されることになる。

このため、憲法改正の本格審議を前に、首相が来秋に衆院解散するかどうかが政局の焦点となる。

 

記事全文はこちら。

 

総理は周囲にたいして

1月の解散にメリットはない

と語ったとのこと。

 

それはおっしゃる通りと思いますが

ポイントは来秋以降に解散を持ち越せば

議席を維持できるのか、ということ。

 

年明けに解散すれば2/3を割り込む可能性が大きいということは

来秋以降に解散すれば2/3を維持できることを保証しません。

 

考えてみましょう。

2017年の秋以降と言えば、

今から10ヶ月〜1年ほど先。

 

今から10ヶ月〜1年ほど前に

熊本地震

ブレクジット

天皇陛下のお気持ちコメント

トランプ当選

アメリカのTPP離脱

朴槿恵の弾劾成立

といった出来事を

果たしてどこまで予見できたか?

 

となると2017年の秋には

今の段階では想像もできないような政治状況になっている

可能性も否定できない。

 

というか、

その可能性こそ高いのではないか。

 

まあ民進党は、

来年もしょうもない政党でありつづけるとは思いますよ。

この可能性は圧倒的に高い。

ただし民意というやつ、いったん火がついたら最後

往々にして、どんな方向に燃え上がるか分かりません。

 

憲法改正に向けて盤石の体制を整えよう!

そう思って解散・総選挙に打って出たら、

与党で2/3の議席を維持できなかったどころか

改憲勢力全体でも2/3に届かなかった!!

 

・・・なんて話になったら、どうします?

 

この場合、国会発議ができなくなりますので、

憲法改正は(良かれ悪しかれ)つぶれます。

 

確実に実現すると思われたことが

土壇場になって

思わぬ番狂わせのため

根本から揺らぐ。

 

まさにTPP化ではありませんか。

 

で、悲願をあきらめきれない総理が、

「選挙結果に影響されたり、時流に追従したりするのではなく、

戦後脱却の理念を掲げ、貫く信念がなくてはならない。

今、ぶれてはならない」 

と国会で叫ぶ・・・

 

だからというわけではないものの、

先の記事によれば与党内には

民進党がまかり間違って、まともになったりしないうちに

さっさと選挙をやってしまうべきだ!

と、早期解散を望む声も少なくないのだそうです。

 

ではでは♬(^_^)♬